シラノのレビュー・感想・評価
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ミュージカルじゃなくても
何度か映画化されてる「シラノ・ド・ベルジュラック」ですが初鑑賞です。
初めてだったのもありますがミュージカルにしなくても良かった気がした。
自分の容姿に劣等感を持ちながら愛するロクサーヌを近くて遠いところから見護るシラノ。
どの時代にも自分に劣等感を持ち愛する人に、その想いを伝えられない人はいるだろう。
自分の想いより地位やお金に翻弄される中世の時代だからこそ、その意味はより際立つ様に感じられた。
物語は面白いのですがラストシーン近くまでロクサーヌが自分本位で周りがまるで見えてない点が気になった。
よかった
『シラノ・ド・ベルジュラック』のタイトルは聞き覚えがあるけど内容は全く知らないくて、こんなラブストーリーだったのかと思う。主人公が小人なのだが、身体能力、文章力などの能力が高く、軍隊での地位も高い。そんな彼が古くからの馴染みの女の子に恋をしていたというけど、普通に持てそうだ。何より勇敢だし、身長以外のコンプレックスはない。ヒロインが、何ら社会経験もない地位の高い美女で、うまく結婚しても苦労しそう。そういうわけで感情移入できる人が誰もおらず、へーっという感じ。
前半と後半のチグハグ。主演の歌下手…無理!
そもそもピーターが歌ド下手。低い声で音程とってるだけで、声の抑揚も伸びも何もありません。ミュージカル映画の主演としては致命的では?
これは数年前に主演のピーターが同作品の舞台シラノの映画化なんでしょうけど、ストーリーがポリコレ前面に出し過ぎたがため前半のラブロマンス風展開を後半とチグハグで全てぶち壊します。私も世の中に怒っていた10年前だったら感情移入できたかも?でも、今はポリコレ的な主張には同意するんだけど、怒ってないから後半の展開が全然楽しくなかった。
確かにシラノと同じじゃなくても世間の規範から外れる人たちが普通の幸せを与えられてない事から幸せになれないと思い込んでしまう事、それは不幸。私自身も昭和と平成の頭の頃に抑え込まれたもので、今の子たちの様な自分自身を自由に信じて愛する事が出来たらよかったと思うけど…そんな現実の悲劇を映画で見たくないんだよね。
私はシラノが生まれ持ったシラノだから感じた事知った事で出来上がったシラノと言う人間が愛されて、それがハッピーエンドに繋がる世界がいいと思ったよ。自分が欲しかったものに手を伸ばさなかった事を教訓めいた悲劇で教わらなくても、十分私は昭和と平成にやられてるよ!私はこの映画嫌いです。
これからの時代の子達には、容姿や性別もそして誰を愛するかは自分だけのものだから世間なんかに気にする事なく愛して愛し合えた奇跡を大切にして欲しい。シラノの悲劇はこれからの子には感じて欲しくない。
究極の純愛
純愛とは?良くわかんないけど、相手のことをビビッと好きになって、相手のことを深く知らないのに妄想の世界で益々好きになって、相手の為ならこの命までもと思う?肉体的接触もハグとキスまで。実際に一緒に生活したらどうなんかな?突然オペラ座の怪人が浮かんでしまった。シラノも怪人も人並外れた知能と才能を持ち合わせているけど、見た目はどうみても万人に愛され難い容姿。怪人は自分に振り向かないクリスティーナと恋人ラウルに嫉妬を燃やして、怒り荒れ狂うけど、シラノはひたすら影に徹する。全てはロクサーヌーのために。最後に報われて良かったねシラノ。怪人みたいに自暴自棄になったら避けられるだけだものね。それにしてもクリスチャンって普通の男なのに、愛を詩で語れないだけなのに‥ストレートな愛してるの言葉だけではダメなの?ロクサーヌ面倒くさい。何かと生きにくい時代だったのね。男が化粧してカツラ被ってるような時代だもの。シラノはどんどん格好良くなって行くね。表情も歌声も、小人とか全然気にならない。もう一回観たいな。
大切なことは失くしてから初めて気付く
ヒロインであるロクサーヌはモテモテながらも、見た目で主人公シラノの部下であるクリスチャンに恋をし、手紙内容(主人公が書いた)を愛していく。それに気付いたときにはシラノは死にそうに…時代なのかキャラなのかヒロインにあまり共感できなかった。
ミュージカルが苦手な方も!!
ウエストサイドストーリーに次いで、大変気になっていた本作!!
ストーリーの結末は少しだけ胸糞ですが、進行自体は登場人物も限られ見易い作品でした。
恐らく、原作というか基の作品は“シラノとクリスチャンの友情”をもう少し深く表現していたのかなーと思いました。
また、心奪われる美しいシーン(非常に)が所々にあり良い刺激になりました。光と闇の使い方が秀逸です!
そこまで、ミュージカル×2していないので「愛」について考えたい方は是非ご観賞下さい!!
やっぱり容姿より教養よね。
あの名作古典を斬新に脚色したミュージカル舞台を映画化したものらしいのですが、シラノとロクサーヌはその舞台版と同じキャストが演じているんですね。そうなんだぁ、ピーター・ディンクレイジが舞台でもこの役をやってたのかぁ。そしてその舞台版の演出家エリカ・シュミットがこの映画でも脚本を担当されているのね、、、えっ!その脚本家がディンクレイジの奥様なの??
わぁとってもロマンティック♡
と、スクリーン以外のお話にちょっと感動いたしました。
シラノ・ド・ベルジュラックは大きすぎるお鼻のせいで醜くて、という設定が幼い頃からどうもピンとこなかったので、今作のシラノは鼻がどうこうではなく、小人症の俳優として活躍しているディンクレイジが演じることでそこの違和感が全く無くなって受け入れやすくなっています。
高らかと歌い上げるだけがミュージカルじゃないんだなぁ、なんて思いながら歌を聴いておりました。情感が溢れていてどの曲も良いのですが、インパクトのある曲が全く無いのがとても惜しい。
本当に楽曲の弱さだけが残念ポイントです。
ダンスは剣士たちの柔らかい群舞が印象的でした。
物語は悲しくて特に戦場のシーンはあまりに切なくて。
とても心に残るミュージカルでした。
恋文なんて今の時代は書かないし、SNSのメッセージでは短文とスタンプのみでやり取りをするからお若い人にはピンとこないお話かもしれません。でも教養のある文章を書ける人はとても品があるように見えますよね。もっと言葉の美しさを大切にしていきたいな、と感じました。
私ですか?
ご覧のように教養のかけらもない駄文しか書けないです、お恥ずかしい。
言魂とは。
ずいぶんと前にこんな事件があった。所謂、出会い系サイトで出会った男子高校生と既婚女性の事件。メールだけのやり取りで恋に落ちた男子高校生がどうにか彼女の住まいを捜して行ってみれば既婚女性。女性は単なる火遊び。男子高校生は彼女を刺してという顛末。言葉は言の葉とも言魂ともいい、特に象形文字を用いる我が国では祝いの言葉にも呪いの言葉にもなる。サロンでポエムを謳う教養人のロクサーヌ、言葉マジックを操る架空の恋人に恋して、結局は姿形を持ってるクリスチャンと結婚してしまう。言葉って恐ろしいですね。ブルボン王朝ではフリークと呼ばれるシラノですが、剣の殺陣は素晴らしい。男らしいし、強い。おまけに詩人で寄り添うシモベ。ベルバラのオスカルに付き従うアンドレみたいと思って目がハートになってしまいますね。ロクサーヌ以外に麗しい女性が出てこないので(次女は別)☆はちょっと少なめ。男性陣の真っ白お化粧は要らなかったと思います。
ラブ・イズ・ブラインド
自分の外見に自信が持てないシラノが自分が思いを寄せるロクサーヌの恋を後押しするべく文才のない青年クリスチャンの手紙の代筆をする話。
一応ちゃんとラブロマンスなのだが、詩的で熱烈なラブレターにのぼせ上がるロクサーヌが相手が違うことも知らずに1人で盛り上がってるもんだから、アンジャッシュのコント見てるみたいだった。クリスチャンがロクサーヌの家に会いに行って結局シラノが代わりに話しちゃう所笑えて笑えて。なんで誰も笑ってなかったの!?(笑)
その勘違いと詩的な回りくどい愛の表現が私は肌に合わなさすぎて、余計笑えちゃって。それ言われて嬉しいんだ結構気持ち悪いなと思ったけど、多分そこら辺は日本でいう平安時代の和歌の文化みたいな感じなんだろうな。
そもそもこの話、恋がしたいロクサーヌにとにかく尽くす男達、シラノとクリスチャンが両方当て馬っぽかった。自分の気持ちを隠してクリスチャンの後押しするシラノも後押しされてるはずが置いてけぼり食らってるクリスチャンも、なんか両方振り回されてるな〜って感じがした。
あとは、個人的にミュージカルは好きだけど今作は歌ってるシーンの違和感が凄かった。感覚としては『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の歌のシーンの違和感と同じ感じ。踊りがコンテンポラリーっぽかったのと、後ろら辺で踊ってる人なんか詰まってない?大丈夫?ってなった。
ストーリーが好きではないが故にあんまりハマらなかった『ウエスト・サイド・ストーリー』だったけど、今作を見るといかにミュージカル映画のとして見せ方が素晴らしかったかがわかった。
戦争って!!(♯`∧´)┳・・・❤️🩹💧
素敵で印象的なシーンばかりでした♡
劇場でシラノに笑いかけるロクサーヌ。
バルコニーから見えない相手にもっともっと、と言葉を要求するロクサーヌ。
クリスチャンからの手紙を読んで陶酔するロクサーヌ✉️❤︎"
健気なシラノに比べて、なんて奔放なロクサーヌ♡
衣装も髪型もすごく凄く素敵でした!
そして、最後の場面は尊すぎます!!
広い劇場にたった1人で観てきました。
深夜回なので、しょうがないのかな。
思う存分、シラノと一緒にときめいて、
悔しくて、同情して、会いたくなって・・・
可愛いロクサーヌを堪能しました❣️
恋愛はオマケ、手紙が本題?
シラノの慎ましさは好感。だが誠実ではない。
クリスチャンもいつの間にロクサーヌを好きになったのだろう?
ロクサーヌは詩的な言葉が好きだが赤は下品だから嫌いなど美観にもこだわりがあり、最後のシーンでロクサーヌは気持ちの整理をどうつけたのか?
恋愛の部分はモヤッとした。
一方、枢機卿が暴走するシーンは音楽含め面白い。
また手紙に気持ちを乗せて届ける、というシーンが散らばっており、純粋に気持ちを表して伝えることの美しさに心が温まった。
特に戦地での名もない兵は、シラノのようなある種余計な慎ましさもなく、片想いの子に率直な気持ちを手紙にしたシーンは胸がスッとした。
ミュージカルの不自然さはそこまで感じず、
ポリコレ要素もそれがメインだったと私は思えず、
誠実とは何か、男にとって繕うことより己のプライドを表現することの大切さ、
女にとって全てが完璧な人は少なくどう気持ちの折り合いをつけるか(ここは弱かった)、
あたりの普遍的な話に近いと感じた。
とにかくヘイリー・ベネットがキュート。恋文に人生の全てをかけるシラノの姿に全てのモテない男達が号泣です。
そしてさりげなくベン・メンデルソーンが物凄く素晴らしい演技を披露していますのでそれも必見です。
ポリコレゆえのミス・キャスト?
3人の主要人物のうち、シラノはともかく、他の2人に魅力が感じられないし、お互いに一目で恋に落ちるという流れにも説得力がない。シラノにしても、剣豪で腕っぷしが強いという設定には無理がある。
体格や人種をポジティブに活かそうとするキャスティングの意義は認めるが、そこから生み出される違和感のせいで、切ない三角関係の物語と美しい音楽に入り込めなかったのも事実。
原作を改変するのであれば、それはポリティカル・コレクトネスのためでなく、観客を楽しませるためにこそ行われるべきだろう。
感涙を期待したが乾涙でも抱きしめたい名作
愛を紡ぐ言霊と音霊が乱反射して限りない程の純粋さと誠実さを伴いロクサーヌに降り注ぐ、その告白はまるで許されぬ観念に対しての懺悔の様で切なく一瞬、時が止まった。
代筆業は永遠に
一昨年に『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』を観てから、もっとシラノさんに会いたい!と思ってた。どうしてもジェラール・ドパルデューのイメージが強かったし、『愛しのロクサーヌ』のように鼻に特徴を持たせるのが普通だと思ってた。スティーブ・マーティンのデカ鼻は笑えます。
ジェームズ・マカヴォイの舞台版も観たいところですが、彼だと鼻に特徴があるわけでもないし、ある意味イケメン。そんなシラノさんに大胆なキャスティング。恋のライバル・クリスチャンも黒人という配役なのです。まぁ、キャスティングの奇抜さが全てなのかもしれませんが・・・
やっぱり透きとおった肌が美しいロクサーヌ役ヘイリー・ベネット。恋文の言葉が彼女の心に響いていく様子がまるで音楽!言語は何であれ、言葉の美しさは大切にしなければならないと教えられた気分になりました。
多分、舞台版では伝わらない広大な自然と悲惨な戦場。そして暗い洞窟内で死にゆく覚悟を決めた兵士たちが綴った手紙。愛しい人、大切な人に愛を伝えるシーンでウルウル。戦争が憎い。
外見至上主義(ルッキズム)についても理解しやすい内容でしたが、一目惚れはやはり外見から来るもの。love at first sightです。まぁ、俺はビジュアル系以外のロック至上主義(ロッキズム)かもしれませんが・・・
名優出現
ピーター・ディンクレイジ。私が初めて認識したのは、パーフェクト・ケア。それは脇役でしたが、衝撃でした。存在感、演技力。その作品は彼しか頭に残っていません。そしてこの作品。圧巻、圧巻です。この映画、彼の他、誰がシラノ役居るんでしょうか?ひょっとして、作品の主役として彼が起用されたんでは無く、彼の主役としてこの作品が起用されたんでは。特にこの作品のメッセージは正に彼が体現してます。彼の今後の作品、どんな映画、どんな役、期待してます。
ロマンティックで切ない
恋することのロマンティックな感じと切なさが深く胸に来る。過去の自分の体験がよみがえってきたりしてちょっと辛かった。
絵作りも良くて白とベージュとえんじの色合いが美しい。この色合いがダンスとともに動くさまがとてもきれい。
ジョー・ライト監督は過去作の「つぐない」や「プライドと偏見」も素晴らしかったけど、本作も高品質で仕上げてきました。
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