「なんなんだろう、ステキな作品のはずなのに、、、」チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい 快晴さんの映画レビュー(感想・評価)
なんなんだろう、ステキな作品のはずなのに、、、
ドラマを何度も観て多幸感に包まれる感じとこの映画で感じられる幸福感の違い、、、なんなんだろう。映画のつくりが雑なわけではないんです。一つひとつ注意深く観ていくとこだわったディテールがわかります。黒沢が引っ越してきてベッドのシーツは前の黒沢の家のものですよね。皆さんが発せられる言葉も前のドラマを受けてのセリフがたったりとか。最後の指輪のシーンもドラマのオープニングから引き継いだシーンだし。もっとしっかり観たらブチ発見がいろいろありそうで本当に丁寧に大切につくられていることがわかります。ドラマでは時間をかけてゆっくりじっくり育まれてきた関係が映画になるときゅっと詰め込まれてなんだか気持ちがついていかないのかな?両親への報告のあたりからこのファンタジー感溢れるドラマの軸がどんどん現実に引き戻されてきてそこへの戸惑いなのかな?それにもうこれで終わります!って絵に描いたようなハッピーエンドで(まぁマンガが終わりだから仕方ないのかな)。ドラマでこの続きを追うと『きのう何食べた?』みたいに現実的な話にどんどんなっていくのもちょっと違うし。なんかいろいろ考えてしまって最後は多幸感に浸れませんでした。なんなんだろう、ステキな作品のはずなのに、、、
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