アキラとあきらのレビュー・感想・評価
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飽きずに見られました
原作、ドラマも観ていたので2時間ちょっとでどうなのかなと思っていましたが、よくまとまっていて最後も感動的でした。主演のお二人の演技もそれぞれ役にはまっていたし、銀行の上司の江口さんはじめ〝らしさ”も出ていて楽しめました。身内の銀行員曰く、池井戸作品は「シャイロック」はじめリアリティには事欠かないらしいです。リアルはもっとドロドロしていて大変らしいですが、エンタメは爽やかな終わりがいいよね。 ただ、ドラマの龍馬役の賀来賢人さんと比べると酷なのかも知れないけど、ジャニーズのごり押しだったのか、高橋海人くん、結構重要な役なのに、ドクターコトーのときと同じような演技で浮いていて、御曹司らしさもなく、ちょっと残念。今後はこういうキャスティングなくなるといいな。
俺たちの江口洋介
池井戸潤好きなら用意に入りこめる間口の広さ。個人的にはもっと銀行の専門的な単語がバンバン飛び交うほうが好き。キャラ設定の段階で先が透けてしまう弱点はあるものの銀行員の日常がリアリティが高く、没入感マックス。問題に対してなかなか解決の糸口がつかめない様子も歯がゆくて良い。 江口洋介が次のステージに進んだようにみえる演技完成度になっておりいる。映画における役者の重要さを痛感した。とにかく各役者がそれぞれの期待値を越えてきており、脚本と、そしてその絶望感が映画として屋台骨を支える結果となってうまく融合して完成度が高い
バンカーの矜持と確実性…
これぞ池井戸作品。サラリーマンが見て明日の糧となるパワーを与えてくれるような作り。単に困っている人に金を貸して助けるだけでは成り立たないシビアな銀行の世界で、確実性を含んだ奇想天外な返済方法を見つけ出す、最後まで諦めない姿勢に感動。アキラとあきら、それぞれの矜持は決して甘えがなく清々しかった。アキラ100%が出演してるのはご愛嬌か。主演二人は勿論だが、融資の門番のような江口洋介が好演だった。
めちゃくちゃ良かった。
原作、ドラマ未視聴です。
お決まりの池井戸作品て感じで押さえるとこをしっかり押さえて、相変わらず上手いな〜!と思いました。めちゃくちゃよくまとまってる。ザ・王道。大岡越前。
そして、とにかく爽やかフレッシュで胸アツ。中堅やベテランになる程こんな風にできませんよね、仕事。忘れちゃうじゃん、理想とか。自分がこんな風に仕事できるか?て考えたらとてもとても。
心だけでは良い仕事はできないが、心が無ければ不可能を可能にするような感動する仕事は出来ないんだな。自分の仕事の仕方を改めて考えてしまった。
「育ちがいい」って、ふつうは家がお金持ちだったり家柄が良かったりだと思うけど、人のために役に立ちたいと思えるように育つってことなのかな。私は我が子をそういう風に育てられたかな…。色々考えさせられる作品でした。原作をぜひ読みたいです。
池井戸作品はやはりおもしろい
父親の経営する町工場が倒産し過酷な幼少時代を過ごした山崎瑛と、大企業の御曹司だが次期社長の座を拒絶し血縁のしがらみに抗う階堂彬。同じ名前を持つ2人は運命に導かれるかのように、日本有数のメガバンクに同期入社する。人を救うバンカーになるという熱い理想を持つ山崎と、情を排して冷静に仕事をこなす階堂。正反対の信念を持つ2人は真っ向から対立し、ライバルとしてしのぎを削る。しかし山崎は、ある案件で自らの理想と信念を押し通した結果、左遷されてしまう。一方、順調に出世する階堂の前にも、親族同士の争いという試練が立ちはだかる。やがて、数千人の人生を左右する巨大な危機が到来し、山崎と階堂の人生が再び交差する。(解説より) 全体的に波瀾万丈なストーリー展開で楽しめた。 志を持って仕事を全うする主人公の姿勢の胸打たれた。 やはり仕事は誰かのためにするものであるという池井戸イズムが感じられる作品だった。 竹内涼真の熱い演技と、横浜流星のクールな演技が対比的でナイスなキャスティングだなと思った。
ビジネスエンタメ映画
どうしたって半沢直樹がチラついてしまう設定の中、才気あふれる2人のバンカー(銀行員)が、それぞれの宿命を背負い奮闘するストーリー。スーツ姿が絵になる2人のイケメン俳優を起用して、期待を裏切らない王道の展開を見せてくれる、ビジネスエンタメ映画に仕上がってました。 主演の2人とも決して悪くないんだけども、どうしたって最後の江口洋介のカッコよさが際立ってしまうというのが、個人的な感想です。 銀行員の仕事の一旦も垣間見れる(勉強になる)し、適度に熱くて、良い映画と思いました。
理論と感情
序盤は階堂の話だけで良いのではないかと思っていたけど、山崎も終盤素晴らしい働きだった。
理論派の階堂が最後は感情で人を動かし、感情で動く山崎が理論で人を動かしたところが良かった。
池井戸作品の中でかなり好きな内容だった。
毎度おなじみ銀行もの
元銀行員の池井戸潤さんお得意の銀行もの、融資ストップで倒産する町工場、長じて銀行員になった半沢直樹が大事に持っていたのは父親の作ったネジだったが、本作の山崎瑛(竹内涼真)はベアリングがお守りでした。
階堂彬(横浜流星)が叔父たちに土下座するシーンも半沢でおなじみのお約束に思え笑っちゃいました。
ことほど左様に既視感はあるしストーリーも大体予想はつくのですが、さすが池井戸先生の銀行物はリアリティ十分、主人公のご両人に、それぞれアカデミー賞新人賞を受賞した若手俳優起用というのも新鮮、サラリーマン受けの良い経済ドラマに加えて友情をテーマにした青春ドラマでもあり元凶は骨肉の争いというのも戦国ドラマ風と魅力満載。
ちょい役でしたが裸芸人アキラ100%さんが出ていたのは単に名前のひっかけ、鑑賞後の話題提供とは思いますが念の入った小技ですね。
仕事をするということ
後に神父になったやすさんは、「アキちゃんらしい。昔からそんな子でしたよ。」と井口さんに言っている。
二人が初めて出会った子供時代、アキラが落としたベアリングを車から降りて来たあきらが拾って拭いて渡してあげている。
アキラとあきらが、成人し就職して銀行員として仕事に揉まれながら、最後には二人で協力して会社再生を成し遂げる話である。
頭脳明晰、思考判断力、行動力もさることながら、人への思いやりを大事にした二人だからこそ功を奏したのだろう。
銀行とは金の商売をする営利企業である。その容赦なさが見えて、アキラが取り引き先の井口さんの娘さんの命を救うがためにしてはならないことをしてしまう。
結果、アキラが左遷されるのは当然である。
だが、アキラにとっては、自身の進退など二の次であり、自分の子供時代に嫌と言う程父の苦悩を見て来たアキラにとって銀行の意向に従っていたら一生後悔したであろう。
アキラには井口さんの娘さんが描いた絵が宝物のように見えた筈だ。
あきらは幼い頃から身内の問題を目の当たりに見て血縁者でさえこうなのだから、他人相手なら隙のない徹底した仕事ぶりでないとと考えている。
アキラに度々言う「お前は育ちがいいな。」という言葉も裕福な生活ながらも身内の色々な面を見て来てそこから逃げ出している自分が惨めでもあり、少し屈折している自分とは違った真っ直ぐなアキラが眩しく見えたのだろう。
経営の才に乏しい叔父たちが、なぜ兄である父に抵抗するのか。父や叔父たちの父である祖父が長男である父を常に重んじたためではないか。父はそれがわかっていて叔父たちに負い目を感じていたが何も言い出せぬままこの世を去ってしまった。それゆえ、弟である叔父たちにも相続させる遺言書を認めていたのだろう。
父の最期の気持ちも知り、叔父や弟と真摯に向かい合うことで一族一丸となれて会社再生への道も開けた。
アキラがトップバンカーの道を断りあきらの会社の為に知恵を絞り奔走し考え出し作成した稟議書を持って不動本部長に食い下がる場面。
見守る銀行員たちと共に固唾を飲んで見入った、感動のシーン。
TV版と違い、時間短縮のため、
いつの間にかアキラが栄転して本社復帰したり、福島支店での融資先との関わり、憧れた工藤銀行員、ピール会社との契約、など最初の描写はあるが、経過やその後が描かれておらず展開の早さに驚いた。また、東海郵船という会社についても祖父から父へと受け継がれた本作の重要な部分を占めるにも拘らず、あまりに描かれていないのが残念だった。
その分、主役二人が際立って浮き彫りにされてこれは良かった。
入社式での頭取の言葉
➖人の為に金を貸せ➖
実践できた。
アキラたちの上司役である江口洋介やあきらの叔父役のユースケ•サンタマリアが盛り上がるところを上手く感動させてくれていた。
記:TV版も超お薦めです。
WOWOW版は未鑑賞ですが、わかりやすくおさまってたのではないかな...
WOWOW版は未鑑賞ですが、わかりやすくおさまってたのではないかなと思います。 ドラマの方も気になるところ。 映画は清々しい2人にが熱演。 ラストに親族をまとめるシーンは良かった。 江口洋介も意地悪い上司役もするようになったんだなと新鮮でした。 おもしろかったです。
最後まで胸アツな人間ドラマ!
原作は「陸王」「半沢直樹」「下町ロケット」「ノーサイド・ゲーム」などなど、名作ドラマを世に送り出してきた池井戸潤。WOWOWが一度ドラマ化しており、そちらの主演は向井理と斎藤工でした。映画では竹内涼真と横浜流星。個人的にはこちらの方が役柄は合っていたんじゃないかと思います。銀行へと同時入社した同じ名前を持つ2人の男。それぞれ全く違う思いを抱え、ぶつかり合いながらも協力することになる。アツいですね。単なるお仕事映画じゃないです。魂と魂がぶつかって一つになったような物語でした。 多くの人が感じたことがあると思うんですが、主人公の子どものころや過去の回想があると、物語のテンポがグダつきがちなんですよね。今作もそれに当てはまらなかったわけではないですが、決していらないものでもありませんでした。山崎は子どものときに父親の会社が倒産するという苦悩。階堂は子どものときから親族同士のいがみ合いに遭うという苦悩。全く違うように見える2人ですが、そういった意味では同じような境遇にいたのでしょう。山崎も階堂もあの過去があったから大人になってこうして生きているんだなとしみじみ感じました。そして、2人の銀行員としての情熱は、決して消えない炎のようでした。対立する。でも協力する。社会では、こういったことも生きるためには必要です。世の中、自分と似たような考えの人ばかりではありません。だからこそ、お互いに認め合い一緒に戦わなければなりません。ただ興味本位で気軽に見た映画が、ここまで胸を熱くしてくれるとは、アベンジャーズのようなアクション映画とはまた違った興奮や観劇が味わえました。 そして監督は「ぼくは明日、昨日の君とデートする」「思い、思われ、振り、振られ」「アオハライド」などを手掛ける恋愛・青春映画の名手、三木孝浩監督。恋愛でもないテーマの映画でもここまで仕上げてくれたことに感銘を受けました。 しかも主題歌はわれらが群馬県が誇る大スター、back numberです。「ベルベットの詩」めちゃめちゃ心に刺さる応援歌なのでぜひ聴いてほしいです。
視覚的にも存在的にも主演二人の胸板が薄い
2022年劇場鑑賞59本目 良作 62点 池井戸潤原作の映画化3作目 当方七つの会議は凄く好きで、1クールに1回くらいは見直す程好きなのですが、今作は正直世間の高評価ほどの印象は受けませんでした。 池井戸潤は会社やお金の流れについての社会派がテーマな作品が多い中、今作はその要素の厚みが薄いというか 主演の2人を若手にしてウケを良くしたんだろうけど、やっぱりこの方の作品は中年の方の方がどっしりしてるし、説得力ある気がする。(ドラマ版の方がよかった) 横浜流星は相変わらずで、声が良い 多分今の若手で1番声の通りというか、声の演技が上手い 竹内涼真は嫌いなんで割愛 高橋海斗は推されてるけど、ジャニーズの演技派のハードルが年々下がっててこれで吐出してる現場がやばい 江口洋介ももうお偉い役増えてきたけど、まだ少し薄いかな〜
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