ハケンアニメ!のレビュー・感想・評価
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明日の活力になる傑作
久しぶりに最高の映画です!
1つ1つのセリフがささりました。夢中になって努力することを忘れていました。私的にはムネモリさんの夏のスタンプラリーイベントのシーンが好きなので、写真で終わったのは残念でしたが、その分、リデルライトやサウンドバックが見られたので大満足です。ラストも映画の方が好きです。最後の行城さんも
可愛かったし。仕事や演技、歌唱のレッスンも大変ですが、明日もがんばるゾーという気になりました。原作の世界観を上手に伝えていると思います。
仕事に対する熱量がガンガン伝わってくる胸熱作品
すごく楽しく鑑賞できた。
タイトル通り覇権を取るアニメを作るわけで、関係者は四苦八苦する。それでも監督のアニメ制作にかける想いは強く大きく、周りの人を引っ張っていく。ただ、最初からそうだったわけではなくて……
是非、最初のラッシュチェックに向かう製作陣と、最終話のラッシュチェックに向かう製作陣の顔つきと立ち位置をみてほしい。この対比は「かっこいい!」と感嘆する。
この最終話に至るまでのドラマがモゥ。サイコーでした。
知ってる俳優さんはもちろん、有名どころの声優さんもちょいちょい出てくる。
ウマ娘のサイレンススズカ役でお馴染みの高野麻里佳さんは作中アニメの主役を務めるので登場シーンは多く、他に梶裕貴さん、高橋李依さんも出演シーンがあった。舞台挨拶ではなく作中で声優さんを見るのは新鮮だった。
あとは作中アニメの聖地が秩父ということで「あの花」「空の青さを知る人よ」が好きな人には堪らないシーンもある。地底人Tシャツを着ている人がいるので見つけてみてほしい。
ちなみに、熱いアニメだからといってずっとインドアスポ根しているわけではない。気が抜けたように笑えるシーンや、実在アニメのセリフが登場したりと、細かく癒しポイントがあるのも良い点だ。
大満足の作品。
自分を越えていく力をくれる
物作りの根源の感情を熱く呼び起こされる映画だった
この映画自体がまさに、主人公がやりたかった"自分みたいな人間にも魔法みたいな力を与える作品"になっている
仕事をする上での理想と現実
売れるものを描くこと、0から1を生み出す苦しさ、描くことで生まれる壁は描くことでしか乗り越えられない…
すごくリアルな生み出す苦しさの中、それでも理想を追い求め、こんな未来が掴みとれたらいいって希望をしっかり描いてくれてる
多少のご都合はあったとしても、ちゃんと安易なハッピーエンドじゃない
序盤は少し退屈な展開だと思ってたけど、王子が出てから温度が変わった
対談での王子の言葉はクリエイターとして温度が高く厚みがあって一気に気持ちを惹き付けさせられる
かつ作中アニメがすごくいい!
「君を絶望させられるのは世界で一人、君だけだ」
このセリフ一言が聞けただけで本当によかったと思える
アニメのラストを主人公は、目標にしていた王子のような路線へ変更する
みんなが求める王道ハッピーエンドではなく、マイナーかもしれなくてもそこに主人公の本当にやりたい想いがあって
"安易なハッピーエンドは現実にはやってこないし失ってから新しく得るものもある"
そういう新しい希望を提示していく
一方王子はその先を行く
絶望させるんじゃなく、死をキャッチーなものとして扱うんじゃなく、本当にすごいのは死に物狂いでボロボロになりながら生きることだ、そして「そんな私も愛してよ」とヒロインに言わせる
これはきっと王子の心からの声だ
天才でいなければ、キャッチーで意外性のある結果を出さなければ、自分の評価に自分が雁字搦めになる中で、もがいてたって天才的な意外性じゃなくたってがむしゃらに作品を作っていく強さを得たように見えた
どちらも結局どうありたいか、どんな人にどう届けたいかだ
売れ線を狙うのも一つの戦略だ
でも作り手は本当は理想を追いかけたい
端っこの人間でもいいから誰かの心に強烈に刺さりたい
そう思って渾身のものを絞りださなきゃ、結局誰の心にも刺さらないんだ
こんな熱い作品を作ってもらえてうれしい
理想をこんな風に胸に届く形で届けてくれてうれしい
これを見た中にきっと触発された作り手がまた誰かの心を震わす作品を作るんだろう
そうして物語は生まれていくんだ
ちょっと期待しすぎたかも…
ものづくり系のお話は大好物。
吉岡里帆さんも中村倫也さんも大好きなので、かなり期待して観賞。
だけど本作、終始観ていてイライラする…
主人公は7年もアニメ制作に携わっているのに宣伝活動の重要性を分かっていないし、せっかくアピールできる王子監督との対談で炎上するような発言を平気でしてしまう…
人前で発言するのだからもっと慎重に発言するだろー!っと。若いのだったら分かるけど、主人公は30歳くらいのいい大人で元公務員なのに一般的な感覚とズレすぎていてなんかイライラする…
本作はSNSのコメントを空中に吹き出しで可視化するという演出が多様されているが、その発言も薄っぺらいというか、イベントに集まる人たちを見下していたりと視聴者下げな印象。映画の観客である私自身もなんかテンションが下がる…
そして全体的に中途半端。
登場人物は多くはないが、掘り下げが少なすぎてどこまでが主要人物かと聞かれると困るくらいに印象がない。主人公と行城の信頼関係も唐突に構築される。
作中アニメも終盤に割と尺を使って流されるが、『バクマン。』のように作中作品の内容や力を入れたところ、悩んだところについての説明がなくあやふやで観客にとって思い入れのない状態で観させられるので正直退屈…
キャストの皆さんも頑張っていたし、作中アニメのクオリティも良かったけど、それを活かしきれず中途半端な結果で終わってしまった印象。
中盤から急加速して面白くなります!
原作が面白かったけど小説は文字だから実在しないアニメが物語に登場しても問題なかったが、これを映像化するとどうしても映画の中の実在しないアニメが必要となってしまい正直序盤は、“まぁこうなるよな。。。”という残念な感じしかなかった。
しかし物語が進むにつれてハケンを争う片側のアニメ“サバク”の輪郭がぼんやりわかってきたとたんに、一気に物語の中に引き込まれて行き、ありもしない劇中のアニメに感動して泣いていました!
わざとなのかしょうがなくなのか分からないけど、2つのアニメのうちサバクのストーリーだけなんとなく想像できて、リデルライトはテレビ放送時の人気はサバクより上だったという情報しか示さないことで物語が渋滞しなくてよかったのではないかと思います。
小さいところでは、エクレアがイチゴだったとき、“うわ!チョコじゃない!”と本気で思ったら主人公同じ気持ちだったのに笑いました!
フットクラップ
自身がアニメに興味を持つことになった作品を作った監督に、裏番組で勝負を挑む新人監督の話。
公務員の仕事を辞めてアニメ業界に足を踏みいてれて7年の新人監督が、2大TV局が火花を散らす土曜5時のアニメ枠で、1クールのテレビアニメを手掛けることになり巻き起こって行くストーリー。
合同制作発表の場で、思わず宣戦布告してしまった主人公が不本意なプロデューサーの広告戦略に振り回されつつ、自身の作品への思いや制作に際しての裏事情と向き合い、悩み、葛藤して成長していく様は、アイデンティティに触れたり、猪突猛進からの気付きだったりと、上げて落として波があり、とても判りやすくて良く響く。
一番殺伐としているのがエクレアの件って…w
ところで良く解らないけれど、制作サイドはまだしも、今でもTVアニメってこんなに世間で熱があるのでしょうか?
ちなみに、劇中アニメの描写はそれ程多くはないけれど、恐らく自分はサバクの方が好みに合っていそう…。
なんだかんだとみんな真摯で真剣で、良い人ばかりのご都合主義ストーリーだけど、ガチガチになり過ぎず、優しく暖かくなかなか面白かった。
※エンドロール後に1分くらいおまけ映像あり
届いたよ!その想い!
エクレア
アニメというコンテンツの底力
アニメ作品、中村倫也さんが好きという2点から興味を持ち、観ました。
感想
『SHIROBAKO』の様な友情アニメ制作作品だと思っていましたが、予想以上にハケン争いバトル物で熱くなれました。
また、アニメというコンテンツのもつ影響力、底力、そして、作品を生み出す事の苦労が強く伝わるお仕事系ドラマ作品でもあり、とても楽しめました。
・物語
アニメへの情熱がぶつかり合う熱血系お仕事ドラマ作品でとても楽しめました。視聴率争いというテーマも近年のTVドラマ作品でよく見受けられる傾向だったので、見やすかったです。
それ以上に、アニメ作品の持つ影響力と生み出す苦労、仕事に対する情熱が強く伝わる物語には感動しました。
アニメは一人で作る物ではなく、様々な部署と共同で作る物。このテーマ自体は『SHIROBAKO』と共通していたと感じます。
・演技
演技はキャストの皆さん共に素晴らしかったです。特に主演の吉岡里帆さんと柄本佑さんの共演シーンはどのシーンも絵力が伝わってきました。
・劇中アニメ
本作の劇中で扱われる2本のアニメ作品のクオリティが素晴らしかったです!本当に存在したら見たいと心の底から思わせてくれました。特に本編の物語とアニメ作品のストーリーがリンクするクライマックスの展開には一気に引き込まれました。
どちらの作品も好きでしたが、個人的には『リデルライト』の方が好きでした。
総評
仕事を頑張ろうと思わされた熱血バトル系お仕事ドラマ作品。アニメ作品のクオリティが単体で上映しても問題無いレベルのクオリティで圧倒された。
エクレール
2ヶ月ぶりの試写会(その間にボチボチ当たってはいたのですがタイミング合わずで行けずじまい…)は今年大本命のハケンアニメ!超楽しみに待っておりました。
観終わった感想ですが、もう最高でした!昨年のポンポさんを彷彿とさせるような作り手の葛藤や苦悩を余すことなく描き、声優さんとの対峙も描くのも良かったですし、アニメなどでしか見ない表現を実写と交えているのも見応えがありました。
アニメ制作会社の縦社会的構造に真っ向勝負をかけていく斉藤瞳監督vs天才監督王子千晴との対立構造もアニメの力で戦うという「バクマン」的なリアルではないものを武器として使い戦うシーンが非常に熱かったです。一視聴者なら批判も称賛もTwitterなどで簡単にできますが、製作側からしたら売れるためにはなんでもするという理論は罷り通っているなぁと感心させられました。
劇中でのアニメも完成度が高く、実際に1クールで放送してフルで見たいなと思うクオリティでした。本職の声優さんを起用しているのもあり、安心して尚且つ面白く観えるというこの映画に特大の華を飾ってくれて感謝しかないです。実際の現場でのアフレコもしっかり映っていてこの業界に興味のある自分としてはとてもタメになるシーンでした。
声優さんの中でフューチャーされるのは高野麻里佳さん。ウマ娘のサイレンススズカ役で初めて知り、以降色々作品で見かけるたびに追いかけているのですが、今作は可愛らしい声を全面に、それでいて芯のある熱い言葉を放つ役を演じられていて、改めて声優さんの凄さを知ることができました。
役者陣は本当に素晴らしく、吉岡里帆さん、中村倫也さん、尾野真千子さん、柄本佑さんと中心となる方々をはじめ、脇を固めてくれている役者の方々も一人一人情熱が込められており、常に手に汗握るような熱い展開が目白押しでした。
お仕事ムービーとして常に気を抜くことなく駆け抜けるアニメに携わる人々を見事に描き切っていました。日本で沢山のアニメを見れることに感謝感謝です。
鑑賞日 5/12(試写会にて)
鑑賞時間 19:00〜21:20
座席 K-5
監督の葛藤
ラスト近くで、よっしゃー!っと、つい膝を叩いて喜んでしまいました。
「土曜夕方5時台の1クールアニメで、そもそも局の人間が出勤して、リアルタイムで視聴率に一喜一憂しないだろう?」とか、ツッコミどころは山ほどあり、「リアル」な業界ものではまったくないものの。
若者向けの「お仕事ものあるある」な普遍性を追って作っている印象。
「監督の葛藤」については、リアルでなくともリアリティがあって共感できました。
「情熱」の大切さ、「作り手の信念への共感連鎖」、「受け手=視聴者に刺さる」みたいな部分は、ファンタジー的な内容だったからこその「こうだったらいいな」のリアリティと、感動ではないかと。
キャラは柄本佑さん演じるプロデューサーがいい。
エンドロール後のシーンが大好き(クレジットが流れても帰らないようにするのがおすすめです)。
劇中アニメ作品も本気で作っていて、クオリティが高く見ごたえあり。
「好きを、つらぬけ。」
すごくすごく良かった。胸が熱くなる映画。私の胸にはしっかり刺さりました!明日からも仕事がんばろうって思った。アニメを全く見ない私でもすごく勉強になったし、アニメを見ようと思うきっかけにもなった。仕事でも趣味でも何かを頑張る人に絶対に刺さる。刺さってほしい。「好きを、つらぬけ。」本当にこの一言に救われる。
ものづくりの真髄
(大阪市の先行上映会という特異な事情のため)あっさりで。
今年131本目(合計405本目/今月(2022年5月度)8本目)。
ブルク7(バルト系列。movix系列というのが正しい表記?)で先行上映と上映に先立ち監督の方などのミニトークショー等で2時間30分くらいでした。
正規の公開日が20日で、特にトークショーとブルクからは「ネタバレ発言はやめてね」という指示はなかったものの、常識的に考えれば「そりゃダメでしょ」という話になりますので、そこは触れないことにします。
映画の本筋としては、映画内ですでにアニメ監督として一定の評価を受けている監督に対して、「ある夢・動機」を持った女性監督が、アニメのでき(視聴率)を競う、という趣旨。そのため、「アニメパート」と「非アニメシーン」(要は、普通のアニメではない部分、ということ)が混ざるという特異な映画です。
こちらも女性監督の方がそれに挑戦するという内容でしたので、取り方によっては「女性の社会進出」(フェミニズム思想)と取ることも「一応」可能ですが、争いはあっても、2021~2022年において、少なくも「女性が社会で会社等で働く」ということはもう常識であり、そういう思想までは感じられない、という部分です。
もちろん実話ではないので、当然作話の範囲ですが、アニメと一般作品(ここでは、アニメ以外の「普通の」映画をさす)の違い、また「元ネタありのアニメの作成」(たとえば、ドラえもん等)と「元ネタなしのアニメ作品の作成」などでの(映画内での)アニメ監督の考え方など、現在(2021~2022)まで含めて、かなり正確に描かれています。どれかに分類せよと言われると難しいですが、取り方一つでは「アニメ作品の完成にいたるまでのドキュメンタリー映画」か、それに準じる部分があるのでは…という気がします。
映画の中では、こうしたすでに一定評価を受けている監督に、新人女性監督が挑む…という内容で進んでいきますが…・おっと、その話をするともうネタバレですね。
先行上映のレビューって難しいですね…どこまでネタバレでどこまでがネタバレでないかというのが難しいですし、仮に「ネタバレあり」のタグをつけても、1クリックで表示されてしまいますし…。現在(2021~2022)では普通に先行上映会などある現在では、ここ(映画.com)もこれらに対するガイドラインが欲しいところです。
一部、やや法律関係で気になった点はあるものの、その話をするとネタバレであり、これを仮に指摘するとしても減点0.2程度であり、そうしてもフルスコアになってしまうので(七捨八入のルールを個人的に採用していることによる)、それらは今回は(こういう特異な事例を考慮して)減点なしとしました。
正規の公開日(20日)はそうですね…。「アニメパート」もありますが「いかにしてアニメ作品は作られるのか」ということに興味がある方にはお勧めかな、という一作です。
心に刺さる。熱意
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