チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしいのレビュー・感想・評価
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落ち着いて観てきた!3回目(^^)v
2人のお互いを思う優しさが好きだな~
ドラマのオープニング曲中もあった腕を伸ばし繋ぎあおうとするシーン、映画では指輪をつけて伸ばしあうシーン好きです(キュンとする)
お互いの気持ちを伝えあって迎えた朝雰囲気が伝わる。案の定、魔法なくなった。
見れて良かった
冒頭で、ドラマ版の復習的なダイジェストがあるので、思い出しながら映画に入れた。映画では、安達の成長が特に感じられて、目標を持って強くなっていく様が良かった。逆に黒沢は弱いところも見せられるようになって、2人の絆の深まりを感じられた。安達が幸せそうにしている姿はとても可愛らしくて、ニコニコしながら見てしまった。柘植さんと湊くんの2人も相変わらず微笑ましかった。
見たいのはこれじゃなかった
結論から言うと、ドラマチェリまほの続編として見たい世界観の映画ではなかった、に尽きます。
映画化発表から公開までずっとお祭りの中にいて、肝心の映画は序盤こそ楽しかったですが、後はお祭りが終わった静けさの中で淡々と進む後片付けを見ているような感覚でした。
原作は未読なので、原作と同じ展開をしているのなら申し訳ないのですが、この映画でやりたいテーマを描写しきるには尺不足だったと思います。
前半は安達の長崎転勤を経て、魔法はなくなり、安達の中に黒沢と生きていく強い意志が芽生えますが、そもそも長崎転勤中のエピソードが少ないし浅すぎて、事故騒ぎとは別に、安達が長崎で何を考え、どういう経験をしてそこまでの強い気持ちを固めていったのかの描写がほしかったです。
この辺はどうしてもやりたい後半のエピソードのために尺(と予算?)の関係で割りを食った部分なのかな。
そして安達の気持ちの深化がよくわからないまま、後半は急速に家族へのカミングアウトまで話が進んでしまう。早すぎてもう気持ちが付いていかない。
そこから同じような構成の実家挨拶を2連続で長々と見せられて、冗長で退屈だし、安達家の挨拶シーンなんて大昔に男女恋愛もので散々こすった古めかしい描写で、何を見せられてるんだろう…となりました。
映画の中で伝えたいことがたくさんあったのは理解できますが、ここまで駆け足になるくらいなら、もっとテーマを絞って、その過程を丁寧に描いてほしかったと思います。
そもそも安達の魔法がなくなるって、この物語において、めちゃくちゃキモの部分ですよね?禁じ手使ってまで魔法使い設定を戻したのに活かされてないから、なくなったときのカタルシスが薄すぎ。淡々と消化されてしまったのが、とにかく残念でした。
また、それまで恋愛経験もなく、まして同性愛者だったわけでもない安達が黒沢とずっと一緒にいたい、それを家族にも周りにも認めてもらいたい、という強い覚悟を持つまでになることも、かなりしっかりしたエピソードをもって描写しないと説得力がないです。
すべてのエピソードが薄くて浅いから、制作側の伝えたいことがセリフやストーリーの中に馴染んでなくて、やたらアピール過剰で説教くさく感じてしまいました。
ラストに硬い表情で手をつないで歩くシーンも、直前の結婚式は安達が見たおとぎ話の出来事だとすると、でも現実はそうじゃない、とつきつけられて終わり、ほろ苦さだけが残りました。
それでも安達と黒沢はその厳しい世界を手をつないで生きていくんだ、という描写なのだと解釈していますが、チェリまほは多幸感あふれる余韻で終わってほしかったので、なんか違うな。見たいのはこれじゃなかったなという気持ち。じわじわ沁みてくるのは感動ではなく、仄暗さがゆっくり広がってくる感覚で、何度見てもモヤモヤします。全体を通してハッピーとコメディ成分足りなすぎ。
「ドラマから地続き」という触れ込みだったと思いますが、整合性がなく安直で無理やりな実は魔法使いのままでした設定、どう考えてもドラマと合わない時系列、私が知っている「地続き」とは意味が違ったようです。
クリスマスイブに何もなかったとしたら、ドラマのクリスマス朝のシーンもエレベーターでのイチャイチャもバレンタインもなかったことになるので、クリスマスイブから分岐した並行世界の話だと思えば、納得でき…いや、できないわ。
追記
監督のティーチイン付き上映を見に行かれた方のレポを読んで、ここまで私が見たいものと、制作が見せたいものが違っていたのかと愕然としました。
特にラストシーンの二人の覚悟ってずっと真剣に黙って歩くことでしか表現できないことなんでしょうか。後ろ姿になってからでも、黒沢が安達の方を向く、二人が何か話しているのがわかる、などがあるだけで個人的には最後に残る感情がまったく違ったと思います。
手を見せる演出もここぞってところでだけ見るならいいんですけど、ここは役者の表情を見たいってところで手だけの画に切り替わるのが多すぎてくどかったです。最後海でのアーティスティックスイミングかと思うような振り付け、ドラマOPとリンクさせたいのはわかりますが、正直ダサくてここ笑うとこかなって思いました。もう少し引きの画で二人の顔映ってたら印象違ったかなと思うけど。
映画は全体的に感性が自分とは合わないなと思ってしまいましたし、万一また何かあったとしても、それはもう私が見たいチェリまほではないんだろうなと残念な気持ちになりました。
うーん…
ドラマ版が大好きで、映画化されると知ってずっと観に行くのを楽しみにしていました。予告編も何度も見て凄く期待していたんですが…
長崎の転勤のエピソードはあっけなく終了していまい、魔法が無くなる過程もはっきりとは描かれず…ドラマのコミカルな楽しさもあまり無く、何となく消化不良です。
二人の幸せは嬉しいけれど、転勤のエピソードやすれ違いももっとじっくりと描いてほしかったので、辛口の評価となりました。
前半はラブコメ、後半はヒューマンドラマ
ドラマでハマって原作を読み、映画を見ました。
ドラマのラブコメの続きを見られると思ったら、それだけではない事に最初は戸惑いました。
でも、パンフレットを読んだり、特番で町田さんが言った「やる意義がある」という言葉を思い出し、制作陣、役者の方たちも全ての人が幸せに向かえるようにしたいという想いがあるのだと感じました。
前半の魔法使いの部分は楽しい雰囲気で、都心で他人の声ばかり聞いて疲れているであろう安達のためにキャンプをしたり、初詣へ行って安達と黒沢が未来への希望を話したりしています。
でも、長崎転勤をきっかけに夢ではなく、現実に向かっていきます。
自分たちの事を、周りに認めて貰えるように行動します。
その過程で伝えられる言葉がとても心に響くもので、安達家、黒澤家のシーンは赤楚さん、町田さん、ご両親とも演技が素晴らしかったです。
ラストはとても考えさせられましたが、安達から手を繋ぎ指を絡ませるのに、二人の進んだ関係とどんな未来も一緒に行こうとする意思が感じられました。
私はこの映画が好きです。
でも、ドラマのラブコメだけを期待した人には期待外れになるかもしれない。
賛否両論あるだろうな…と思いました。
−0.5は、長崎の夜のラブシーンを、やると決めたのならきちんと表現してほしかったからです。
手の描写はとても美しかったのですが、原作通りキスシーンを入れた方が気持ちがわかりやすくて良いと思いました。
それ以上は見せなくていいと思いますが…。
朝も、布団から見えるのは肩までなので服は無い方がわかりやすかった。
特に、ドラマラストが未遂だったのなら、それと差別化するために服は無い方が良かったです。
満足感とこれじゃない感
ドラマ版は概ね満足で映画も楽しみにしていました。
主演二人の再現度と演技は素晴らしかったです。
スクリーンでイケメン黒沢とあれだけもさい役作りしてもに終始可愛い安達を見られるのは幸せでした。赤楚衛二さん町田啓太さんありがとうございます。赤楚さんは痩せ体質なのに体重を増やすのも一苦労みたいでお疲れ様でした。
ドラマ愛ゆえに厳しめの評価になりましたが、高評価の方を否定する意図は一切ありません。
ただ私はドラマ版のテンポの良いラブコメ感が好きだったんだな、と映画を見て感じました。
それが減ってかなりシリアスな作りになっていました。
安達の長崎転勤、別離による互いの不安、一緒にいるための安達の努力や成長。
互いの家族への紹介、結婚式。
安達の父と黒沢が場面では思わず泣いてしまいました。
風間監督の丁寧で静かな画面の美しさは素晴らしいのに、なんだか見ていてしんどい。
原作既読で熟読はしていませんが、特に黒沢のキャラがもっと前向きで楽しいんですよね。
町田さんの演技力なら難なくこなせるでしょう。
映画では繊細さがヒューチャーされすぎていたからしんどいのかな。
安達もすごくがんばったけど、やや脚本に丁寧さが足りず、脚本的に決意表明的な強いセリフが唐突に思えるところもあった。安達が過労で倒れる場面は上手すぎて本気でドキドキしました。
安達の成長が目覚ましい一方、そこに至るまでの描写にもう少し丁寧さが欲しかった。
結婚式がまるで安達(黒沢)の想像や願望かと思わせかねないラストの演出は何故?
今回は特に控えめだった安達が、あんなにがんばったんだからそりゃないよ。
制作側の同性愛カップルの現実を描こうとしている姿勢は素晴らしいのですが、私の求めているものが微妙にずれていたんだと思います。
BLは詳しくありませんが、主に海外のLGBTものはそれなりに見ているせいかもしれません。
また、題材に限らずもっとシリアスで重い題材の映画でも鑑賞後の気持ちは暗くならないものはいくらでもあります。
黒沢安達は二人とも真面目で誠実、タイプは違えど優しさも強さも繊細さもある。
イケメン俳優二人だからだけじゃなく、見ていてとにかく応援したくなる人柄です。
現実は日本や法律のみならずもっと厳しいところもあるし、カミングアウト出来ない人たちも多い。
ドラマで感じた幸福感は確かに感じました、
でも予想外に少な目で、見た後なんだか落ち込んでいる自分がいて混乱しました。
隙間を想像で埋めれば、何があってもこの二人は大丈夫なのでしょう。
でも、この作品にはもっと文句なしの多幸感を求めていたのだと思います。
でも役者、原作者(すごく良く出来た方ですよね)、監督、プロデューサー、スタッフには感謝しています。
文句ばかり言ってしまって勝手なものですが、テレ東ドラマは誠実で着眼点や質が良いものが多く、ずっと前からもこれからも応援しています。なので出来る限り課金しました笑
テレ東でなければこの作品は生まれなかったと思います。ありがとうございました。
もうちょっと
ドラマと原作を見てから映画鑑賞をとても楽しみにして観に行ってきました。
見終わってから期待しすぎていたせいか少し何か物足りない感じもしました。
映画全体としては感動あり可愛い二人に癒されたり切なさといった内容がありとても楽しめる映画になっています。
ドラマをみているとラブコメ要素と今の時代に寄り添った想いがいい感じに原作の世界観を崩さず素敵に描かれていて何度みても面白いのですが映画はドラマのようなラブコメ要素は少なくシリアスが多かったかなという印象です。でもここまでとってもいいラブストーリーの映画なのにキスシーンはカモフラージュされてたのに対してはどうなのかなって思いました。こう言う理由でカモフラージュしていますという意図がわかれば納得がいくかもしれないです。とっても人に寄り添ってる内容の部分の映画だけあって個人的にちょっと残念でした。
一番最後の二人で手を繋いで一本の道を歩いて行くシーンもまだハッピーエンドまでの道のりは続いてそうな感じの物語になってそうで本当に幸せで終わったのかと言う所です。続編があればどんな形でも安達と黒沢に会いたいです。
後は、黒沢の妄想の焼きマシュマロとか最高に安達が可愛いし妄想や心の声で安達に話かけたりしている部分は二人可愛いさいっぱいでほっこりしました。柘植と湊の話もとってもかわいいです。EDの心音の歌詞もとても素敵ないい音楽です。
おとぎ話と現実社会とその中間と
「結婚の自由をすべての人に」
愛がわからない、結婚したい人の気持ちがわからない。
創作の世界でも「愛」なんて「結婚」なんて、と思っていた。
記号として楽しめたらそれでいいと。
映画を見たあと、
安達と黒沢が当たり前に結婚できる社会になってほしい
愛し合う人達みんなが「結婚」できますように
その思いで涙が止まらなかった。
ふたりの「愛」の尊さに熱くなった。
この映画にはそんなパワーがある。
この映画の世界観はおとぎ話と現実社会とその中間が混在してる。
いつかおとぎ話が当たり前になってほしい。
ラブ「コメディ」ではなくラブ「ストーリー」だった
しっとりとした映画でした。
「ずっと一緒にいられたらいい」というふわっとした夢見心地の感覚ではなく、「ずっと一緒に生きていきたい」という、明確な人生の目標ができた安達が、それを黒沢に伝えて、ふたりでそれを叶えるために、一歩ずつ進んでいこうとする様子には胸を打たれます。
ドラマ放送時の、美しい光の演出や、声の震えや触れる音が聞こえる繊細な音や声の演出も健在です。
モノローグも最小限で、赤楚さん町田さんの、揺れる心情が睫毛の先まで宿っているような演技を、劇場のスクリーンで観ることができて嬉しかったです。
ラストシーン、ドラマでは毎回黒沢がひとけの無い道で手を繋いでいたのが、昼間の人通りのある道で安達からそっと指を絡めて繋ぎます。それを見て、瞬間的な燃える恋を越えて、ふたりで温め続けられるような愛に辿り着いているんだなと感じました。
ドラマで二人が手を繋ぐときは二人とも笑顔でしたが、映画の最後ふたりが歩いているときの表情は少し違います。その道程に、その後の未来を見ているようでした。
あの公園にはいろんな人が歩いていて、同性同士の人だっている。それが恋人なのか友人なのかは分からないし、男女でいたって恋人同士かどうかは分からない。もちろん一人で歩いている人もいる。その中で、安達と黒沢だけがもしかしたら辛い目に遭う未来があるのかもしれないと考えると切なくなります。
BLのファンタジーと、ふたりが生きていく現実の境目を観た気がします。
付き合いたての、一番幸せなキラキラした時間を、もっと見たかったなという思いも正直あります。
キスシーンも明確には見せてくれないのかーと正直残念には思いました。でも、長崎の夜、黒沢が固く結んだ指を安達から解いて、たどたどしくも優しく繋いでいく演出、想いがつながりながら互いに力が入っていく様子には、すごくどきどきさせられました。
後半にいくにつれて、肉体的な接触で関係性の安定をはかろうとする関係性はとうに越えていっているのが分かって、より手を繋ぐ行為の変化を尊く感じました。
ふたりのどんな姿が見たかったのか、期待していたものは千差万別なので、それによって抱く感想が変わってくると思います。原作もドラマもある中で、より期待の形も様々だと思います。
映画という形で、またふたりが楽しそうにいる姿を見せてくれたことが、とっても嬉しかったです。
赤楚君がかわいかった、、以上。
長崎エピソードが端折られすぎじゃない?あそこ、安達くんが魔法を失う一番大事なイベントだけじゃなく、新店オープンまでやり切って、仕事で自分に自信を持てて、二人で生きてくためにレベルアップした感じがしたりとか、二人にとって大事なことがもっと起きてたと思うんだけど、ササッと終わった笑 長崎編と柘植カップルの話を2ndシーズンで、じっくりドラマでやればよかったのに?で映画でその後の婚約の話やなんやらやればよかったのに?まあ、たぶんなんか大人の事情でできなかったのかな、出演者のスケジュールとか?せめてキスはしとこうよ?ダメ?笑 朝チュンでもいいから、せめて腕枕はしとこうよ?それもダメ?どっちが男役、女役みたいにイメージ付けられるのがダメだったりしたのかな???謎。
何度も見たくなる映画
基本映画は1回みれば満足、大好きだった某ドラマ映画も2回見ればお腹いっぱいで円盤も買いませんでした。
でもこの映画は何回も観たくなる。2回観て2回めが確実に面白かったし考えさせられた。
そしてまた次観たくなる
黒沢と安達が前を向いて未来を歩いていく姿を
見たくなります
ドラマのコメディを求めている人には物足りなく、評価は分かれるでしょう
後半はつまならく感じると思います
私はこの映画好きです
同性カップルが堂々と手をつないで歩ける世の中になるといいなと本当に思いました
評価は4だけど感謝を込めて5
深い深い内容でした。
赤楚くんと町田くんの演技に見惚れてしまって、ついついストーリーのうわべだけを見てしまいそうになりましたが、最後のシーンは深かったように思いました。多分、結婚式のシーンは安達くんの妄想(夢)で、絵本を見ながら妄想していたのかもしれません。現実は、そんなに甘くないはずです。2人の表情も幸せいっぱいというものではなく、硬かったような気がしたのと、すれ違ったカップルが2人が手を繋いでいるのを見て、笑ったような気がしたのですが…(気のせいかもしれません)これから決して楽ではない道のりを安達くんと黒沢くんは手を取り合って、前を真っ直ぐ向いて歩いていくのだろうと…そんな象徴的な終わり方だった気がします。
沢山ほっこりもしましたが、最後は深かったなあと思いました。本当に素敵な映画だったと思います。
もう一度、ゆっくり見直しに行きたいと考えています。
これじゃない感満載
まず最初にお断りしておきますと、TVシリーズは大好きで丁寧な作品作りにスタッフの熱意を感じとても大好きな作品でした。
原作も読んでます。
映画化も楽しみにしておりましたが。。。なんというかこれじゃないんだよなぁという思いでいっぱいでなんとも消化不良な気分です。
もちろんあくまで個人の主観ですし、私自身の趣向にハマらなかっただけで、この作品を評価している人に対してけなすつもりもないことを申し添えます。
そもそもこの作品自体は人の心が読める魔法が存在するファンタジーであること、登場人物の誰もが偏見を持たない理解のある優しい世界線であることが肝と思います。
映画においては急に両親に挨拶やら、特に黒沢の母親の葛藤や、皆に認められたいと安達の発言、唐突に結婚式等々現実臭くなって鼻白んでしまいました。
安達と黒沢の両親の反応の対比をしたかったのでしょうが、後半それだけに費やされて退屈にも感じました。現実のLGBTにおいてはあり得る問題かもしれませんが、チェリまほの世界線には合わないように感じました(もちろん原作に沿ってはいるので、映画オリジナルではないことは承知です)
最終回でも思ったのですが直接的なラブシーンをことさら回避したことは大人の事情があったと推察しますが、なぜ大人の事情がからむ俳優さんを起用する必要があったのか?
赤楚さんや町田さんはこれ以上ない安達、黒沢だったのでそれについて彼らが演じてくれたからこそ、チェリまほはここまで支持されたんだと思ってます。
だからこそ、ラブシーンをぼやかし続けたことが残念でなりません。
それこそLGBTに対して世間への忖度があったとしか思えません。
TVドラマは仕方ないと思ってましたがまさか有料の映画でも同じ表現になるとは。朝を迎える二人が白シャツでって。男女の恋愛ならこんな表現したのかな?って疑問に思いました。
冒頭おとぎ話から覚めてからというくだりがあったのでこういう現実問題をフォーカスしたい意図は察しましたが、そのくせラブシーンはおとぎ話笑、アンバランスが目立つ作品になってしまったなと感じた次第です。
愛しさと切なさと心強さと
原作未読でドラマからどっぷりはまってしまい今回待ちに待ち望んでいた映画化!ドキドキしながら視聴。 もう、こんなに心を持っていかれた映画は初めてです。 多少の足早感と、ドラマとのテイストの違いはあるけれど、それを差し引いてもあまり余るほど魅力にあふれた映画でした。
赤楚君と町田さんが演じると切なさが余計に引き立って胸を締め付けられる。
そんな数々のシーンに心揺さぶられ、何度も涙が出ました。
特に心に残ったのは、まず安達が事故に遭ったと聞いて黒沢が長崎に駆けつけてからのシーン。
ここは本当に美しく、それでいてエロティックでもある。 安達の家で雨に濡れた髪をふきながらうなだれ、自分の弱音を吐露する黒沢。 ほどなく安達の視点に切り替わり(ここが肝!)・・”この愛おしさをどうすれば伝えられるだろう” と、自然と彼の肩に手を添えて口づけようとする。 黒沢は少し驚きつつも受け入れ、お互いの手が絡まる・・このシークエンス。 直接的な描写ではなかったけれど、だからこそその余白に互いの感情が乗せら、掻き立てられる。 会えない時間ずっと抱えていた思いがこの瞬間に解放され、心の底から目の前の人を愛おしいと、自分の全部をあげたいと思う。 もちろんドラマ版の可愛い朝チュンも好きですが、映画のこの流れでのロストバージンってより深い結びつきでのことだから、二人の気持ちを想像したら、、ヤバくないですか? 私はすごく好き。
そして、もうひとつは同棲中のアパートの台所でのシーン。 安達が大切な人には2人の関係をちゃんと知ってもらおうって伝えた時の黒沢のハグ。 今までドラマで見たどのハグとも違う。 安達の決意を知って、愛おしさと、この人を本当に大切にしたいって思いがこもった包み込むようなハグ。 黒沢の腕にすっぽり収まった安達の健気さとひたむきさが際立ってハッとしました。
最後に。 あの結婚式は現実だったのだろうか? 安達が移動図書館で手に取って読んでいたお伽話に自分たちをなぞらえて見ていた夢物語ではなかったのか? とふと思いました。
そしてパンフレットがその絵本の装丁だったのが意味深で。 この映画はお伽話。 でもその中に散りばめられた愛しい想い、切なさ、優しさ、心強さ。 私はこの映画で受け取りました。
ラスト、地に足をつけ手を繋いで歩いて行く2人の姿に涙が止まりませんでした。 彼らが紡ぎだすこの物語をずっと見ていたい。それはもう私の祈りです。
2人の想いに寄り添ったエンディングの心音が心に染みました。
原作以上の説得力、ただ…
原作の色々なエピソードがきちんと整理され、原作以上に説得力がある内容になっていたように思います。満足☺️
特に、二人のご両親の言葉がとても良くて、原作よりも説得力が増したのは、演技の力ですかね? とても印象に残るシーンとなりました。
ただ、キスシーンも見せないし、朝チュンシーンもアンダーウェア(白T)着用なのは、事務所NGでもあるんですかね? ラブストーリーには必要なシーンだったのでは?
特にこの物語では、バージニティ喪失と共に魔法が解け、ファンタジーからリアルな物語に移行する大事なシーンだったはず。
眠り姫だって、白雪姫だって、魔女にかけられた魔法が解けるシーンでは、王子様がキスするのをはっきりと見せるのに。
原作にあるようなベッドシーンは必要ないと思うけど、頑なにラブシーンを見せない姿勢が透けて見え、逆に不自然さを感じてしまい「やっぱBL作品だからか」と意識させられてしまいました。
ほっこり癒される良い作品なのに、事務所の思惑(俳優たちにBLイメージがつかないよう配慮?)など、スクリーンの外の状況を想像してモヤモヤしてしまうなど、スクリーン自体に集中できない消化不良な状況になったのは、勿体なかった。
不完全燃焼だったので、マイナス0.5です。
何度も観たくなる映画です。
ドラマからのファンで、初日含め3回観ました。
内容もセリフも分かっていても、1回目より2回目、2回目より3回目が泣ける映画です。
余白のピースを、自分の気づきで埋めていく映画だと思っています。だから、回を重ねる毎にピースが埋まっていき、演者さん達の目の動きだったり、手の動きだったりに意味がある事に気づける。
もし、1回観て「???」と思った方がいたら…是非もう一度観てみてほしいと思います。
キスシーンについて、マイナスイメージのレビューを見かけますが…私はあれで正解だと思っています。手をグッと繋ぎ合わせたシーンの方がよりチェリまほらしい表現であったのだと思います。
私は、安達家黒沢家の両親に近い世代です。それぞれの親目線で、「こんな風にできるかな?」「こう言ってあげたいな」とたくさんの事を感じました。だからこそ、海のシーンでは二人の背中を押してあげたい親心でいっぱいでした。
ラストの2人で意を決したように歩むシーンは、明るいだけではないであろう未来を力強く進む姿に勇気づけられました。
まるで…この世界のどこかに、本当に安達や黒沢がいると思わせるほどの赤楚くん町田くんの演技は必見です。
主演の赤楚衛二さんの演技を楽しめた
ドラマ版から観てきた一人であり、原作も拝読させて頂きました。
ドラマ版のラブコメメインと比べ、映画は割とシリアスシーンが多いかも知れません。この点に関して、やはりドラマ版の強めのコメディー感が欲しかったですね。
但し、原作者は映画を通し、人間愛ではなく、安達黒沢恋愛話の続きを伝えたいとのこともあり、ファンタジーとはいえ現実の壁なども入れたと思います。
元々ドラマでもきれいに完結してたので、続編は特にこだわりが無かったが、もう一度主演の赤楚くんの安達が観れるのがただただ幸せでした。そして、素人から見ても、一年半前の演技よりも感情の見せ方など更に上手くなっている気がします。可愛い安達以外かっこいい安達の成長をしみじみ感じることが出来ました。
町田さんの演技はドラマと少し違って、特に雨の日安達とのシーンなど、泣く演技や見せる表情に違和感を感じました。このような黒沢に感情移入できなかったシーンが数箇所ありましたが、短期間の撮影が原因かもしれません。
キスシーンとラブシーン有無は賛否両論ですが、私は映画のような匂わせの方が好きです。男女恋愛のドラマや映画でも普通に匂わせキスシーンありますよね。大袈裟かも知れないけど、性別と関係無く、ガッツリラブシーンに執着する人達って「プロだから」と言いながら、ある意味役者さんに対して一種のセクハラ(性加害)ではないかとても思いました。
映画のハッピエンドは本当にきれいに完結出来たから、ここでピリオドを打つべきで、続編がないほうがいいと思います。これ以上スピンオフとかやっても、ガッツリ絡むラブシーンがあるかないかに焦点が置かれる気がします。その流れになると、せっかく暖かいストーリー性が強い作品が台無しになってしまいそうで不安です。
トータルで本当に素敵な作品でした。
同性婚をテーマにするなら監督勉強と覚悟が足りない
監督が原作を読んで映像化したい場面をかき集めたような映画。
それを短い時間内に全部収めようとした結果、どのエピソードも薄く中途半端になったように思う。
特に同性カップルへの理解をテーマにしたいのならば勉強不足・理解不足と言わざるをえない。
元々主人公が魔法使いという非現実的な物語ではあるが、全てが都合よく展開しすぎておとぎ話のよう。
本気で衝突するようなシーンもなく、ラブシーンもリアリティがまるでない。
映画の良さはそういったリアルな部分を描いてこそだと思うのだが…
ドラマの続編ではなく映画にした意味がわからなかった。
作品の最初と最後に絵本が出てくるのでおとぎ話で良いのかもしれないが、主人公はあくまで絵本と現実とは違うと主張してるんだよね。
だが、この映画の内容ではおとぎ話だと思う。
原作者は同性婚実現のために寄付を行っているそうなので、原作に沿った作品作りをすればまた違ったのではないかと思った。
実写化するのなら実際に同性カップルへ取材して意見を聞くのだと思うが、取材をしているのかどうかも疑問が残った。
映画からはそういった背景は感じられず、もっと丁寧な作品作りをしてほしいと感じた。
全56件中、21~40件目を表示