「脇の役者さん達のキャスティングが絶妙」冬薔薇(ふゆそうび) さくらんさんの映画レビュー(感想・評価)
脇の役者さん達のキャスティングが絶妙
ストーリーは何とも言えません。
どうしようもないクズだった息子が、何かのきっかけで再起に奮闘して、新たな道を切り開くみたいな内容だったら、今の伊藤健太郎の未来を予感させてくれてよかったかなと思ったけど、クズのまま、いろんなことあったのに何か心境の変化あったのか、成長したのか、ようわからんまま終わる。ただ、今の伊藤健太郎だからこそ、この八方塞がり感、手も足も出ない感じが表現できたのでしょう。
救われたのが、共演者のベテラン勢の役者さん達と成長株の若手の俳優さん達が見事に演じられてたこと。その中でも毎熊克哉さんと河合優実さんをカップリングさせたのは天才的だった。あの2人は雰囲気がぴったりだった。
健太郎くんもこのベテラン勢の俳優さん達に囲まれ、自分の役者人生をもう一度しっかりと見直し、これから誠実に真摯に感謝を忘れず芝居に取り組んでほしい。復帰作を作り上げた阪本順治監督にも拍手を送りたい。
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