ハケンアニメ!のレビュー・感想・評価
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中盤から急加速して面白くなります!
原作が面白かったけど小説は文字だから実在しないアニメが物語に登場しても問題なかったが、これを映像化するとどうしても映画の中の実在しないアニメが必要となってしまい正直序盤は、“まぁこうなるよな。。。”という残念な感じしかなかった。
しかし物語が進むにつれてハケンを争う片側のアニメ“サバク”の輪郭がぼんやりわかってきたとたんに、一気に物語の中に引き込まれて行き、ありもしない劇中のアニメに感動して泣いていました!
わざとなのかしょうがなくなのか分からないけど、2つのアニメのうちサバクのストーリーだけなんとなく想像できて、リデルライトはテレビ放送時の人気はサバクより上だったという情報しか示さないことで物語が渋滞しなくてよかったのではないかと思います。
小さいところでは、エクレアがイチゴだったとき、“うわ!チョコじゃない!”と本気で思ったら主人公同じ気持ちだったのに笑いました!
フットクラップ
自身がアニメに興味を持つことになった作品を作った監督に、裏番組で勝負を挑む新人監督の話。
公務員の仕事を辞めてアニメ業界に足を踏みいてれて7年の新人監督が、2大TV局が火花を散らす土曜5時のアニメ枠で、1クールのテレビアニメを手掛けることになり巻き起こって行くストーリー。
合同制作発表の場で、思わず宣戦布告してしまった主人公が不本意なプロデューサーの広告戦略に振り回されつつ、自身の作品への思いや制作に際しての裏事情と向き合い、悩み、葛藤して成長していく様は、アイデンティティに触れたり、猪突猛進からの気付きだったりと、上げて落として波があり、とても判りやすくて良く響く。
一番殺伐としているのがエクレアの件って…w
ところで良く解らないけれど、制作サイドはまだしも、今でもTVアニメってこんなに世間で熱があるのでしょうか?
ちなみに、劇中アニメの描写はそれ程多くはないけれど、恐らく自分はサバクの方が好みに合っていそう…。
なんだかんだとみんな真摯で真剣で、良い人ばかりのご都合主義ストーリーだけど、ガチガチになり過ぎず、優しく暖かくなかなか面白かった。
※エンドロール後に1分くらいおまけ映像あり
終わってみれば王道な流れで派手さも特にあるわけではなかったけど個人的にめっちゃ好きな作品でした。
しかも結構、台詞や演出が刺さりちょいちょい涙目に😂
地味ながらも熱さは伝わりました👍
アニメの小ネタがちょいちょい出てくるけどもっと欲しかったかも😁
個人的に連ドラにして作中のアニメのように連ドラの最終回をどう描くかも見たかったなぁ
届いたよ!その想い!
とてもおもしろかったです!
観てる間ずっと齋藤監督を応援してました。数々の修羅場の制作現場を経て届けられるアニメ。その汗と涙は届かないかも知れない。けれど、アニメでしかできない奇跡を観せるための努力は惜しまない。いや惜しんで何が伝わるのだろうか、という熱量がハンパない。数々の名作アニメのセリフも配してある演出も楽しい。公式サイトもかなりチカラ入ってるのでゼヒ。
エンドロールも楽しいので最後まで観てね!
エクレア
いわゆる業界物だが、ハケンの意味も知らないアニメ弱者の五十のおっさんにも解りやすい王道ストーリーで完全にナ〜メテ〜ター案件
主演の吉岡里帆、中村倫也はともかく、いつもは二枚目半の役が多い柄本佑が素晴らしかった
アニメーター役の小野花梨、どこかで見たことあると思ってたら朝ドラ「カムカムエヴリバディ」で主人公の友達のきぬちゃんだった!
アニメに対する熱い想いがビシバシ伝わる胸熱作品!!
アニメというコンテンツの底力
アニメ作品、中村倫也さんが好きという2点から興味を持ち、観ました。
感想
『SHIROBAKO』の様な友情アニメ制作作品だと思っていましたが、予想以上にハケン争いバトル物で熱くなれました。
また、アニメというコンテンツのもつ影響力、底力、そして、作品を生み出す事の苦労が強く伝わるお仕事系ドラマ作品でもあり、とても楽しめました。
・物語
アニメへの情熱がぶつかり合う熱血系お仕事ドラマ作品でとても楽しめました。視聴率争いというテーマも近年のTVドラマ作品でよく見受けられる傾向だったので、見やすかったです。
それ以上に、アニメ作品の持つ影響力と生み出す苦労、仕事に対する情熱が強く伝わる物語には感動しました。
アニメは一人で作る物ではなく、様々な部署と共同で作る物。このテーマ自体は『SHIROBAKO』と共通していたと感じます。
・演技
演技はキャストの皆さん共に素晴らしかったです。特に主演の吉岡里帆さんと柄本佑さんの共演シーンはどのシーンも絵力が伝わってきました。
・劇中アニメ
本作の劇中で扱われる2本のアニメ作品のクオリティが素晴らしかったです!本当に存在したら見たいと心の底から思わせてくれました。特に本編の物語とアニメ作品のストーリーがリンクするクライマックスの展開には一気に引き込まれました。
どちらの作品も好きでしたが、個人的には『リデルライト』の方が好きでした。
総評
仕事を頑張ろうと思わされた熱血バトル系お仕事ドラマ作品。アニメ作品のクオリティが単体で上映しても問題無いレベルのクオリティで圧倒された。
エクレール
2ヶ月ぶりの試写会(その間にボチボチ当たってはいたのですがタイミング合わずで行けずじまい…)は今年大本命のハケンアニメ!超楽しみに待っておりました。
観終わった感想ですが、もう最高でした!昨年のポンポさんを彷彿とさせるような作り手の葛藤や苦悩を余すことなく描き、声優さんとの対峙も描くのも良かったですし、アニメなどでしか見ない表現を実写と交えているのも見応えがありました。
アニメ制作会社の縦社会的構造に真っ向勝負をかけていく斉藤瞳監督vs天才監督王子千晴との対立構造もアニメの力で戦うという「バクマン」的なリアルではないものを武器として使い戦うシーンが非常に熱かったです。一視聴者なら批判も称賛もTwitterなどで簡単にできますが、製作側からしたら売れるためにはなんでもするという理論は罷り通っているなぁと感心させられました。
劇中でのアニメも完成度が高く、実際に1クールで放送してフルで見たいなと思うクオリティでした。本職の声優さんを起用しているのもあり、安心して尚且つ面白く観えるというこの映画に特大の華を飾ってくれて感謝しかないです。実際の現場でのアフレコもしっかり映っていてこの業界に興味のある自分としてはとてもタメになるシーンでした。
声優さんの中でフューチャーされるのは高野麻里佳さん。ウマ娘のサイレンススズカ役で初めて知り、以降色々作品で見かけるたびに追いかけているのですが、今作は可愛らしい声を全面に、それでいて芯のある熱い言葉を放つ役を演じられていて、改めて声優さんの凄さを知ることができました。
役者陣は本当に素晴らしく、吉岡里帆さん、中村倫也さん、尾野真千子さん、柄本佑さんと中心となる方々をはじめ、脇を固めてくれている役者の方々も一人一人情熱が込められており、常に手に汗握るような熱い展開が目白押しでした。
お仕事ムービーとして常に気を抜くことなく駆け抜けるアニメに携わる人々を見事に描き切っていました。日本で沢山のアニメを見れることに感謝感謝です。
鑑賞日 5/12(試写会にて)
鑑賞時間 19:00〜21:20
座席 K-5
監督の葛藤
ラスト近くで、よっしゃー!っと、つい膝を叩いて喜んでしまいました。
「土曜夕方5時台の1クールアニメで、そもそも局の人間が出勤して、リアルタイムで視聴率に一喜一憂しないだろう?」とか、ツッコミどころは山ほどあり、「リアル」な業界ものではまったくないものの。
若者向けの「お仕事ものあるある」な普遍性を追って作っている印象。
「監督の葛藤」については、リアルでなくともリアリティがあって共感できました。
「情熱」の大切さ、「作り手の信念への共感連鎖」、「受け手=視聴者に刺さる」みたいな部分は、ファンタジー的な内容だったからこその「こうだったらいいな」のリアリティと、感動ではないかと。
キャラは柄本佑さん演じるプロデューサーがいい。
エンドロール後のシーンが大好き(クレジットが流れても帰らないようにするのがおすすめです)。
劇中アニメ作品も本気で作っていて、クオリティが高く見ごたえあり。
「好きを、つらぬけ。」
すごくすごく良かった。胸が熱くなる映画。私の胸にはしっかり刺さりました!明日からも仕事がんばろうって思った。アニメを全く見ない私でもすごく勉強になったし、アニメを見ようと思うきっかけにもなった。仕事でも趣味でも何かを頑張る人に絶対に刺さる。刺さってほしい。「好きを、つらぬけ。」本当にこの一言に救われる。
ものづくりの真髄
実写とアニメの融合映画というには失礼なぐらいの緻密な両立。アニメが実写に寄り添い、実写で人間の演技が存分に話を作り上げる。ものづくりをする人たちの苦悩、孤独、快感、使命感を表情豊かに問いかける。CMでいつも愛らしい吉岡里帆さんの、芯のある演技は良かった。気持ちが空回りして時おり噛む(ようにふるまう)演技がかえってリアル。この主人公に、中村さん、柄本さん、尾野さん、小野さん、六角さんの演技がガッチリ噛み合ってドラマの満足感をこの上なく高める。しかし一番プレッシャーだったのは監督ではなかろうか。お疲れ様でした。とても素晴らしかったです。
(大阪市の先行上映会という特異な事情のため)あっさりで。
今年131本目(合計405本目/今月(2022年5月度)8本目)。
ブルク7(バルト系列。movix系列というのが正しい表記?)で先行上映と上映に先立ち監督の方などのミニトークショー等で2時間30分くらいでした。
正規の公開日が20日で、特にトークショーとブルクからは「ネタバレ発言はやめてね」という指示はなかったものの、常識的に考えれば「そりゃダメでしょ」という話になりますので、そこは触れないことにします。
映画の本筋としては、映画内ですでにアニメ監督として一定の評価を受けている監督に対して、「ある夢・動機」を持った女性監督が、アニメのでき(視聴率)を競う、という趣旨。そのため、「アニメパート」と「非アニメシーン」(要は、普通のアニメではない部分、ということ)が混ざるという特異な映画です。
こちらも女性監督の方がそれに挑戦するという内容でしたので、取り方によっては「女性の社会進出」(フェミニズム思想)と取ることも「一応」可能ですが、争いはあっても、2021~2022年において、少なくも「女性が社会で会社等で働く」ということはもう常識であり、そういう思想までは感じられない、という部分です。
もちろん実話ではないので、当然作話の範囲ですが、アニメと一般作品(ここでは、アニメ以外の「普通の」映画をさす)の違い、また「元ネタありのアニメの作成」(たとえば、ドラえもん等)と「元ネタなしのアニメ作品の作成」などでの(映画内での)アニメ監督の考え方など、現在(2021~2022)まで含めて、かなり正確に描かれています。どれかに分類せよと言われると難しいですが、取り方一つでは「アニメ作品の完成にいたるまでのドキュメンタリー映画」か、それに準じる部分があるのでは…という気がします。
映画の中では、こうしたすでに一定評価を受けている監督に、新人女性監督が挑む…という内容で進んでいきますが…・おっと、その話をするともうネタバレですね。
先行上映のレビューって難しいですね…どこまでネタバレでどこまでがネタバレでないかというのが難しいですし、仮に「ネタバレあり」のタグをつけても、1クリックで表示されてしまいますし…。現在(2021~2022)では普通に先行上映会などある現在では、ここ(映画.com)もこれらに対するガイドラインが欲しいところです。
一部、やや法律関係で気になった点はあるものの、その話をするとネタバレであり、これを仮に指摘するとしても減点0.2程度であり、そうしてもフルスコアになってしまうので(七捨八入のルールを個人的に採用していることによる)、それらは今回は(こういう特異な事例を考慮して)減点なしとしました。
正規の公開日(20日)はそうですね…。「アニメパート」もありますが「いかにしてアニメ作品は作られるのか」ということに興味がある方にはお勧めかな、という一作です。
心に刺さる。熱意
とにかく面白い。
アニメ業界の裏側を覗いているような、それに関わる悲喜こもごも
モノ創りに対する情熱と熱意を観てるだけで涙があふれる。
「やりたいこと」や仕事への情熱やこだわりが胸に刺さりました。
アニメ制作現場という特殊な職場ですが、そこでの成長ややりがい苦労は他の仕事にも当てはまること。
自分の仕事と重ね合わせ元気をもらえました。
これを見終わった後は「何かを成し遂げたい、何かを創ってみたい」という気持ちになると思います。
行城さん推し❤ ❤ ❤
TOHOシネマズの試写会にて。
映画の紹介にある通り、そのクールの覇権をとるために二つのアニメが切磋琢磨する、と正直それ以上でも以下でもない映画。
でもアニメ業界に全然詳しく無い自分にとってはアニメ制作にあんなにいろんな仕事があって、たくさんの人が携わっていることが知れた『職業紹介ザ・ムービー』みたいな映画だった。
柄本佑さん素晴らしすぎる嫌味役。
中村倫也氏、小太り感は役作り!?
吉岡里帆さん、NHKで現在放送中の「しずかちゃんとパパ」観てても思うけど、本当にいい女優さんになったなー。
実際に観られるならあたしは『サバク』の方が観たい!!
ズルい…
TOHOシネマズの試写会にて。
普通に良く出来たお仕事系ドラマ。アニメが題材でも特にどうってことはない…
ただアニメについての情熱だけは伝わってくる…
役者陣はみな良かったが、佑が全部持ってったな。佑、恐るべし… ズルい…
仕事とリンク
物語自体は凄く面白いわけではないが、自分の仕事と似ている点でリンクし色々考えさせながら鑑賞。
同じような方が結構いるんじゃないかな?
作り手やMD関係の人は。
貫き通した吉岡里帆さんは格好良かった。
同じように中村倫也さんも格好良かった。
中村さんの最終回はどっちを選んだのかな?
※TOHOシネマズ錦糸町、試写会より
仕事!好き!
予備知識まったくなしで試写会を鑑賞しました。
吉岡里帆、中村倫也と人気俳優で映画の内容はどんなものかと思っていましたが
話しは、わかりやすいし、展開も早く飽きさせません。
久しぶりに映画のストーリーと一体感をもって
クライマックスを迎えました。
面白かったです、おススメです。
好きのために命を削る、0→1にする大変さと想いに駆られる
キャスト登壇付きの先行上映会が当たり、鑑賞。アニメの覇権を巡るドラマを主軸にしつつ、情熱の到達点とその先を描く。あなたの情熱をバカに出来る奴なんて1人もいない。でも、その情熱を作るのは、1人では出来ない。
アニメ産業のデカさを考えると、こういう作品も生まれてくるのは必然かもしれない。この作品は、アニメの覇権を争いながら、0を1にする苦悩と熱量を引き連れて襲ってくる。それ故に、序盤から涙腺ウルウル。自分の好きなもの、それを武器に戦うことは容易ではない。その難しさを可視化しつつ、あらゆるものが苛みながらも前に進む様はアツい。
アニメ産業といっても、分業に次ぐ分業の為、ピースは細分化される。その中でも、監督と監督、スタッフに声優など、根を張る様に広がっていく。そのピントに凄く面白さを感じるが、どうしてもテンポは難しくなる。その違和は仕方ないが、とても楽しい。その人にしか分からない痛み、その人にしか見えない景色、その配分も上手い。吉野耕平監督の魅せる多元的な情報展開と、人間ドラマを主とした描き方に迷いがなくて面白い。
そして、なんといってもアニメが凄い。プロデューサーも苦労したという2者のアニメの制作は、どちらも1級品。エヴァとアキラを彷彿とさせるキャラデザと、たぎるようなストーリー。声優の視点もあることから、本筋を大いに補完する。きちんと題材に留まっていないのが魅力的だ。
主演は吉岡里帆さん。原作者の辻村深月さんを「私の書いた斎藤瞳だ!」と言わせた風貌は見事で、可憐さを削ぎつつも可愛さを残している。そのバランスを濃い脇役たちがさらに引き立てる。中村倫也さんは舞台挨拶の時と同じ様なゆるさを感じさせつつ、締め切る緩急は圧巻。天才は伊達じゃない。そして、柄本佑さんと尾野真千子さんのプロデューサー陣も凄く良い!彼らのことは多く書かないので、過程を乗りこなしながら楽しんでほしい。
就活していることもあり、好きの情熱が報われないことも分かってきた。また、こうしてレビューしていても、作品を生み出すことに比べたらどうってこともないちっぽけなのかもしれない。だが、好きは逃げない。報われる人間は努力をしているのだ。華のある様に見えても、実は地味なのかもしれない。それがなんだ、超えようぜ…!そう言ってくれる作品だった。邦画にしか成せない技であり、ハイクオリティな良作だった。
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