「CM詐欺→まあいいか」チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい i-bashさんの映画レビュー(感想・評価)
CM詐欺→まあいいか
見てから1週間経ちました。
コメディを期待してたというのはありますが主人公二人が幸せそうに終わったのがあってこれはこれでいいか、と思い始めました。茶化すよりまじめに描いてもらう方がこの作品にはよかったのかなと思います。なんか色々消化不良なのですが、映画を作ってくれてありがとうと思いました。
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ドラマの最後で魔法がなくなったのに映画はまだ魔法が使えます。TV版ガンダムと劇場版ガンダムのような違い?とちょっと考えましたが、これはTVの花火見た後とラストシーンの間の出来事を描いているということだろうと考えました。クリスマスの夜は六角が邪魔してまたゆっくりじっくりになったわけですね。
ただこの魔法の取り扱いが残念。
見かけクールな黒沢の中学生のような心を魔法で読んで安達がアタフタするシーンが好きだったのですが、ほぼないです。CMとかティザームービーがTVドラマのノリを継承しているように見えましたが、TVドラマと同じ感じなのはCMのシーンが全てという印象。
このため全体的に単調な展開だと感じました。もうちょっと笑わせてくれるシーンを入れてくれると嬉しかったです。なんか期待してたのと違う、コレジャナイ感を感じながらの鑑賞になりました。
ドラマの時の脇役も出てきますが本来のキャラを見せてくれず(六角とかほんとにちょい役)残念です。
映画の中で色々場面も移り変わるのですがなんかどの場面もさらーっと流れてしまいTVドラマの時のようなメリハリがないです。
お互いの家族に紹介ってのもあんな急には行かないと思いますし職場の人への説明は省略されいきなりお祝いしちゃってるし、TVドラマが人気出たから作ってみましたという感じがしました。
このお話、コンセプト的に想定外の人に好かれていることに魔法によって気づき、双方戸惑いながらも付き合い始めるまでがメインで付き合っちゃうと面白くないんでしょうね。
付き合ってしまうと、偏見という現実にぶち当たり社会派ドラマみたいにせざるを得ず、そっちにふらないようにすると、この映画のようにヌルッと周りも受け入れて幸せ〜という感じにせざるを得ないのでしょう。
全体的にヌルヌル進んだ感じでした。
笑いを入れると尺が収まらない、収録期間が足りないなどあったんでしょうが、十分な期間・予算を割いてTVドラマ第二期を作ってほしいですね。
※安達は東京の家を借りたまま長崎に行ったんでしょうか?住宅手当が出るという極めて説明めいたセリフがありましたが、そりゃねえよと思いました。同じ会社なのに黒沢は分譲マンションみたいな家、安達はボロアパートだったらどう考えても黒沢家に住むだろと心の中で突っ込みました。