優しき罪人のレビュー・感想・評価
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罪のない豆腐
いきなり金融詐欺に引っ掛かってしまったヨンジュ。叔母さんに頼ることも出来ずにかつての加害者宅へと向かうが、そのスンイル豆腐店はとても裕福そうには見えない。自分が交通遺児であることも告げられず、張り紙を見てバイトとして働くことに・・・しかし、示談金300万ウォンのためについに店の金を盗んでしまったヨンジュ。
韓国では刑務所から出所したら豆腐を食べるという風習があることを思い出した。「罪は二度と起こさない」意味があるこの風習。そのまま豆腐屋というところにも意味があるのでしょうか。サンムン、ヨンイン、ヨンジュそれぞれの罪・・・
豆腐店の名前がスンイルであるのも興味深い。キム・サンムンとムン・ヒャンスクの一人息子で寝たきりの状態であるキム・スンイル。寝たきりであっても両親がいるのだからと羨ましく感じるヨンジュの心理変化が絶妙だった。
ただ、ラストがイマイチ面白くない。ヨンジュが自分の素性を告げたことが大きな転換点だったのだけど、これからどうなるのか?色んなことが考えられるだけにもったいない・・・
単品として見るから。
今年84本目(合計357本目/今月(2022年3月度)26本目)。
もともとは「未体験ゾーンの映画祭り」か何かであったものを、韓国映画ということで、韓国映画を良く扱うシネマートさんで急遽扱うようになった経緯があるようです。
この映画を一言でいえば「赦しと許容」という部分になるのかな…と思います。
日本と韓国は法律など似ていますし、軽々しくはいえませんが、「過失運転」といった、(アルコールなど絡まないような、純粋たる過失運転)というものまで、極端に加害者を責めるのも、趣旨(被害者感情)としては理解はしえても、「バランスが取れない」という点は確実に言えます。この点、ここのフォローは少ないものの、いかにして「赦しと許容」という部分に落とし込んでいる点で、普通に映画として見るなら(「未体験ゾーン~」は「諸般の事情で日本で放映しづらい~」と書いてある)、そこまで変な作品でもないかなと思います。
▼ 豆腐
・ ここでは、韓国式豆腐を指すようです(「豆腐」とは字幕では出ますが、日本でいう豆腐とは違う。日本でいえば「はんぺん」のようなものが想定できる)。
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(減点0.2) ここは日本なので、日本の方が字幕で観ることが想定できますが「ひき逃げで猶予されて、示談金(和解)でもこれしかもらえなかった」という趣旨の発言があります。
ただ、前者は列記とした刑事事件(もっとも、日本基準でいえば、交通刑務所にあたるようなケース。故意性がないため)で、刑事事件で「いくら払え」ということは言えない」ので、(日本では、それらが終わって、さらに民事で起こして金払えというように二重構造になっています。刑事と民事では求められる範囲が違う。刑事事件で「金払え」とか、民事事件で「厳罰にしたいから無期懲役にしろ」とは言えない)ここは混乱を招くかなと思ったところです(大筋でもないですが)。
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ラスト以外は全て良かった! 切ない映画。本年度ベスト(笑)
交通事故で両親を失った姉のヨンジュ。弟のヨンイン。
ヨンインが犯罪を犯し少年院に。
示談金を払う為、事故の判決書から加害者の居場所を突き止め、加害者が営む豆腐屋で身分を隠しアルバイトをしながら現金を奪う等、復讐しようと計画するストーリー。
働いて行くうちに加害者夫婦の優しさに徐々にヨンジュが感情移入して行く姿が切ない。
本当の親子の様になって行く展開。
ヨンジュが嘘はつきたくないと、加害者夫婦に自分が被害者の娘だと打ち明けるシーンに泣けた。
ヨンジュ役のキム・ヒャンギさん。
喜怒哀楽の表情がとても良い!
いつも口が半開きなのも良い(笑)
演技がそうさせたのか?
とっても可愛く見える(笑)
ラストは、この後は観た人が考えて下さい的なシーンで残念。
加害者の旦那さん。
ラグビー選手の稲垣啓太さんに似てて笑えます( ´∀`)
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