「経済が苦手でも楽しめるヒューマンドラマ」アキラとあきら haginoさんの映画レビュー(感想・評価)
経済が苦手でも楽しめるヒューマンドラマ
池井戸さんのこういう銀行と企業の駆け引きドラマは、半沢直樹以来久々に見ました。会社の経営とか難しい話は、気が重くなるから苦手意識もあり、この映画も見るか迷ってました。
でも、涼真と流星の演技みたさに見に行きました(笑)
山崎(涼真)が幼い頃に父の会社が倒産。そんな時に出会った山崎と階堂(流星)は、同じあきらという名を持ちながらそれぞれ違う道を進んでいた。やがて、同じ銀行に同期として就職する。新入社員のプレゼンで、会社と銀行グループとしてバトルを繰り広げる二人。
これがまた痛快!新入社員なのに大胆な行動をとる階堂と、それを見破る山崎のやりとりは、ワクワクしました。スーツを着たイケメン男子たち、、そりゃ伝説にもなります(笑)
会社で働く人に寄り添う山崎と、現実を見据えた冷静沈着な階堂。山崎は左遷、階堂はエリートコースへとますます違う道を歩んでいくが、、。
やがて山崎は本店に戻り、父の跡を継いだ階堂とともに、階堂の会社を立て直そうとつくす。
この映画はどちらかというと経済ドラマより、人間的なものに重きを置いて、初心者でも軽く見られる感じになっていました。なので難しい言葉がわからなくても楽しめました。
山崎が左遷されていた時に、前に担当した会社の社長から来た手紙。娘の手術がうまくいったが、その時のボランティア支援の人が、山崎の父の会社に勤めていた人だった。彼が、「あきちゃんはそういう子だったから」というセリフで、まず最初に泣けました。そこからもう、涙腺よわよわでした。
東海商船を継いだ弟の龍馬とのやりとりとか、あれだけいけすかなかったおじさんたちが、あきらの提案に泣いてしまうところとか。
土下座は、池井戸ドラマにあるあるだから、やはりここでも来たかーとは思ったけど。
どうにか抜け道はないかと模索する銀行マンたち。
上司への山崎のプレゼンも図があったからとてもわかりやすくて、なるほどー!そんな手があるのかと見ていて納得させられました。
江口さんがほんとむかつく上司でしたが(パワハラまがい)、仕事だから同情だけではやってられないのもわかる。最後少し笑った感じに見えたのも良かった。ちゃんと返済が確実なのが分かれば、わかってもらえるんだと思いました。
最後、二人が出会った場所で、二人が交わすやりとりは、ちょっと読めてはしまいますが、青空がキラキラしているところとか、とても綺麗でした。
イケメンは絵になる、うん(笑)