ヘルドッグスのレビュー・感想・評価
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マッドドッグスで始まって、ヘルドッグスで終わる
Netflixで早くも配信になりました。
張り切って観ましたが、
早セリフとキャストの多さに
振り落とされそうになりました。
何人、死んだんだろう?
とか、
潜入は、全部で何人?
とか、
機関銃乱射しても、パトカー来ないなぁ、
とか、
チラッと思ったけれど、
そんなことは枝葉で本筋は闇社会に生きる男たちの、
生き様。
映像が綺麗。
(ロケ地が凄く厳選されてて、あと螺旋階段、非常階段、クラブ・・・)
(お洒落でみんな雰囲気が良いので、気分が上がる)
突然、オペラのアリア!!
極道さんの合唱団!!
詩篇を口ずさむ兼高(岡田)
予想を裏切る所・・・
みんな良い。
出演者が良いです。
岡田准一の男っぽさ!!アクションのキレ!!
坂口健太郎の、甘いマスクとマッドの落差。
MIYABIの端正な顔のインテリヤクザの冷酷。
松岡茉優はとても好きな女優・・・単なる添え物にならないとこが、凄い。
ラストで一気にネタバラシがあって、
ノワールだなぁ!!
こんな世界観もありだなぁ!!
と、
酔いしれました。
セリフが
セリフが聞き取れなくて戻しながら鑑賞。
そのうち面倒になり雰囲気だけでなんとなく理解しなから。
大枠さえ理解できればあとは岡田のアクションを堪能。
後半のまさかのネタバレ、私はまんまと騙されていたーー(笑)
ちゃんとしたノアール!
映画を見た後に、何かを書くのはなんのためなのか。
映画について書かれたものを読む人はなぜ、そんなものを読みたいのか。
たぶん、読むに値するかどうかを確かめたいという理由が多いのかもしれない。しかし、そうだとすれば、映画を既にみた人間はそんな人に何を語ればいいのだろうか。
是非、見た方がいいというのも大きなお世話な気がする。唯一いえるのは、自分が見て何を感じたかだ。
ヘルドックスはショット、ストーリー、俳優の演技がタイトに結びこまれて、一気に見させられた。
ストリーミングなのに、中断なく一気に見た映画だった。
岡田准一、Miyavi、坂口健太郎、松岡茉優がそれぞれに個性を存分に発揮していた。
なかでも僕は酒匂芳さんのプレゼンスにしびれた。(これは個人的な趣味といってもいい領域ではあるけれど)
アンダーカバーの暗闘の世界に流れる、哀切なスペイン音楽のBGM。
本格的ノアールを楽しむことができた。
この監督のカメラの呼吸の仕方が好きなのかもしれない。
いったい何を見せられているのだろうかと?思われる映画に
(完全ネタバレですので鑑賞後にお読み下さい)
正直、この映画を見ていて「いったい自分は何を見せられているのだろうか?」と思われました。
主人公の兼高昭吾(岡田准一さん)が殺しを始める動機、新宿交番勤務の警察官時代に出会ったスーパーで働く女子高校生ら4人が殺された事件については、その犯人の復讐殺害については映画冒頭の早々にケリがつきます。
その後は殺害動機の良く分からないままに虫けら同然に暴力団の人間が兼高昭吾らによって殺害されて行きます。
観客の私としては、いったいなぜ彼らが虫けら同然に殺されて行っているのか良く分からないまま映画が進行して行ったように思われます。
そもそも(警察上層部から依頼されたとはいえ)兼高昭吾が彼らを殺害する個人的な動機は観客としてはあったとは思えず、なにより共感することは困難でした。
なぜなら兼高昭吾の殺害動機が深かった関係性あったスーパーでの女子高生を含めた従業員殺害の話はもう既に終わっているからです。
どんどん殺害されて行く暴力団員は、ただひたすら暴力団というカテゴリーの人間だから殺されても良いのだと言わんばかりの薄っぺらい理由での殺害の連続に、個人的には思われました。
警察上層部の阿内将(酒向芳さん)や、暴力団員の土岐勉(北村一輝さん)の愛人だった吉佐恵美裏(松岡茉優さん)の今回ストーリーでの動機は、最終盤でようやく明らかにされるのですが、その場面に行くまでに正直、精神的には疲れ果てる映画に残念ながらなっていると思われました。
やはりどんな人物であっても、なぜその人物が殺されなければならないのかは丁寧に描写する必要があるとは思われました。映画は人間を描く表現だと思われますので。
よって個人的には内容的には2点の評価の低い作品になってしまいました。
ただ、主人公の兼高昭吾役の岡田准一さんや室岡秀喜役の坂口健太郎さん、十朱義孝役のMIYAVIさんなどのアクションは素晴らしく、そこは見ごたえがあり、他の役者陣の質の高い演技含めて、プラス1点の3点の評価となりました。
役者の演技もアクションも素晴らしいのに、本当にもったいない作品だと個人的には思われました。
(あと関係ないですが、映画『沈黙のパレード』と重なっている役者が多くて続けて見たのもあってそこもどうなんだろうとは、勝手ながら個人的には思われました‥)
追いつけなくて当然のストーリー展開とアクションのスピード感が圧巻!
なんともなんとも
ここまで思考と視覚がついていかなかった作品も久しぶり!!
冒頭の導入シーンで大まかな人間関係と、分かりやすく言うトコロの、
敵と味方をある程度は把握したはずなのに∙∙∙
ただ、登場人物の多さと関係性が完全理解できないほどの情報量なのだが、
なんとなく∙∙∙なんて思っているのも束の間、、
気が付けばそれぞれのキャラクターと世界観の完成度があまりに高すぎて
目で見ている物事と流れるストーリーを追っていると、クラクラするくらいにカッコ良いものだから、ついつい関係性を置き去りにしてしまって熱くなってくるが、
時々「あ、そうだった」と、ふと我にかえって「あ、でも、確かコイツは∙∙∙」なんて思う余裕もないほどストーリーの中にどっぷりハマらせる全く落ちないスピード感はクライム&バイオレンス作品として素晴らしかった。
この作品に出てくる全キャラクター、
誰一人としてうっかり見てたらダメです(笑
全員が重要人物みたいなもので、最初の導入で粗いかなぁ∙∙∙なんて思った箇所も
最後にサクッと軽く回収してくれて満足の後味。
あっという間の2時間20分。
観終わった後に何気なく時間を確認して
「え?!」と、思わず時計を二度見するほど没頭してました(笑
新たなフィルムノワール
最高にカッコいい今年ぶっちぎりのNo.1❗️
どハマりして2回続けて見ちゃいました❗️
ヤクザ映画と思われてるフシもあるようだけど全然違う!
原作(深町秋生)も読んだけど無国籍感溢れる映像と相まって
原作とは全然違う空気感に仕上げた圧倒的センス!
日本映画の枠を突き破った傑作でした❗️
ヤクザ組織に潜り込んだ潜入捜査官 岡田准一、バディの坂口健太郎を始め、ラスボスMIYAVI、北村一輝に松岡茉優。登場人物がとにかくみんなカッコいい抜群のキャスティング!
これを他の監督が撮っていたら普通にヤクザ映画になってたんだろうなぁ。
原田真人監督 シビれました!
岡田准一は外さない
この俳優が出る映画は間違いない!というのが岡田准一。それは俳優が選んで出演しているから。映画の内容、他のキャスト、監督などまで良いのだ。今回も素晴らしい緊張感、恐ろしさ、狂気、人間味がふんだんに盛り込まれており大満足。岡田准一ファンです。
慕われて内心ウザい
警察にお願いされ、暴力団に潜入し壊滅を狙う男の話。
アクションもあるが、どちらかというと心情的な描写が多い印象。
良い点
・サイコキャラ
・まあまあの歌唱
悪い点
・登場人物が多く分かりづらい。もう少し絞っても良い。
・ショットガン戦は新しいがやや地味でくどい
・冗長ぎみ。他にもカットできるシーンも多そうだ
・効果音やらBGMがうるさくて一部の声が聞き取れない
信念を貫く犯罪者たち
犯罪組織に潜入する捜査官。
日本だけど日本色を出来るだけ排除し、狩るものと狩られるものの凌ぎ合いを緊迫感の中、描き切ってる。
日本映画のバイオレンスアクションとしては秀逸であった。
一つの組織を壊滅させる為に潜入することになる男。
彼がそこでのし上がって行く過程はしっかり描き切るのだが、彼がそこまでの格闘技術を有することについては一切触れられない。出来ればこの点も踏まえて描いて欲しかった。
その点が彼が潜入する上で必須のスキルであり、この物語のキモとなるのだから。
イケメンでも生理的に無理感の強い坂口健太郎が最高。
かつて警察時代に解決できなかった事件の復習を遂げた男が警察に雇われ、ヤクザ組織に潜入し、そこでブイブイ言わせてるサイコパス小僧とコンビを組む話。
もう最初の潜入捜査の説明から早口&まるで人に見せる気のないぐちゃぐちゃなホワイトボードからして、多分この映画真面目に話を理解してくれなんて1ミリも思ってなさそうな心意気に男気を感じた(笑)聞いてなくても面白いから!見て!っていう感じ。
実際韓国ノワール感とイカついアクションの匂いを嗅ぎ付けて見に行ったようなものなので、その姿勢はめっちゃ正しい(笑)確かにちゃんとノワールノワールしてたし、最初のタイトル英字の上に「ヘルドックス」のカタカナが何の美的センスも感じない明朝体赤文字で出てきて最高すぎた。そうそう、こういう雰囲気だけで良いのよ。
でも、やっぱり原田監督の泥臭い男の感じにグッと来ないんだよなぁ。確かに、悪を汚く泥臭く描くことで憧れさせないことには成功してると思う(今回も室岡の所々見せる生理的に無理感が最後の結末を十分納得させる要素)。でも私はガラも口もやってる行為も最悪でも、どこかに品を感じたい(笑)『孤狼の血』とか『アウトレイジ』にはそれがあるとめっちゃ個人的な感覚で思ってる。
そして、「男も女も平等に見てる」から最後室岡との絆を選ぶのではなく、恵美裏を助けたのだろうが、恵美裏と一応デキてるから単純に女を選んだように見えちゃうのがなぁ。決定的な殺しをほぼ女性が担当した様に、女性に華を持たせようとしてるんだけどなーんか中途半端な感じ?それなら振り切ってくれた方がいいんですが。
あと、最近ヤクザ映画ってあんま指詰めないけど今作しっかりやろうとしててなんだか嬉しくなった。割と今までのヤクザ映画の雰囲気とは違うけど伝統はちゃんとやるんだと思った(笑)
アクションは見応えあるのですが...
ファブルになってなくて安心しました。
さすがアクションと言えば岡田くんです。
キレのある身のこなしとあの肉体美は見事でした。
バディの坂口健太郎も岡田師匠からの指導の賜物でいい動きしてましたね。
ヤクザの裏世界を扱った作品を観るとフィクションとわかっていても、やっぱりそうやって警察とヤクザは潜入捜査とはいえ繋がっているのかと怖い世界だなと現実もそうなんだろうなと納得してしまう自分がいます。
実際にはどうなんだか知りませんが…
騙し騙されのスリル。誰が裏切者でもおかしくない世界。
何を信じたらいいのか、誰を信じられるのか…
観ている私達も予想しながら観るのは大変ワクワクしました。
MIYAVIさんの起用も大正解だったと思います。
鋭い眼光や何を考えているかわからない表情も恐怖を感じさせました。クマこと吉原光夫さんの唄声には痺れましたし、松岡さんのヤクザの女役も色気満々で妖艶でさすがだなと思いました。くせ強めなキャストも多く、おもしろかったですね。
ただ、あまり実際には登場していない名前が何人も出てくるは関係性が話を聞いていても理解できない。
皆さんも仰っているように早口すぎて
聞き取れない場面が何ヵ所かありました。
俳優岡田准一
映画なのでしかたないけど細々した事を説明口調、しかも早口で言うセリフが多くてなんだかわからないまま進む。
一途で正義感溢れた巡査はその一途さにより警察官にも極道にもなれなくなってしまった
いいねえ、岡田准一。最近こんな役ばかりだね。
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