「胸がざわざわする映画」冬薔薇(ふゆそうび) みんたさんの映画レビュー(感想・評価)
胸がざわざわする映画
監督オリジナル脚本。見ている間、胸がざわざわしていました。いわゆる見てスッキリする作品てはありません。
冬の雲が覆った、どんよりとした空。その下で生活する登場人物たちは、誰もが殻に閉じこもってもがいているよう。特に主人公の不器用さは見ていて辛い。簡単な救いの手は差しのべられず、もがき続け、それでも生きていく。
最初とラストのアップに注目して見て欲しい。この表情を出した伊藤健太郎と、引き出した監督に感謝。年を重ねた小林薫や周りのおじさまたちが素敵。母親役の余も、ホントにうまい。こういった思考から抜け出せない心情がわかりすぎて痛い。
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