アキラとあきらのレビュー・感想・評価
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見応えがありました😁
128分に収まるのかという心配も正直ありました。
しかし、突っ込みどころはあれど、配役の演技の力で強引ながらストーリーが成立していて面白かった。
竹内さん、横浜さん、江口さん、三兄弟、龍馬、皆さんそれぞれ見せ場があって良かった😊
個人的には満島真之介さんの演技が好感持てました。彼の言葉が、熱意が無ければ全ては始まらなかった。
池井戸さんの映画は当たり外れありますが、この映画は十分に当たりでした。
主役二人が同名の意味はナシ
原作が上下巻とのことでしたが、特に破綻なく纏まっており、脚本家の手腕が光ります。
楽しみにしていた眼鏡スーツの萌歌さんが中盤まで出なくても気にならないくらい、テンポも良かった。
演者も達者な方が多く、主演ふたりは勿論のこと、江口洋介の重みのある演技が非常に印象的。
経年や血縁の配役も素晴らしく、特にユースケ・サンタマリアと児島の兄弟設定は上手いな、と。
ただ、厚みが足りないところは否めない。
特に山崎サイドは『過酷な幼少時代』がないため、繰り返される「育ちがいいな」も響かない。
左遷された件も、瑛の性質を深堀りしてはいたものの、現地でのエピソードは東京でも出来る内容で、いい人そうだった先輩がそれきりだったのが残念。
また、あらすじにある主役ふたりの『対立』はなく、信念は違えど初めから互いを認めているようにしか見えなかった。
それは後半のスムーズさに繋がった反面、彬の変化を小さくしてしまったように思います。
ラストシーンは私服の方が、シーンとしても自然だし、全編スーツだった反動からより開放感が出たのではないかなぁ。
とはいえ、決済印のアップは震えたし、専門知識なくても十分楽しめました。
それにしても、晋と崇はバブルに踊らされた面もあるが、龍馬は碌に調べもせず50億も動かし、起死回生の一手も瑛の発案で彬は頭を抱えてただけ。。
と、東海郵船の今後は不安です。笑
仕事への情熱を刺激してくれる物語
胸熱ビジネスもの『池井戸潤』は外さない。
主人公を珍しく若者にシフト。大銀行、金融界を舞台に繰り広げられる2人のライバルエリート行員。
相反する生い立ちの2つのキャラの対立とそのタッグというどこかヒーローものに近いシンパシーに男は惹かれる。
横浜流星くんの演技力が光る。また江口洋介さんがいい、最後は彼のキャラに身体が震える。白熱の展開は2時間を忘れさせ、改めて仕事への情熱を刺激してくれる物語、お薦め。
池井戸作品は、やっぱり土下座…⭐︎
ある程度、銀行業務や経済に知識がないと楽しめないかな…
自分は正直良くわからないので、他の方のようには感動しなかった。
ラストも得意の逆転劇と言うほどでもなかったように思う。
何らかの解決策は浮上するだろうと言うことはわかるし、
キャストの設定から予測もついた。
こんなに上手くいくはずがないと言ってしまえばそれまでだか、
池井戸作品はそこが楽しめるかどうかなのかもしれない。
物凄く感情移入出来ました。
以前金融機関に勤務していいたので、冒頭からとても感情移入してしまいました。池井戸作品は何故かこれ以外は読んでいてこれのみ読んでいなかったのですが、映画を見てこれが最高作品だと思いました。一般の方には馴染みのない言葉が多数出てくるので、それについての説明があればもっとよかったのではないかと思いました。最後の稟議につていは、ホテルの今後についての検討がなされていない等ありますが、銀行員としての矜持が出ていて、全てのバンクマンに見て欲しい作品だと思いました。しばらくぶりに感動しました。
横浜流星むりくり抜擢された?と思える映画
WOWOWのドラマを見て好きで映画を見に行きました。音楽は全然WOWOWの方がいい。
た。WOWOWでは向井理斎藤工どちらも泥臭かった。映画は竹内だけ泥臭かった。横浜流星の演技はクールだけ。悪く言えばなんも印象ない。横浜流星は唯一無二でもなく。よくいる顔。キャスト間違えたよね。WOWOWが好き過ぎてWOWOWとの比較すまん。
事務的
面白かった。
面白かったんだけど…。
胸が熱くもなった。
熱くもなったんだけど…。
なんなんだろ、コレじゃない感が拭いきれない。
原作未読にも関わらず、原作もこんな感じなのだろうかと疑問を抱く。なんかボタンをかけ間違えてるような気がするし、何か芯を食ってないような…そんな不遜な感想を抱く。
観ていて思うのは圧倒的にスピード感が足りない。
小説で言うならば、次のページをめくらせる衝動だろうか?そんなものが足りなかったように思う。
何かが抜け落ちてた。そんな印象…。
衝撃的なエピソードが巻き起こるも何故だかそこまでの波を感じない。
銀行の目線からしてみれば、とある一例に過ぎず、事務的に対応する事で結末を迎える。
なんか…そんな感覚が充満してるというか、なぜ傍観者である俺がハラハラドキドキしないのか不思議だった。苦悩が足りなかったんだろうか?
いや、ちゃんと描いていたようにも思う。
その度合なのかもしれない。
兄にも弟にも破滅の一歩手前って危機感が足りなかったようにも思う。対比が弱かったのかなぁ。
が
一つ心当たりがあるとするなら芝居の質だ。
冒頭で進行を務める人物と、児島氏の芝居には萎えた。両者とも芝居がかっていて、作為がとても鼻についた。だからなのだろうか?冒頭で失速し、要所要所でブレーキを踏まれたような気分にはなった。
いや、まぁ、それだけでは決してないのだろう。
救済策が案外、普通だったのもあるのかもしれない。
兎にも角にも、お金ってな万能だ。
西尾維新氏が化物語って作品で、そんな事言ってた。何にでも替えが効くと。
そのくせホントに大切な物は替えられないとかなんとか。漫画の方で読んだので定かではないのだが。
見応えある話だったと思うのだけど、何だったんだろうか…俺の中では今一つ盛り上がらない。
池井戸原作で初めてハズレをひいたような気分だ。
初めてといえば、初めて江口氏をいいなと思った。本作の江口氏はとても好印象だった。
人を助ける銀行員と身内に向き合う経営者
久しぶりに重厚なドラマで、何度もゾッと感動しました。
2人の銀行員の人間模様をドラマチックに描いていると思います。
瑛(竹内涼真)は、経営者を助ける銀行員で、彬(横浜流星)は、身内に向き合う姿が好印象でした。
簡単に言うと、この物語は、あるホテルが厄介物になっているんですね。それを2人の宿命で乗り切ろうとするところが見所です。
50億の買い手の部分や彬の身内の説得にややごり押し感を感じます。
そのため、この作品は、経済映画というよりも人間ドラマの映画として観れば、けっこう感動すると思います。
「七つの会議」を超えたかと思う程の良作です。
ベアリングは小さいけど大事だ❗️
久々の池井戸映画。濃いキャラが定番だが、今作は竹内涼真と横浜流星という超爽やか主演。
しかし、私が思う池井戸作品の共通点、目的の為に芯を曲げない諦めない主人公というテーマはブレてない。瑛(竹内涼真)はひとを助ける銀行員として。彬(横浜流星)は沈みかけた会社と社員を守る為。最後はタッグを組んでお互いの目的に立ち向かっていく。
子供の頃に実家の工場を銀行に潰され夜逃げし
た生い立ちの竹内涼真のアキラ。父親が作ったベアリングを大人になっても身につけている姿が彼の芯の強さの象徴に見えた。融資企画を通す為に会社上部と戦う。横浜流星のあきらはばらばらになった家族と親戚たちを修正することに奮闘する。どんなパワーのあるエンジンもベアリングがあってこそ。角が立つ人間同士にも通じるものがある。そんな事を感じる作品でした。少しオタクっぽいキャラの上白石萌歌さんの真っ直ぐな姿良かったです。江口洋介の堅物上司役からの最後のカッコ良さ。児嶋一哉と塚地武雄はもはや完全に俳優さんですね。
少し難しいところもあるけど、骨太で泣ける部分もあって満足でした。
よくまとめられたな!と思う作品
銀行の話、同族会社の話、家族の話、主役2人のそれぞれの過去の話、2時間ではどれも薄まる感じがしたがちゃんとまとめてきた感じ。お見事です。俳優陣もアクが強すぎず、演技派お笑い芸人のチョイスもなかなか。この芸人はこの役ピッタリ!が続いた。人選で何十分のストーリーを節約できて、うまくまとめられたのでは?と感じました。
映画版は、竹内涼真アキラが どこまでも献身的ヒーローで かっこ良過...
映画版は、竹内涼真アキラが
どこまでも献身的ヒーローで
かっこ良過ぎるほどの脚本。
常に熱く直球芝居で平板に堕ちかねないところ。
しかし、冷徹な台詞を用意された、横浜流星あきらが、
内面の苦悩や熱量を抑制の効いた繊細かつ熱い演技で応え
2人のあきらの対比を際立たせた。
ユースケ・サンタマリア、江口洋介、奥田瑛二らの
計算された渋い演技にもしびれる。
back number「ベルベットの詩」も
余韻としてもよかった。
乗り越えられない宿命はない!
二人の生い立ちは違えども、二人とも精神的には悲哀を抱えて育ってきました。竹内は物理的なものであり、横浜は精神的なもの。いずれもトラウマのように彼らの人生を苛みます。その二人が出会って、大銀行の同期として活躍していく姿は、状況がどうであれ、苦闘の連続でした(特に竹内)。後半はほぼ東海郵船グループの復活に向けての戦いですが、同期の二人の熱い友情に、ただただ涙。何度も厚い壁にぶち当たるたびに竹内は思い出します。「乗り越えられない宿命はない!」と。そして、やがて経営の根底的な欠点が、家族の間にある亀裂であったことに気づき、見事に企業を復活の道へ。そのとき宿命は使命と変わっていくところが、実に秀逸で唸りました。人間にとって経済は単なる数字ではないのでしょう。企業もそうです。その存在は人を幸せにしてこそ、その使命を果たすものだと信じます。ラストシーンで、路上から拾い上げたベアリングを、横浜がハンカチで拭いて竹内に手渡します。出会った時と全く同じシーンでしたが、それは「出会いは運命である」ことを教えてくれています。きっと人生は、1分1秒まで全てシナリオ通りに展開しているのかもしれません。
ストーリーは予想がつくけど それでも見てしまう、こういう感じの映画...
ストーリーは予想がつくけど
それでも見てしまう、こういう感じの映画
突っ込みたいところもなくはないけど
楽しめました
納得の仕上がり
横浜流星うれてきたね。演技うまいからな。
そことタッグを組む竹内涼真は食われないだろうかと心配だったけど、役柄もあっていたのもあって、良かった。
二人の演技を観るだけでも面白いよ。
ストーリーは「お仕事小説はこうでなくては」って感じだったな。
竹内涼真は江口洋介と仕事でぶつかるんだけど、江口洋介の言ってることももっともなんだよね。銀行は慈善事業で金貸してる訳じゃないから、時にはシビアな決断も出る。
ストーリー本線の「50億円の連帯保証をどうするか?」もよくできてた。その解決策も鮮やか。ミステリ観てる感じ。
そして良くできてると思ったのが、問題の発生も、解決も、最後は感情に任せてるんだよね。
横浜流星の弟が連帯保証を決めてしまうのも感情だし、最後にユースケ・サンタマリアが落ちるのも、江口洋介が落ちるのも感情。
それを支えるロジックはしっかりしてるけど、最後の一手は、感情で決めさせてんの。
ビジネスだけど、結局は、人間がやることだから、絶対に感情が絡むんだよね。
そしてみんな本当は、感情のままに決めたいと思ってる。でもビジネスだと、それだけではやれない。それをやってくれるから、池井戸潤の作品は人気あるのかな。
映画のテーマは「運命」ではない 「バンカーとは?」でもない。
原作もWOWOWドラマにも触れていなかったが、好きなドラマ「ハゲタカ」や「半沢直樹」ポイ匂いがしたので、鑑賞しました。
この映画のテーマは。。。
すべての人が それぞれの職務(仕事・役割)を遂行する過程で
"世の中の正しい歯車になれる"ように、各自が 心がける事 が大切 である。
上白石萌音さんは 比較的好きな女優さんだが、この映画では間違ったキャスティングをされてしまい
"品の良いお嬢様キャラ"を活かせずに、逆にこの映画を"思い切りぶち壊す方向"に働いてしまったのが、とても残念だった。
彼女は銀行員ではなく、融資される側の家族に配役してくれれば、何倍にも活きた働きをした筈だ。
主人公に「ベアリングに拘らせたい」ならば、父の工場はプレス工場ではなく、
ベアリングの玊を作成する下請工場にするか、キチンとしたベアリングが製造可能な会社にしてリアリティを出して、欲しかった。
新会社の役員構成等の顛末を明確に示してから、映画を終わらせてくれなかったので、最後はモヤモヤが残ってしまった。
尺の関係で、本編にマトメ入れられなかったのならば、エンドロール中にでも、簡潔に魅せてくれれば、良かったのに。
この映画を観たら、どうしても ドラマ「ハゲタカ(NHK)」を見直したくなった。
2022年劇場鑑賞195本目。 みんな大好き池井戸潤原作。 相変わ...
2022年劇場鑑賞195本目。
みんな大好き池井戸潤原作。
相変わらずの安定した面白さでしたが、今回敵役はいるけど悪役がいないので
その分カタルシスは薄目でした。
竹内涼真はこの役ハマり役でしたね。
よくまとまった良作
三木孝浩監督月間3本目。新宿ピカデリーでは隣のスクリーンでタングと本作が並んでました。タングがもう一つでしたが3本中他の2本ではきっちり泣かされました。
映像の美しさはそれほどでもなくテレビ的な画角があったりするものの、登場人物やメインとなる話を最小限に絞ったシンプルな筋の展開が心地よく感じられた。
役者では竹内涼真も横浜流星も江口洋介も池井戸潤作品らしい見せ場があり、はまっていたと思った。しかし江口洋介の後ろ髪は収めたらアカンのかなあ。
追記
他の方のレビューで思い出しましたが、我らが山ちゃん、きちんと役の年齢に合わせた低めの声で演技されていてたいへん良かったです。
最近
宿命の二人と言う設定の作品が多いですね。その方がドラマティックなのかもしれませんが。この作品面白かったです。優秀な二人がタッグを組んである企業の立て直しに挑むのだけど、前途多難。それを少しづつ克服して最後には…。時間を忘れて見入ってしまいました。
商売は人
by宮部新
池井戸潤作品は映画しか見たことがないが、充分楽しめたので、コスパは良いかな、と。イケメンで眼福で熱くて爽やかで。エンドロールの♪正直者はバカを見るけど人生は素晴らしい が染みました…
山崎瑛さんは、宮部新さんに融資してくれるかな?
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