アキラとあきらのレビュー・感想・評価
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お前は育ちがいいな
言われるのは、普通、逆では?
山崎(アキラ)に言うのは階堂(あきら)
大会社の御曹・階堂彬(横浜流星)
小さな町工場の息子・山崎瑛(竹内涼真)
産業中央銀行に同期(2000年)入社の2人は宿命の糸で結ばれていた。
とても爽やかな感動を残す池井戸潤原作の青春映画でした。
企業小説が原作でも敢えて、青春映画と呼びたいです。
それほど爽やかな、2人のアキラとあきら。
ラストの気持ちよさ。
感動して心豊かになれる映画は良いです。
山崎が理想を貫く姿が清々しいです。
山崎が銀行員の道に進んだ理由、
それは《救済》と山崎は言う。
資金繰りに困り倒産する会社を、救う手段を探す。
融資した資金が有効に使われて、その資金が再建に生かされる。
再建への道筋をつける事までをも、銀行が担う・・・
山崎の理想はブレない。
それは幼い日に父親の経営する小さい工場が倒産した。
懇願する父親を冷たく切り捨てた銀行員。
それを見ていた。
しかし2度目の会社が経営難に陥ったときの銀行員・工藤
(満島真之介)は、違った。
困った会社を助けるのが銀行の仕事・・・そう優しく語った。
その時、山崎は工藤のような銀行員になろうと、進路を決めたのだ。
一方の階堂は大会社の長男として生まれ、
父親の会社(東海郵船)の跡継ぎを蹴って、銀行員となった男。
叔父2人(児島一哉とユースケ・サンタマリア)と父親の確執を
幼い日からみせられて内心うんざりしていた。
(名門家庭には名門の悩みがあり、骨肉の争いとか、よく聞くし)
しかし父親(石丸幹ニ)が亡くなり、
叔父たちの策略にハマった弟(高橋海斗)は、叔父のリゾートホテルの
巨額な融資の保証にハンを押す。
結果、「東海郵船」本体の経営も危うくなるのだった。
確かに、
会社を活かすも殺すも、
《銀行次第》
山崎の東海郵船およびグループ会社再建への計画書を
如何にして不動(江口洋介)に認めさせるか?
不動の座右の名「確立性」は立証されるか?
ここが映画一番の山場でした。
池井戸潤の特徴である
勧善懲悪のストーリー展開で、
最後にはスカッとして感動する、
(その通りでした)
竹内涼真が理想を押し通すカッコいい青年で、
横浜流星も、エリート一族の東大卒・・・なんて、
今までになかった役ですが、頭脳明晰、即決即断みたいな、
出来る男になんの違和感もない好演。
(また演技の幅が広がりました)
(ただし、土下座さえすれば、人の心が動くのかな?)
(土下座・・・半沢直樹みたいだな・・・)
でもラストで、アキラとあきらの宿命の絆が、明らかになり、
大感動のフィナーレに大満足でした。
これまでの池井戸潤作品の映画化で1番良かった映画では?
(ネタバレですので鑑賞してから読んで下さい)
これまでの池井戸潤さん原作の作品の映画化で1番良かった映画だと思われました。
池井戸潤さん原作の作品は登場人物が多く、人物描写も深く展開も多いので、やはり日曜劇場やWOWOWなどの時間と話数を掛けたドラマでその輝きは増すんだろうな、とは思われていました。
なので正直これまでの池井戸作品の映画化は、ストーリーを追うばかりで成功していたとは言えないとは思われていました。(ドラマの方が良いという意味で)
ところが今回の映画『アキラとあきら』は、WOWOWでのドラマ版「アキラとあきら」(全9話)に匹敵する凝縮された面白さがあったと思われます。
その理由は、短い1シーンで、それぞれの関係性を短いセリフ表情の中で一気に見せてしまう秀逸な脚本演出にあったと思われます。
例えば、東海郵船社長の階堂一磨(石丸幹二さん)とその弟の東海商会社長の階堂晋(ユースケ・サンタマリアさん)、東海観光社長の階堂崇(児嶋一哉さん)、あるいは主人公の1人である階堂彬(横浜流星さん)が対峙するシーンでも、描かれていないそれぞれの背景にある互いの関係性を短いシーンで表情や目線やセリフで一気に表現していました。
その関係性の凝縮した表現は、主人公の2人の山崎瑛(竹内涼真さん)と階堂彬(横浜流星さん)のシーンなどでも積み重ねられ、映画を分厚い人間関係の作品にしていたと思われます。
これは脚本と監督の力によるものが大きいのではないかと思われました。
そしてそれぞれの俳優の皆さんの芝居で分厚い具体化されて行ったのだと思われました。
ビジネス系の人には是非
イケメンを愛でる映画かな
ドラマ版も観たことがあり、やはりそれと比べると描き方が物足りなく感じてしまう。同期のトップがこの2人とは顔採用かと突っ込みたくなってしまうが、さすが画面に映えます。弟も叔父さんも最終的にはなんか良い人みたいな描かれ方で、なんかモヤモヤ。特になんであそこでああいう終わり方になるのか必然性が感じられず終わった感じでした。竹内涼真と横浜流星が好きなら楽しめるかと。個人的に一番良かったのは、江口洋介が知らぬ間に承認してくれてたとこ。
(飛行機で鑑賞)
人のために働く
面白かった。情熱的な方のあきらが好きだった。人のために働くって難しいよな。会社の利益や効率考えたら、マニュアル通り上司の言う通りにしないといけない事もある。自分と重なりました。でも最後の最後で上司の了承も得て、結果オーライな最後の結末はスッキリしました。所々泣けて、いい映画見させてもらいました。
出世よりも自分が目指す方向へ
これから社会に出る身として
リョウマとりょうま
1人のあきらの物語
原作は未読です。
ドラマになったりしてますが初見です。
対照的に育った2人の男性だけど、銀行員になり成長する姿よりも銀行員になった理由にスポットを当て、その信念で生きる銀行員の物語。
ただ片方の理由が曖昧で少し弱く感じました。
タイトルから連想するに対等に対峙する2人の物語なのかと思いきや、かなり偏りのある表現となってる点においてタイトル変更も考慮した方が良かったと思った。
ただ後半、企業の存続に奔走する彼らの行動には心を惹きつけられるものを感じた。
んーーん、これは良いではないか
普通に泣きました
王道中の王道の逆転ストーリーです。
シンプルイズベストという言葉がありますが、牛丼とか肉じゃがとかカレーとか、世代を超えて美味しいと言われるそんな味と例えても良いかもしれません。
結論は本当に見えるんですけど、それでも心を熱くさせ、「あぁ、私にもそんな熱い人生を歩んでみたいものだな」と思わせてもらえるような心揺さぶる正義の物語でした。
今の学校の道徳の授業なんかよりも、こういう映画をかけたほうがよっぽど犯罪とか減ると思うのですが、教育委員会で検討していただきたいものです。
今の人生で挫折してる人や、諦めてる人、夢に破れた人なんかは本当に泣けてくるんではないでしょうか。
会社の圧力で理想を捨てたなんて人もやっぱりこういう映画観て、もういっちょやってみるか!と、元気を出していただければ幸いです。
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