ハケンアニメ!のレビュー・感想・評価
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真剣に作品を作る
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不幸な家庭に育った里帆は、アニメなど興味のない冷めた子供だった。
でも天才監督・中村のアニメを偶然見て、その世界にハマる。
で過去の自分みたいな子供を勇気づける作品を作りたいと、転職。
何年かアニメーターとして働き、ついに新人監督となる。
そして中村の新作アニメの裏番組を手掛けることとなる。
取材など本業以外の仕事の多さに不満を持ち、色んな人ともぶつかる。
でもそんな中で色んな気付きを得て、成長して行く。
そして最終回直前にラストシーンを変更することを思いつく。
里帆の情熱を認めてくれてた面々は、賛同してくれる。
大変な仕事ではあったが、何とか間に合って放送された。
中村は中村で苦悩し、全身全霊でアニメを作ってた。
こうして視聴率競争は微差で中村勝利。
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アニメの制作にはあんまり興味ないけど、
大変な中、頑張って作られてるんやなあと改めて感じたわ。
で里帆や中村のみならず、尾野や柄本、声優陣・・・みんな大変。
みんな強い熱意を持って、納得できるものを本当に真剣に作ってた。
誰もが仕事に誇りを持ち、手を抜かない。そういうのに感動したわ。
視聴率競争とかは正直、どっちでも良かったな。
起こる色んな問題と向き合って行く、その過程が素晴らしい。
勝とうが負けようが悔いなどない。そんな映画やったな。
子供だけじゃないから
アニメにも闘いがあるとは。
何の為に戦うのか。
一位にならないと、認めてもらえないのか。
その判断基準は、
視聴者が押すボタンにかかっているのか。
作中で行城も言っているように
面白くても売れない場合も、
面白くなくても売れる場合もあるから、
ということだったら、
覇権を取ったからと言って、
面白いか面白くないか、
心に刺さるのか刺さらないのか、
わからないのでは?
と思った。じゃなぜ?
作中、アニメや
王子と斎藤のバトルが、
アニメ的?に映し出されておもしろかった。
アニメの現場で働く人たちの苦労が、
少しわかった気がした。
クリエィティブな仕事には、
精神面での極限までの追い込みがあり、
体調面で心配になった。
今回の王子とのバトルは、
仕事が増えるかそうでないか、これも大きいが
作品の出来不出来ということにならないと思った。
だから、斎藤が
入社動機の心をずっと持ち続けて(退社したが)
昔の自分のような子供の心に刺さる作品を
作っていけばいいのだ。
お仕事
俳優さん(吉岡さん小野さん中村さん)が目当てで見ました。アニメには思い入れがゼロですが、働く人を扱うお話としておもしろく見ました。柄本さん尾野さんが素敵。吉岡さんの最後の表情に力をもらいました。
アニメ同士を戦わせる表現のCGや、作中のアニメなど、映像も凝っていました。
TVアニメ「SHIROBAKO」の完成度の高さを感じます。
天才監督に挑む、新人アニメ監督の奮闘を描く物語。
人気小説、その小説の第2章を原作にした映画のようです。アニメ好きとしては観ておきたかった映画で、鑑賞後の感想も中々の佳作のように思いました。
主人公の斉藤と、彼女をしっかりと演じきった吉岡里帆が良いですね。
不幸な生い立ち。その生い立ちに一筋の光をもたらした天才監督・王子の背中を追う斉藤。プレッシャーに蝕まれながら、それでも前に進みます。中盤迄の苦しみがあるだけに、後半の展開が良いですね。スタッフや声優との関係改善等が描かれ、カタルシスを感じさせてくれます。
全体的にテンポも良く、王子との対立軸もしっかりとしていて、良い映画だと思いました。
ただ、良い映画だけに、逆に残念に感じたところが3点程。
一つ目は、アニメ業界の説明が乏しいこと。私はアニメが大好きなので分かりますが、興味がない人は理解するのは難しいシーンがチラホラ。斉藤のモノローグ等で説明してもテンポは落ちなかったと思うのですが・・・
二つ目は、斉藤と行城との関係。ロビーでいきなりキレて行城を擁護する斉藤。でも、そこまでの関係を考えると脈絡がなさ過ぎて驚きます。もう少し前振りを用意するか・・・逆に、斉藤が自分の発した言葉に驚き戸惑うか・・・どちらかがないと唐突過ぎて納得感がありません。
そして最後。先に褒めた対立軸。天才監督と新人監督の設定になっていましたが、これはどうなんでしょう。天才監督がそのプレッシャーに苛まれながらも必死に完成度の高い作品を目指しているわけで、新人監督が追いあげるシチュは説得力に欠けるように思われます。
後半、斉藤が書き直しを決断しクライマックスに突入しますが、同じことはそれ以前に行城もしているわけで、折角のクライマックスが二番煎じになってしまっていることもマイナスに感じました。
対立軸を作るなら、コナンやガンダムのようなビッグネームとの対立軸にしてしまった方が、よりコントラストがはっきりして良かったのではないでしょうか?
或は、傲慢になってしまった天才監督との対比にするか・・・
私的評価は普通にしました。
アニメというものを
辻村深月さんの原作を基に作られた作品です。
この映画は、アニメ業界を舞台にその作品の放映に辺りどちらか良い作品か?その覇権争いを獲る物語でした。
吉岡里帆さん演じる映画監督の姿やその作品に携わる人達の姿が生々しく素晴らしいと感じました。
普段、見ている作品でも絵コンテやプロデューサーや背景に声優にとこれだけの行程を経て、放映されていると考えてみるとすごい事だなと感じました。
いまでは、多くの作品があり、そんな事をあまり考えずに観るのもなかなか大変だと思う。
それでも何かを作り、誰かに届ける事の素晴らしさを感じました。
この中で登場する作品も単純にクオリティーが高いのでそれだけでも観たい気持ちになりました!
良い映画です。
サウンドバック、全話見てないのに
まるで全話見たかのように最終話だけで泣けます。
主人公の監督の成長がすごく見える作品です。
アニメってこれだけの一人一人の力で出来上がってて
人に伝えたい、人へ届けたい気持ちは監督だけではなくて、関わった一人一人が思いを込めているんだと気付かされました。
声優さん1人だって、そのキャラクターの想いとか全部背負って声を出していて、なんかすごく人間一人一人が見えて、全てが胸に刺さる作品でした。
すごく嫌なやつに見えていたプロデューサーは、
しっかりサウンドバックをいろんな人に届けるためにその人なりに動いていて、監督が参加しなくてもいいような仕事にも監督を連れて行っていたのは、違う会社からアニメの話が来ているのを裏で知っていたからこそ、監督自身が違うところへ行っても全て対応できるようになったり、成長させるためだったのを知って、うはーーでした。
監督なのに1番最後尾を歩いていたのに
ラストでは先頭を、先陣を切って力強く歩いているシーンはグッと来ました。
あんなに主人公を殺したいと願って書いていた王子も、最終回をまさかの全員生きているシーンに切り替えてました。
ごくたまに君をわかってくれる人がいるって、全人類に伝えたい言葉な気がします。
いじめられていた男の子も、アニメを見たことがきっかけで、友達と一緒になって役柄を決めて遊んでいましたね。
ちゃんとささってます、誰かに伝わってるんだって、ベランダで再確認するシーンも素敵でした。
あの花の有名な橋のシーンを使っているところもなんだかアニメ好きとしてはワクワクしました。
視聴率では、おしくも2位でしたが
円盤売り上げは1位。
あとからでも思い出してもらえるようにしたいって、
円盤で1位ってことは何度も見返したいってことでもあるし、良き結果ですね。
わたしにもしっかり刺さりました。
結構良い
原作未読。
レンタルの時、パッケージをパッと見て、有村架純かぁと思って借りたら・・・・違ったw
吉岡里帆かぁ、演技微妙なんだよなぁと思って見始めたら、あれ?結構良い。役とハマったって感じ。
脇はしっかりした演者で固めてるし、作中アニメも、「そこまで作画拘るか」って位の出来。
原作未読なんで、多分省いたであろう主演が転職してから監督デビューまでの苦労が感じられないとか、ライバル的な王子監督(中村倫也)が華々しくデビューしてから八年間スランプだった間、どうやって生活してたんだろう?(1作当てたくらいで大金は貰えないよね?)、土壇場で最終話を変えるとか両方の監督が言うのに、脚本家が出て来ないとかの部分は有るけど。
でも、この出来で、辻村深月原作、本屋大賞3位というバックもありながら映画としてはヒットしなかったのは寂しいなぁ。
中村倫也の絶妙にだらしない上半身裸がリアル。三十路過ぎのアニメ監督が細マッチョとかだったら「え~」って思っただろうな。
覇権‼︎
主人公が後半全員で歩く時前半と違って先頭を歩いていたのがすごい心に残ってる。
エクレアめっちゃ食べたくなる。
最初はあまり上手くいかなかったけど最後は自分の意見を言って最高のアニメを完成させた時すごい感動した。
DVDの予約枚数が1位で行城さんの喜び方がすごい可愛かった。
覇権という言葉を初めて知ったので自分もこれからアニメを見るときはそういうのも調べようかなと思った。
2023年4月30日2回目の視聴!
•銀座コージコーナーのエクレア食べながら見た!自分はいちごの方が好きだった!
•リア充、リアル以外充実していない。
•魔法はないかもしれないけど、アニメは魔法を超える力を与えることができる!
•失った先にもハッピーエンドはある。この言葉大好き!
•主人公が感情を抑える時、顔に力を入れるのすごい良い!
ハケンって派遣じゃなくて覇権だったんだ!
国立大学出て7年で監督になる。司法書士の本が勉強机に並べられていたが、大学は何学部なのだろうか?
公務員辞めて、アニメに携わるって、そもそも、甘くないか?偏差値の高い公務員が、上から目線で描いたアニメなんて面白い訳がない。
アニメは総合芸術である。監督や制作なんて、本当はブルシットジョブだ。兼任も出来るし。JUNKHEAD見たく数人で作る場合もある。
言うまでもないが、芸術を市場経済に乗せて競う事が間違っている。芸術性は視聴率ではないし、別の作品と競うものでもない。
見れば、残り20分位まで、仕事をせずに悩んでいるだけだ。
日本のアニメーションって世界に通じるって言うが、芸術的に世界に勝っている訳では無い。
宮崎駿先生も手塚治虫先生もコミック(漫画)が凄い。最近はアメコミとか騒がれるが、日本の漫画は世界には類は無いと断言できる。
追伸 歴史に残るアニメの名作は『ある街角の物語』『少女終末旅行』かなぁ!だから、少女終末旅行の第二部を早く見たいと思っている。
新人アニメ監督が憧れの天才監督・王子千晴に戦いを挑む熱戦!!
はじめて監督を任された斎藤瞳(吉岡里帆)の情熱・熱意・頑張り・必死さ。
それがバンバン暑苦しいほど伝わる映画でした。
アニメ業界の人たちは「人の心に伝わる作品」を届けるために、
寝食を忘れて、プライベートを犠牲にして、頑張ります。
なんでそこまで熱くなるの?
と聞きたくなるほど《一生懸命》
そこが人を動かし山を動かし《天下=覇権》を取ることなのですね。
アニメ監督の仕事の中身がかなりリアルに描かれています。
アニメは日本を代表する芸術で今や2兆円産業とか。
斎藤瞳・28歳
公務員を辞めてアニメ制作会社大手に転職。
7年目にして初監督の指名を受ける。
(演じるのは吉岡里帆。頑張り屋の代名詞のような方です)
テレビアニメはワンクールに50本もの新作が製作される。
その中でトップを取ったのアニメを「覇権アニメ」と言う。
(覇権とはあまりにも大袈裟な形容だが、原作は8年前、
(この映画の企画は7年前で、当時は覇権が普通に使われていたが、
(今ではその言葉はあまり使われていないそう)
斉藤瞳の仕事ぶりを見ていると、アニメ監督とは
かなりの権力者だと知れる。
スポンサーとテレビ局の次に偉いのだ。
ざっと仕事内容をあげてみます。
1、脚本と絵コンテ制作
(この設計図が一番大事だと思われます)
2、各関係者との打ち合わせ
3、レイアウト
4、原画チェック
5、カッティング
6、アフレコの立ち合い
そして更に統括プロデューサーの行城(柄本佑)が雑誌の宣伝やグラビア撮影などの
雑用(都、瞳は思っている)を多々入れるので仕事は無限大に多くなる。
まさにオールマイティーを要求される最高責任者が監督
・・・なのですね。
責任者って下で働くスタッフの信頼を得て、彼らがいかに気持ちよく、
斎藤監督のためなら無理難題も聞きたくなる・・・
そういう存在に瞳が成長して、信頼を得るまでの過程が
後半で怒涛のように描かれる。
瞳が監督らしくなって行く様子が素晴らしくて引き込まれました。
そして瞳が命を賭ける「劇中アニメ」のクオリティの高さに目を見張りました。
原作者の辻村深月さんが、
『奏の石 サウンドバック』と、
『運命戦線 リデルライト』の、
12話2作品のプロットを作成して東映のプロデューサー陣に渡すほどの
意気込みだったそうです。
なので
「サバク」は谷東監督。
「リデル」は大塚隆史(絵コンテと演出も)
という2人の気鋭の実力者とスタッフが作り上げた。
(まったく何という贅沢な作品なのでしょう)
「サバク」と「リデル」の作画の違いにも注目。
「サバク」のトワコは日本の子どもそのもの。
「リデル」の少女戦士は無国籍の美少女系。
そして更に「ラスト」
“主人公を殺したい”と、熱望する王子千晴(中村倫也)。
そして「サバク」のラストにも一波乱が起こる。
そのゆくへは如何に?
(このあたりの対比が映画に厚みが増しました)
本当の意味で「我を通した」のは千晴か?
はたまた瞳か?
覇権をとる意味は、結局は一等賞より、良い作品を届けたい・・・
10年後にも残っている作品。
だが良い作品と言われる前に売れる作品、視聴率のとれる作品もまず必至で、
このあたりにジレンマがある。
覇権(金メダル)をとってはじめて監督として認めてもらえる。
王子千晴は瞳の人生観を変えた「ヨスガ」の天才監督。
その憧れの人に「覇権をとります」と勝利宣言。
瞳は世間知らずの怖いものなしに見えます。
ラストに向かって自他共に「天才」を自認する王子千晴が、
実は普通の男の素顔をさらしてきたり、
「努力」と「頑張り」「ど根性」に見える斎藤瞳が、
真の粘りとヤル気で《才能》を開花させる・・・図式も見えてくる。
「アニメ」そして「映画」「音楽」も、「文学」も、
「人はパンのみにあらず」のたとえ通り、
どれだけ救われ、どれだけ人生を豊かにし、生きる力になっているか………
改めて考えさせられました。
中村倫也、尾野真千子の実力と愛すべき存在感。
神作画の小野花梨。六角精児。古舘寛治。
声優の高野麻理佳。
ダントツの柄本佑。
素晴らしい奇跡のコラボレーション。
☆そうそう、ラストのラスト。
エンドロールの最後の1秒まで見てくださいね。
(真の勝者がわかるかも……)
熱意の邁進
第14回TAMA映画賞最優秀作品賞受賞作。
Amazon Prime Videoで鑑賞(レンタル)。
原作は未読。
近所の映画館での上映がもたもたしている内に早々に終わってしまったので、今回待望の鑑賞でした。いやぁ、面白い!
「誰かに刺され!」を合言葉に邁進した人々の熱量に圧倒されました。ものづくりとは斯くあるべきだな、と…。熱意と想いが無ければ、何も成し遂げることは出来ない。
多彩な登場人物たちの織り成すドラマがとにかく良い。アニメ好きで無くとも、仕事に情熱を持って臨んでいる人や、夢や目標に向かって全力で取り組んでいる人には大いなる共感を呼ぶだろうし、彼ら彼女らの熱さには自分の中にある何かを奮い立たせてくれる力を感じたので、私自身勇気を貰いました。
私は、工事の現場監督の仕事をしています。人を動かす際には、自分の中に確固たる想いがあり、尚且つそれを伝えられないと何も前に進まないし、誰も従ってくれないと云うことを実感して来たので、主人公が最終回の変更をぶち上げた時、その想いに応えようと皆が動いてくれた瞬間にめちゃくちゃ感動させられました。仕事は、人の想いで成り立っている。
※修正(2024/03/04)
届け、突き刺され。苦闘の果てに掴む“ハケンアニメ”!
市場規模は約2・5兆円。国内のみならず海外でも絶大な人気を誇り、今や日本を代表するカルチャー、アニメ。
現在“アニメ戦国時代”と言われるほど1クールだけでも多くのアニメがしのぎを削るが、その中で勝ち抜くのは僅かに限る。年間だったら尚更。『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『SPY×FAMILY』(←第2クール始まったね♪︎)…。
だが、作り手の情熱に変わりはない。
彼らが目指すは、最も成功したアニメに贈られる称号、“覇権(ハケン)”。
ライバル作、現場内、己との闘いの果てに、勝ち取れ!
漫画業界を舞台に新人漫画家コンビと天才漫画家のバトルを描いた『バクマン。』があったが、本作はまさに“アニメ版”。
公務員から転身した新人女性監督、斎藤瞳。若く見た目も可愛く、モデルは山田尚子監督辺りかな…?
転身を決めた理由は、ある一本のアニメとの出会い。
そのアニメの監督は、“天才”と呼ばれる王子千晴。革命的なアニメを作り、一切の妥協ナシ。唯一無二の才を持つ監督は各々いるが、ここは敢えて庵野秀明とでもしておこう。
奇しくも同クール同時間帯で対決。瞳にとっては念願の監督デビュー作。王子にとっては8年ぶりの監督作。
構図としては瞳が主軸で、新人が憧れの天才と同じ土俵に立つ。
それは光栄な事であり、苦闘。
天才も然り。天才故の苦悩。
瞳のプレッシャーは計り知れない。
他業界からの転身。新人、女性…その肩書きだけで終わらせない。
遂に念願の監督デビュー。並々ならぬ意気込み。
が、もしコケたら…? 次作は無いかもしれない。
全身全霊を注ぐ。
ところが、なかなかスタッフや声優に伝わらない。
そんなんで視聴者に伝わるのか…?
注目の初回視聴率は同率も、第2話以降は差が開き始める。
これが天才との実力や才能の違い…?
視聴者からも手厳しい意見。人気や注目を集める為、タイアップやメディア露出など、本来のフィールドから離れた事も。
暗雲立ち込める…。
一方の王子。
その名の通りのルックスで、天才。人気も注目も瞳とは月とすっぽんで、作る前から“傑作”。
いざ始まると、期待通り。会社も世間も満足。ブランクあったとは言え、天才王子健在!
…そう、何もかも期待通りで想定内。
本人はそれに満足も納得もしていない。
それをぶち破る。安易なハッピーエンドなど作らない。
物語をどう終わらせるか。以前果たせなかったアイデアを再考。
主人公たちを死なせる。
だが、それはタブー。何故なら、放送枠は子供も見る夕方枠。そこで主人公たちの死というバッドエンドなど絶対NG。会社や視聴者はお決まりの感動ハッピーエンドを求めている。
最終回の方針が決まらぬまま。天才の発想は世間の常識に理解されないのか…?
それぞれの闘い、悩み。
二人の関係性がよくある意識し合って刺激し合って…ではなく、多少顔は合わせるがそれほど直接的に関わらず、あくまで両極端のライバル設定なのがいい。
確かに制作中に他の作品や監督に気を取られていたらプロじゃない。
自分の作品に全集中。
ライバル作と闘いつつ、関わるスタッフ/声優や己との闘いがメイン。
二人の若き監督を主役に据え、製作に関わる周りやプロセスも挿入。
デート中でも仕事を依頼される“神作画”アニメーター。
過密スケジュール、突然の展開変更…無理難題に追われる作画スタジオ。
編集のぼやき、色彩設定のこだわり、構成ライターとの相違…。
世間一般の人気と視聴率だけの上役、要望を聞き入れてくれない製作進行の陰口…。
舞台地の市役所職員はアニメに疎くてPR活動。
声がイメージと違う。客寄せのようなアイドル声優。ダメ出し、ダメ出し、ダメ出し…確執深まる。
強いて言えばアニメに欠かせない音楽や主題歌の描写が無かったのは残念だが、アニメ製作に関わる皆の群像劇だ。
中でもそれぞれのチーフプロデューサーはもう一人の主役。
瞳側の行城。ビジネス優先。作品を商品として売り出すなら、監督の意向に反するタイアップやメディア露出も厭わない。
敏腕だが、辛辣家。瞳ともしょっちゅう対立。
だが、的を射た発言も多い。100の方法で一つでも視聴者に届けば成功。
確かにそうだ。大勢が関わる作品を失敗させられない。その為には自分が悪者になってでも成功させる。それがプロデューサーの仕事。
行城にも彼なりの信念がある。ある時瞳もそれを知って…。
対立/衝突からの確執を乗り越えての関係性。
代打ではなく、4番。新人監督にとって、これほど嬉しい言葉はない。
王子側の有科。
いきなりの失踪など、王子の言動に振り回される。
明らかに王子は一匹狼。周りのスタッフも近寄り難い。
その間に入り、円滑に進めるのが、自分。
それもこれも、信じているから。
その為に王子の要望(主人公の死)を上役に頭を下げて直談判。スタジオに頭を下げてまで王子の無理難題を聞き入れて貰う。
それぞれの監督とプロデューサーの対比とドラマは必見だ。
本作は信頼のドラマだ。
最終話を巡って覚悟を決めた王子と有科。
製作当初はスタッフ/声優と溝が深かった瞳。徐々に何を作りたいか、発言力も強くなっていく。
瞳も突然の最終話展開変更。スタッフらは一丸となって監督の要望に応える。
監督がブレなければ製作チームもブレない。監督はわがままなほど自分の信念を貫いていいのだ。
譲歩も必要。ダメ出しばかりしていた主役声優。彼女の本作への思いを知る。自分の意見ばかり押し通したあまり視野が狭くなり、相手を受け入れようとしていなかった。
己がブレず、相手を受け入れれば、自ずと信頼は生まれてくる。
第1話ラッシュでスタッフたちの最後尾でおどおどしていた瞳。最終話ラッシュではスタッフたちの先頭に立って歩く。
紛れもない“斎藤組”。
全ての人へ贈るお仕事奮闘と成長のドラマでもある。
キャストたちも適役。
吉岡里帆を女優としてしかと認識したのは『見えない目撃者』だが、本作でさらにステップアップ!
序盤の新人監督の頼りなさ。多くの苦境を乗り越え、若き才の誕生。
それらを喜怒哀楽たっぷりに体現。
孤高、天才でありながらもナイーブ。中村倫也も常人離れの佇まいがハマってる。
小野花梨、前野朋哉、古館寛治、徳井優、六角精児らが好サポート。
尾野真千子は言わずもがな。だけどやはり個人的にVIPを挙げたいのは、柄本佑。
巧い。ハマり過ぎ。出る度に場をさらう。
序盤の憎まれ役から一転、このキレ者プロデューサーになら全信頼任せられると思いたくなるほど。
親父も名優なら、息子も同世代屈指の名優だ。(最近、『真夜中乙女戦争』でも同じ事書いたような…)
個人的に今年の邦画の助演男優は強者揃い。現時点で印象に残ったのは…、『前科者』の森田剛、『シン・ウルトラマン』の山本耕史、『流浪の月』の横浜流星。そこに、本作の柄本。
この中で“覇権”を勝ち取るのは…?
元々アニメが好きで、ドラえもん映画の脚本にも携わった事のある辻村深雪の小説を、自身も企画から関わって7年の歳月をかけて映画化。
吉野耕平監督の作品を見るのはこれが初めてだが、見事な手腕。
題材、演出、構成、展開も素晴らしいが、一際クオリティーを高めているのが、劇中劇のアニメ。
斎藤瞳監督作は、『サウンドバック 奏の石』。少年少女たちが“奏”と呼ばれる石に音を吹き込む事で変形するロボットに乗って戦うロボット・アニメ。戦いに身を投じていく子供たちは『ガンダム』や『エヴァ』のようであり、王道的な展開から伏線張り荘厳なスケールへと展開していく。
王子千晴監督作は、『運命戦線リデルライト』。自らの魂の力で操作するバイクレースで戦う魔法少女アニメ。ポップな雰囲気からダーク展開になっていく『魔法少女まどか☆マギカ』的な…?
単なる設定に留まらせず、実際にOA出来る1クールのアニメシリーズを2本製作。故に映画化にも時間がかかったとか。
しかも、一流のスタッフ/声優を器用。本当に声優は、人気ビッグネーム!
登場人物たちの台詞の中にも人気アニメの名台詞オマージュ。ニヤリとさせられる。
今現在アニメは、配信などで気軽に見られ、BD売り上げやSNS人気で支えられている。
本作では人気や対決の構図を、視聴率争いで。昭和のTV局かよ!…とつい思うが、ここは敢えて数字で表される分かり易さ。
放送直後の反応や視聴率争いの行く末をSNSでバズる現代的描写も勿論。
でも、放送を日本中リアルタイムでTVやスマホで見たり、そこら辺の過剰描写がちと違和感…。
それが引っ掛かっても、上々!
かつてアニメはオタクのものであり、製作側もよほどでないとスポットライトが当たる事など無かった。
日本のアニメ製作現場は過酷。長時間拘束で、賃金も安い。
その昔アニメや漫画オタクが少女殺人事件を起こし、偏見や白い目で見られる。
今は世界へ誇れるカルチャーとなったが、日本のアニメ文化も苦難の連続。
それでも我々はアニメに魅せられる。それは何故…?
かつての自分に魔法をかけてくれるような、人生を変えてくれるようなアニメを作りたい。今の子供たちへ。かつての自分がそうであったように。
その為に魂を削ってでも。自分が天才ではなく凡人なら、プライベートや睡眠の時間を削ってでも。
だから作り手はこだわる。革命を起こす。
日本アニメの礎『鉄腕アトム』。長きに渡って愛され続ける『サザエさん』『ドラえもん』『ドラゴンボール』…。ジャンルの金字塔とでも言うべき『機動戦士ガンダム』。常識をぶち破った『新世紀エヴァンゲリオン』『魔法少女まどか☆マギカ』…。社会現象となった『鬼滅の刃』。そして、唯一無二のジブリ作品…。
子供も見るアニメで描かれる死。『フランダースの犬』や映画クレヨンしんちゃん『アッパレ!戦国大合戦』。それらはただ悲しいだけじゃない。私たちの心にどれほど響いたか。
誰かの心に届け。
突き刺され。
作り手の真摯な思いは必ず届く。
例えそれが今すぐでなくとも、10年後でも。
日本の数々の名作アニメがそれを物語る。
そしてそれは、本作自体が実証した。
残念ながら公開時は強力ライバル作に押され、週末興行ランキングTOP10入りを逃す不発。
が、見た人は熱く、強く支持。この声は本年度の邦画のBEST級の一つと言ってもいいほど。
どんなに批判受けても致し方ない。私も劇場ではスルーし、レンタルでやっと鑑賞。
この胸に届き、刺さった。
リアリティライン低すぎ…
昭和の時代じゃあるまいし、今どきあんな視聴率競争で一喜一憂しないでしょ?
それに何より違和感を覚えたのは、あたかも全ての日本国民が同時に始まる2本の新作アニメに大注目してるような描写で、電車の乗客がみんなどっちかの作品をスマホでリアタイ視聴してるシチュエーションとか、あり得なさすぎて完全に興醒めだった
あと、メカアニメなのに玩具メーカーのスポンサーとの絡みも一切描かれないし、観ていて最後までモヤモヤしっぱなしで、ここのレビューでは概ね高評価みたいだけど、個人的には正直ガッカリ感しか残らなかったですね
創成
作り手の苦悩がいっぱい詰まってた。
見応えあった。
実際の現場は分からないのだけれど、監督と呼ばれる人々の苦悩や葛藤は良く分かった。
特に中村氏が吐く台詞が刺さる刺さる。
アニメの監督って、世界をも描かなければならず正に神と同等のポジションなのだなぁと思う。
その作品がある世界を、そこに生きる人々を創成する。描かなきゃ始まらない。描かなきゃ進まない。
どこにも何もないから、捻り出して白紙の紙に落とし込まなきゃいけない。
……相当しんどいなぁ。誰でもやれる職業じゃあないな。生半可な状態でいったら大火傷だな。
メインキャスト4人がサイコーに良かった。
尾野さんの言う「私に局と戦う武器をください」とか、あんな言葉向けられたら、血が沸騰しそうだ。
なんか妙な手応えで…絵も芝居も結構静かな感じなのだけど、熱を感じる。
それも表面的な熱ではなくて、地熱のように地面の奥底から伝播してくるようなジワリとした途絶える事のない熱。不思議な感想だった。
物語としてはキャッチーな題材だけど、どうしてどうして語られる内容は以外とハードだ。
結構、リアリティを孕んで語られたりもしてる。
そこら辺にも見応えを感じてたのかもしれない。
しかし、まぁ、俳優と声優の声質の差よ。
どんだけマイクに乗っけてくるんだ。
作中は意識してあの音域にしてるのだろうか?アテレコの時とそれ以外で変えてもいいようなものなんだけど、全く変わらない。
彼女の発してる言葉は口ではなく、頭頂部から発せられてるようだった。大した人なのだろうと思う。
珍しく、1番好きなシーンみたいなモノがあって、両者がスクリーンをバックに初対談するシーン。
なんか、お二人とも見事で…かつ、編集もアングルもコレしかないって感じでした。
「嫌です」を引き絵で見せるトコなんて無性に想像力を掻き立てられる。
シナリオの構成とかも素敵で、監督の手腕を堪能できた。
映画本編の感想からは脱線するが、最早、アニメだからこそ出来るモノがあって…それは仮想空間とかロボットとかって話じゃなくて、脳内世界の再現率というか…ほぼ全ての事にこだわれて、それは同時に責任を負う事にもなるのだけれど、0か100を判断する自由と不安って格別なんだろうなぁ。
なんせ、全てをゼロから作り始めるのだから。
やば、鳥肌たつわ。
アニメ雑誌の表紙を描くシーンの作画する人の声のトーンも素敵だったなぁ。
最早、ピカソとかダヴィンチの域に達してるように思えた。
地方公務員を辞して大手アニメ制作会社に転職した斎藤瞳(吉岡里帆)。...
地方公務員を辞して大手アニメ制作会社に転職した斎藤瞳(吉岡里帆)。
転職後数年、ついに連続アニメの監督が回ってきた。
タイトルは『サウンドバック 奏の石』。
土曜夕方、アニメのゴールデンタイムだ。
しかし、そこに強力なライバルが出現する。
裏番組『運命戦線リデルライト』の監督は若き天才監督・王子千晴(中村倫也)。
『サウンドバック』プロデューサー行城理(柄本佑)は、話題アニメの激突を仕掛けていく・・・
といったところからはじまる映画で、前半がすこぶる面白い。
ビジネス優先、超ドライな行城Pは、製作の合間を縫って新人監督の瞳をビジネスシーンに引っ張り出す。
「覇権を獲る!」と宣言した手前、瞳もプロモーションを断り切れない。
そんな中でのアニメ制作。
とてつもなく非情、ハードボイルド映画のようだ。
行城P演じる柄本佑の鉄面皮ぶりが面白い。
対する『リデルライト』チーム。
王子監督はデビュー作で天才と評されたが、その後、スランプに陥っている。
前作は、途中で制作放棄したもよう。
そんな彼をコントロールするのが有科香屋子P(尾野真千子)。
制作途中で行方をくらました王子にヤキモキし、遂には「自分が監督する!」と言い出す始末。
うへぇ、こりゃ大変だ。
モデルがいるかどうかはわからないが、『パパリンコ物語』連載中の漫画家・江口寿史を思い出しました(古くて失礼)。
このプロデューサーvs.監督の描写が面白いのだが、両作の放送が始まってから面白さが失速。
原因はふたつあって、ひとつは制作されたアニメ作品が思ったほど画面に登場しないこと。
いくつかのシーンは登場するのだけれど、映画としては小道具扱いで、テレビ画面にの中とか、街頭大型ビジョンの中とか、背景の一部のような撮り方なのである。
たしかに、実写映画だからそれでいいのかもしれないが、アニメそのものをもっと観たいのよ、こちらは。
スクリーン全体に映してほしかったねぇ。
もうひとつは、対決の描き方。
視聴率競争になるのは致し方ないのだけれど、弾幕と主要キャラの追いかけっこと、安易な表現。
スクリーン全体で映すのは、そこじゃぁないでしょ。
ここは、生の人物の演技による、些細な描写の積み重ねと、視聴率のグラフ化(グラフこそ、壁に貼った小道具が相応しい)。
で、残念だったのは、最後の決着の付け方。
秩父市での一部屋区切っての両作品鑑賞の場が活かされておらず、両作品の最終回こそ、スプリットスクリーンで両方の作品を同時に見せてほしかった。
『リデルライト』がひと足早く終わりCMとなる。
画面が消されて、『リデル』側の観客が退場しようとすると、隣室からどよめきが。
慌てる『リデル』の観客。
『サウンドバック』は既にエンディング曲。
見逃した!と思わせておいて・・・
エンディング曲の後に、最後の最後のワンシーン。
これぐらいのじらし演出があってもよかったと思うんだけどね。
というわけで、前半は面白かったけれども、後半は失速。
秀作一歩手前ぐらいかなぁ。
評価は★★★☆(3つ半)としておきます。
詰め込み過ぎちゃったかな
原作好きは実写版映画を観てはいかん。と久しぶりに思い知る作品。
原作の良い所をあれもこれも全部詰め込み過ぎ。
原作では、そこに至る過程を、心情を、丁寧に描いていたからこそ刺さっていた数々の名シーンも、エピソードだけをポンポン並べていくから、表面的になりすぎて、説得力が無くなってしまうのが残念。
全体的にダルダルになってしまって、ホントに勿体ない。無駄が多すぎて、テンポが悪すきました。
あと、制作サイドが儲けを気にするのは分かりますが、観る側は同時期にやってる作品の中で、どっちが視聴率が良くて、関連商品の売り上げが高いかとか、あんまり考えないのでは?イチイチSNSで数字を報告しあう演出が冷める。
普通、その回の感想とか感動とか考察とか、そういうこと書きますよね。あのシーンのここが好き!とか、泣けた!とか、こうきたか~!みたいな。
でも王子監督は原作以上に王子監督だったし、最初は借りてきた猫みたいだった斉藤監督が、後半、武士の風格で試写に向かう対比とかは面白かったです。
原作よりこっちが好き
原作も嫌いではないけど、辻村美月さんの少女マンガっぽい恋愛要素が苦手だったから、正直観ない予定でした。
でも観てよかった!恋愛要素も原作より抑えめだった気がします。
俳優さんも声優さんも最高でした。特に吉岡里帆さんと柄本佑さんと高野麻里佳さん!いやでもみなさんかっこよかった!!
なんでうちの地域ではもう上映終了しちゃうんだろう…もっと映画館で観たかったです。
本気で頑張るってかっこいいと思わせてくれた作品でした。
あ、エンドロールもその後も含めて最高だったので絶対に最後まで観ることをオススメします。
アニメ番組の制作現場を舞台に繰り広げられる、2つの番組の視聴率争いを描いたドラマ。それぞれの想いがリアルに描かれます。
観ようか迷っていた作品だったのですが
空いた時間に丁度いい上映枠が。
「観れば?」 と言われた気がして鑑賞です。
で。
面白かったです。
アニメ作品の制作現場の描き方が
とてもリアルな感じで、制作現場の空気を味わえる
見応えのある作品でした。
お話はというと
同じ時間帯にTV放送される事が決まった
2本のアニメ作品があり
一方の監督が
「王子千晴 (中村倫也)」
デビュー作が大ヒットして一時代を築いたものの
その後ずっと新作が無く、この作品で復活 と
実績・話題性ともに充分。
もう一方の監督が
「斎藤瞳 (吉岡里帆)」
国立大卒→県庁職員→アニメ制作会社 と
変わった経歴をもつ女性。
実力は未知数。
この二人の監督および制作スタッフが
どちらの作品が高視聴率をあげるかで争います。
放送開始に先立っての公開対談。
司会者が煽るように向けるインタビューに対し
冷やかに鼻であしらう王子監督。
一方の斎藤監督は
「視聴率で勝ちます」 おお
一気に高まる対決姿勢。
そして放送開始。
作品制作に関わる監督や
プロデューサーや制作スタッフ達。
それぞれの作品に関わる想い
放送毎に変化する作品への評価
それによって揺れ動く監督の心理 などなどを
巧みに描いて話が進むのですが
その描き方にリアリティが感じられ
どちらの制作側にも
共感を感じながらのエンディングでした。
制作スタッフの
「良い作品を作り、多くの人に見てもらいたい」
というだけでなく
「カリスマとして見られることへの恐れ・苛立ち」
「 実力不足を疑われることへの苦悩・焦り」
その心中が伝わってくるものでした。
128分の上映時間はあっと言う間。
観て良かった。 満足。
◇あれこれ
■オモテとウラ
同じ時間帯で放送される番組のこと。
二人のカントクが互いに 「そっちがウラ」
と言い合っているのが妙に可笑しい。
3番目の番組は何と呼べばいいのやら…
あぁ オモテ一つ以外は全部ウラ ?
■出崎演出
出た ♡
「出崎演出」 って
若い人たちにも分かるのなら 嬉しい。
それにしても、一つの表現方法に
人の名前が付けられるのって、これはすごい事。
今後も誰かが同じような演出をすれば
「ああ、 出崎演出だね」
とか言われてしまうわけで。
◇最後に
視聴率の勝負
…というとアタマに浮かぶのが
「宇宙戦艦ヤマト」 と 「アルプスの少女ハイジ」
1974年の同じ曜日・時間帯に放送されたのですが
視聴率で明暗が分かれた良い例かと。
今ではどちらの作品も名作と言っていいかと
思うのですが、放送時点での評価の指標となると
うーん やはり視聴率
ってことになってしまうんでしょうか …はて
…って
そんな事を考えていたら、
観てから1週間以上過ぎてしまいました (汗)
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
ものづくりの心意気
アニメ制作の話だけど、ものづくりをする人全般の、必要とする人達に届けたいという心意気を感じる事のできる良い作品だと思います。
ただ、そのやる気に依存した長時間労働は日本の問題点だとは思うのですが、この映画はそれがテーマでは無さそうなので、目を瞑っておきます。
それで、この映画を観て一番届いて欲しいと思ったのは、「この世の中は繊細さのない・・・」のシーンかな。
あのシーンは多く子供たちに、今は刺さらなかったとしても、心の片隅にでも届いて欲しいと思った。
まあ、この映画を子供が観る事は少ないかもしれないけど。
人って、誰かが見ていてくれると分かった時、分かろうとしてくれると気付けた時、前に進む原動力になりますよね。
そんな人と人とのつながりが、しっかり描かれている良い映画ですね。
【個人的メモ】
制作進行 久遠明日美さん
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