ハケンアニメ!のレビュー・感想・評価
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お仕事の真髄と何かを創り出すことの尊さ
アニメ業界はもちろん、映画業界やクリエイティブ業界、いや、お仕事に情熱を捧げる全ての人に敬意を表したハートフルコメディムービー。
役割を持った各々がチームとなって、一つの作品を世に送り出す喜びと苦労や、アニメ業界の裏側が丁寧に描かれていて、新たな世界を垣間見ることができた。だけど、これってアニメ業界だけにとどまらず、ドラマや映画などにも当てはまるんだよね。作り手たちの立場を考えると、今後は簡単に作品を悪く言えないな。
漫画家や小説家、音楽家や画家etc…。何かを生み出す=魂を削ることだということがめちゃくちゃ刺さった。
ほんのり色気が漂う中村倫也の繊細さ、プロデューサー役・柄本佑のカッコ良さ(ラストに行くほど良い人になっていく)たまらない。やはり柄本佑の存在感は圧倒的。
吉岡里帆は今作は見た目は地味な感じの役だが、それでもめちゃくちゃ可愛かった。
「失った中にもハッピーがある」
「アニメは魔法を超える力がある」
など、本作には名台詞も沢山!
“好き”という情熱を大切にしたいと思わせてくれる作品だ。
はじめはノーマークの映画だったけど観てよかった!是非観て欲しい!
キャッチーな見た目にだまされるな。割と本格派なエンタメ作品
結構泣いてしまった
物凄くストレートなスポ根ではあるが、嫌いじゃないから仕方がないじゃない(笑)。
主人公は能力も根性もあるが天才ではない。なんとかつかんだチャンスに燃えている。憧れの天才率いるライバルチームも十分深く魅力的で、味方の鬼コーチにも厳しさには理由がある。チームの不和ももちろん発生するが、落ち込んで立ち直った主人公の演説でなんとか乗り越える。ライバルも殻を破って大勝負、僅差で負けても意志貫徹し爽やかなエンディング、そして…。
今回の吉岡里帆は普通の女性であり、声優の高野麻里佳が超美人なので並ぶとちょっと可哀想かも。柄本佑はいい役だった。
特筆すべきは劇中アニメのクオリティの高さ。サウンドバックももう一本もフルで見てみたいと思わせる。
あと、アニメの製作工程が出るが、本当はもっともっと大変なんじゃないだろうかと思いました。
原作がすごく気になった!声優さんもアニメも豪華!
大変失礼ながら、題名が面白そう
中村倫也さんでてるしといったことだけで観たのですが
凄く面白かったです!!!☺
あ!まさに行城さんの術中にハマってる。
豪華な声優さん
力の入ったアニメ
知りたかったアニメ制作の裏側
エンターテイメントも保ちつつ
社会人が抱える、理想と現実との乖離
上と現場との板挟みがリアルで
なかなか映画のように上手くいくことはまれかもしれないけど
天才と新人
立場の違った二人がお互い
実際にありそうなリアル感で
必死になって、頑張って
周りも巻き込んで良くしていく姿に笑顔になれました。
面白すぎて速攻原作ゲットしました。
自分は仕事にどういう風に向き合ってたかなと考えさせられたり
笑えるところもあり、ほっこりするところもあり、オタク心も満たされた素敵な作品でした❤
マジか本気か。
これ、仕事なんですよ。
3か月後にこんな結果出したいので、これをこんな感じにして、この手法で進めて下さい。
細かい事は随時指示します。
とか言われて、仕事引き受けたら、「今までのプランは全無しです!」「今夜までにこれやって下さい!」とか言われちゃうんですよ!!
そして監督はそれ言わなきゃいけないんですよ。
おいおい!普通に無理だわ!着いていけねーわ!殺す気か!
ブラックにもほどが有るわ!!
視聴側はテレビで一回見て、ネットに一行書き込んで、ルックのみで軽い評価してたぞ。
もー、アニメ見る側も問題有るわー。
って、過労死、精神崩壊上等でTVアニメが作られているんですよ。
なぜなら誰かの心に刺さる作品を作りたいから。
劇中では「10年後に語られる作品」などとセリフも有りました。
10年前でも刺さり続けているアニメ。
例えば、まどかマギカが11年前ですよ、死ぬ気で作っても話題にさえされないアニメなんてン千タイトル有る訳ですよ。
そうそう、サマーウォーズやおジャ魔女どれみの細田守監督は最初の映画監督報酬はたった数十万だったそうです。
やっぱね、俺ら見てる側だって本気で見て批評しなきゃ失礼だと思う訳です。
「つまんなかった。」「面白かったでーす。」
はアホでも言える。
何故、何が、どう言う理由で良いのか。
描かれているものは何なのか。
時間かけて、好きな理由を見つけて、言語化するくらいはしたいのですよ。
2時間の映画を一晩中語る。12話のアニメを10年語る。
あー熱量と文字数とかで特集しないかね。
やり甲斐のある現場
だと伝わるんですが過酷です。アニメ業界は特殊な職種なんだと心がエグられました。更にSNSが日常に溶け込む現代にリアルタイムで評価されてしまうのは悪魔的だとSNS恐るべしです。
作品を見て作り手達のドキュメントを描いて苦労人の極みです。どちら側もラスト展開は作り手達の生き様をアニメにシンクロさせたような感覚でした。
映画も良いけど、ラストがやや駆け足だった。
面白いのでドラマ化して欲しい。
爽快お仕事ドラマ
面白かった。128分あって最後まで退屈しない。吉岡里帆がロボットアニメ(テーマカラー:ブルー)を、中村倫也が魔法少女アニメ(テーマカラー:ピンク)を撮るし、前野朋哉演じるスタッフから女性監督への、善意や親しみっぽく見せかけたハラスメントの描写も秀逸だし、価値観が一歩前へ進んだ感じがする。一歩だけでも。
王子が言った「書くことの壁は書くことでしか越えられない」「机にかじりついてやるしかない」は本当にそう。普通のことを言っているようで、見落としそうになることもあるので心に響く。
ただ、タクシー車内の「結婚してあげてもいいけど」は余計だった気もする。男女の間に恋愛じゃない絆がある関係、描き切ってほしかった。敏腕女性Pのおにぎりもな、おにぎりじゃなくて何かもうちょっとなかったかね。ラストの柄本佑の喜び方も好きな人は好きだと思うけど、私は違うパターンでお願いしたかった。サントリーオールドの長塚京三とかTOKYO MERの石田ゆり子とかのイメージが残りすぎていて。
行城さん!
お仕事映画。自らの業界だけにお手のものの快作。ただスタッフロール少ない気が・・・秩父市の聖地巡礼と、下請けアニメーターのつながりチョットムズカシイ。
映画制作とテレビアニメは根本的には違うのだろけど、被る部分は多いのだろう。
昔、新書で「巨人の星」のプロデューサーだかの人の制作秘話の本買って読んで、面白かった。
それの「テクニカル+デジタル」版だと思った。ただ描写は声優がまだアニメ未完成段階で吹き替えするのが新鮮
(後述のように、コレが「アフレコ」なのか「プレスコ=有料パンフからの受け売り=事前録音 」なのかなぁ?)
躍動する「充実仕事感」主人公、吉岡里帆、ライバル中村倫也、尾野真千子が好演
だが、ダントツで「柄本佑」がイイ味出している。それは間違いなくテンポ形成。「チコっと泣ける、基本真面目、チコっとコミカル」作品を引っ張っている。
なお、この作品はスタッフロールの後にワンシーンと「アンケート懸賞バーコード」出るから字幕で劇場出てはいけないよ。
いくらデジタル化したとはいえ、もっとスタッフいるのでは?というスタッフロールの短さがジジイ的に解さない。シロウトなので許してね!
あと、今ひとつ何かが足りない作品。観て損は無い作品というのが適切な表現だろう。
要するにジジイの経験則が「この熱血、シナリオも最終段階で強引に変える」的な描写についていかないよ。まあリアルに近いのだろう
とは言っても「完全にリアル」はムリで、
「観客ウケする設定、飛躍」はあると思う。
ただ、映画業界と隣接しているだけに、基本は忠実なのだと想像した。
テレビアニメ、同時刻ライバルの対決。
制作会社の苦労が偲ばれる。
アニメ未完成の段階で、吹き替え録音して、後追いでアニメを合わせるというのもアリなんだね!
ただ、ジジイのワシとしては、「アニメは原作漫画あってナンボ」「原作を脚本家が若干変える」
と思っていたから・プロデューサーでない「監督」の位置付けがシロウト的によくわからなかった。
入社7年?だけで監督って・・・常識なのこの業界の?
あと「下請けアニメーター」と、ライバル2社との関係、秩父市との関係
が分かりにくかった。
サクサク進行する快作。アニメファンでなくとも楽しめる。
そうだよなぁ仕事はチームだよなぁ。と色々な役割の人々の奮闘(暗躍?)ぶり描写も良い。
画面切り替えも好調。劇中アニメも凝っている。
「戦隊モノ」と「女子ウケのアクション?漫画」
「新人監督」と「実績のある天才ふてぶてしい監督」
ただ両作とも、最終話に向けて「アニメ主人公の葛藤・決断・勇気」
両監督とも「作品にかける熱意」は同じ。
わさわさ仕事場で人物が動く絵は「仕事感」がとても共感できる。
セリフ回しも、場面切り替え、進行も良い。飽きない作品。
ただ・・・何かが足りない。そういう作品。
実際には、スポンサー(今時は一社独占はないだろけど)とかテレビ局との「オトナの事情」で
「そんなに、熱血、突然変更は周りがついていかないよ」とひねくれジジイは思うのでした。
両監督の創作への熱い思いに刺激を受ける…
新人監督、天才監督の両監督共に、創作にかける熱い思いには刺激を受けるようなセリフがいくつもあった。
一方で、新人監督の制作過程についてはスタッフへのリスペクトを欠いていたり、幼さを感じてしまうシーンが多く、心から応援したいと言う気持ちにはなれなかった。
新人監督による初めての商用作品を発表するという機会にしては覚悟が足りないのではと思ってしまった。
また、なによりも随所に散りばめられたギャグシーン?コメディーシーン?が「ここで笑ってください」と言う思いが表に溢れすぎておりとても笑いに繋がっているとは思えず、作品を軽いものにしてしまったのではと感じた。
ただ物語の構造などは爽快感が得られ、明日から自分も頑張ろうという気持ちにさせてくれる構造になっている作品だとは思った。
私には刺さらなかった
アニメ映画の大手である東映が手掛ける、アニメ制作に携わる人たちの情熱や想いを描いたお仕事映画。
一つ一つの作業工程や、現場と上層部の温度差、効率や売上を意識しつつも作りたいものを届ける難しさ、そしてゼロからイチを生み出す重圧と苦悩と喜び。それらが説得力ある演出や台詞で描かれ、アニメ作品と制作者たちへのリスペクトを感じました。
ただ、映画作品としてはとにかくテンポが悪く、はっきり言ってつまらない。劇中アニメ作品一つとっても凄く気合いが入っていてクオリティが高いのは伝わりますが、だからといって無駄に同じようなところ使い過ぎです。
また、演出が凄く古臭くて、ひと昔前のお仕事ドラマ感。先が読めるし早い段階で飽きてしまいました。
吉岡里帆ちゃんはとても可愛かったです。
宣伝過剰だったけど駄作ですね!
熱い気持ちは心に刺さる!
【”刺され、誰かの心に!”愚直なまでに妥協せず、アニメーションを作る若き新人女性監督と周囲のスタッフの関係性の変化や、天才監督の心の葛藤を描く。今作は、一人の若き女性の心の成長物語でもある。】
■ライバル関係にある二つのアニメーション制作会社が土曜日、夕方の同時刻で公開される新人監督斎藤瞳(吉岡里帆)の「サウンドバック 奏の石」と、天才監督王子(中村倫也)の「リデルライト」との視聴率競争で、どちらが覇権を取るか!を、アニメーション業界のややブラックな側面や、アニメ製作過程を背景に、二人の監督の心情を前面に出して、描いた作品。-
◆感想
・小学生の時に、毎日独りぼっちで過ごしていた瞳は、公務員の職を捨て、アニメーション製作会社に入社する。
彼女の動機は、王子監督の作品を受けた事が切っ掛けだった。自分も幼きときにあのようなアニメを観ていれば、打ち込めるものが出来たかもしれない・・、という想いを持って。
そして、到頭連続アニメの監督に抜擢。
- だが、敏腕プロデューサー行城(柄本佑)の要求は厳しい。アニメ製作意外の部分で。インタビュー屋、便乗商品宣伝など、プロモーション活動に追われる日々。
憤慨しつつも、妥協なき作品作りを続ける瞳。
映画監督って、偶にミニシアターで話を聞いたりするけれど、本当に大変何だよな、映画製作意外で・・。-
・妥協なき作品作りを続けるが故に、客寄せパンダとして起用された人気アイドルの声入れに何度もダメ出しをしてしまう。
- 泣きながら、録音ブースを出て行く彼女の姿を見て、行城が瞳にさりげなく言った言葉。
”彼女のインスタとか、観てる?”
あ、このプロデューサー、仕事が出来る奴だ!、と思った瞬間である。ー
・一方、天才監督と謳われた王子も、表面上はお気楽な態でノー天気に行方不明に。その姿に憤りつつ、彼を必死にフォローするプロデューサー有科(尾野真千子)。
- だが、彼も又プレッシャーと戦いながら、執筆を都内のホテルで続けていたと、有科に語るシーン。彼の仕事場は大きな眺めの良い部屋だが、彼一人の仕事場で大量の書きかけの紙が散乱している。”天才の孤独”という言葉を思い出す。
そして、彼も瞳と同様に、妥協しない仕事をしている事が分かる。それを知るのは有科プロデューサーのみ。王子が、有科のみを信頼している事が分かるシーンである。
何となく、現代日本を代表する数名のアニメーション監督の姿が脳裏に浮かぶシーンでもある。-
■少しだけ、残念だったところ
・王子や、瞳が実際にペンを走らせているシーンが、殆どなかったことと(難しいのだろうが・・。「バクマン」は、Gペンの穂先だけに焦点を当て、上手く見せていたなあ。アニメーションは違うのかな・・。)、アニメーションの制作工程をもう少しだけ詳しく見せて欲しかったかな・・。
■瞳を抜擢した人物。
それは、敏腕プロデューサー行城だったことが分かるシーンは、上手く描かれていたと思う。瞳の面接の際に彼も同席していて、彼女の言葉に顔を上げた表情。
自分自身の生い立ちを語り、自分の言葉で何故、公務員を辞め、アニメーションづくりをしたいかを語ったシーンである。
<”観てくれた人に魔法をかけられる作品を作る。”
今作は、アニメーション制作への熱い思いを伝える制作作品であり、一人の若き女性の成長物語でもある。>
■映画は、エンドロールが終わり、客電が灯るまでは席に座って、観賞に浸りたいよね。敏腕プロデューサー行城の人間らしさが伺える、素敵なシーンがありますから・・。
■アニメーション業界だけでなく、映画業界も、ブラックな要素がドンドン少なくなりますように・・。Byブラック企業で働く男。
派遣アニメではなく覇権アニメだったんだ。
アニメ制作に携わる全ての人へのリスペクト!
熱い!熱すぎです!予告からなんとなくコメディっぽいノリで展開するイメージをもっていましたが、全く違いました。アニメ制作に真正面から本気で打ち込む熱い物語が、とにかくすばらしかったです。
ストーリーは、人生を変えるアニメに偶然出会ってアニメ業界に転職し、経験を重ねて新人監督に抜擢された斎藤瞳が、天才監督・王子千晴と業界の覇権をかけてアニメ制作に没頭する姿を通して、彼女自身の成長や仲間との絆、制作陣の矜持などを描くというもの。まあまあ王道的な流れではあるものの、主人公の斉藤瞳だけにスポットを当て続けるのではなく、周囲の人物の存在感も光る描き方に好感がもてます。
アニメ制作ものとしては、アニメ「SHIROBAKO」「映像研には手を出すな!」やドラマ「なつぞら」など、これまでもいろいろな作品がありましたが、本作もそれらに負けず劣らずの良作です。業界の裏側が見られるだけでなく、普段は日の目を見ないスタッフのプロ意識に触れることができ、見応えがありました。
また、アニメ制作がテーマならではの演出がたくさん詰まっていたのも楽しかったです。劇中アニメも本格的で、なんならサバクは実際にテレビアニメ化してほしいくらいです。他にも、セリフに「ガンダム」ネタを幾つも含んだり、「ハルヒ」のエンドレスナイトを引用したり、「あの花」のロケ地巡り等をしれっと入れたり、アニメファンがニヤリとする仕込みがそこかしこにあふれていたのも嬉しかったです。
主演は吉岡里帆さんで、新人監督として自分の求めるアニメを作ろうとするひたむきさと、そこから紆余曲折を経ての成長が感じられる、いい演技でした。その脇を固めるのは、中村倫也さん、尾野真千子さん、柄本佑さん、小野花梨さん、六角精児さんら安定の布陣。この方たち一人一人のキャラがきちんと立っていて、それぞれの信念に基づいた行動が、ドラマを熱く盛り上げます。天才監督と評されるが故のプレッシャー、上司からの無茶振りに耐えるプロデューサー、身を削りながら描き続ける原画マン、客寄せと揶揄されながらも役作りに励むアイドル声優など、その出番においては誰もが主役であることが伝わってきます。そのひたむきな姿に何度も目頭が熱くなりました。
本作は新人監督の成長を描きながら、アニメ制作にさまざまな立場で携わる、全ての人へのリスペクトが詰まっています。だからこそ、劇中アニメが視聴者の胸に刺さったように、本作も観客の胸にしっかりと刺さったと思います。アニメというテーマを抜きにしても、感動のお仕事ドラマとして楽しめるのでオススメです。ちなみに、エンドロール後にも絶対に見逃してはいけない映像があるので、最後まで席を立たないでください。
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