劇場公開日 2022年5月20日

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「ハケンは「覇権」の意」ハケンアニメ! たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ハケンは「覇権」の意

2022年5月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

池袋グランドシネマサンシャインにて鑑賞。

観ている間ずっと、アチコチで「胸キュン」して感動の涙を流してしまう楽しい映画だった。
最近、これほど映画館で泣きまくった映画は無いが、自分が歳とったからかも知れない(笑)

最初は勝手に「アニメオタクの映画かな…」と思っていたが、原作が辻村深月氏なので「もしかしたら、面白いかも知れない」と思って、映画館に観に行った。
いやぁ~、これは見逃すべからず映画だった!

本作のタイトルの「ハケン」は「覇権」の意味で、アニメ業界で覇権争いをする物語。
大卒で役所勤務から転職したアニメ新人監督(吉岡里帆)が、アニメ界で「天才」と言われている若きカリスマ監督=王子監督(中村倫也)に、「王子監督に勝つようなアニメ作品を作る!」と宣言して覇権を目指す物語。

王子監督と新人の斎藤瞳監督のトークショーが面白かったり、新人監督のプロデューサー(柄本佑)が新作アニメの売り込み手回しの良さ、王子監督のプロデューサー(尾野真千子)の天才監督に振り回される姿など、喜怒哀楽に満ちたドラマが楽しい。
やはり、辻村深月氏の原作が面白いのだろうな…と思う。(これは未読)

新人監督が声優にダメ出しをする場面が印象的だったが、この声優役の女性は初めて見た。誰かと思って調べてみたら、ホントの声優女性だった。髙野 麻里佳さんという人。
「プロデューサーが【客寄せアイドル】として連れて来た声優」という設定だが、まさか本当の声優とは思わなかった。
この声優女性と新人監督の互いの気持ちを率直に話す場面は、やはり感動の涙。

新人監督が監督志望動機が「私のような子供に届く作品を作りたい」と少女時代から思っていたというセリフ、また「人には失った先にも何かがある」と新人監督が言うとスタッフが「監督の思いを作品に作り上げるんだ!」というヤリトリも感動。これまた涙…(笑)

観終わると、コージーコーナーのエクレアが食べたくなる映画(笑)

なかなか楽しくて感動できる映画であり、自身を持ってオススメできる娯楽作。

<映倫No.122818>

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たいちぃ