ボーイ
2010年製作/87分/ニュージーランド
原題または英題:Boy
スタッフ・キャスト
- 監督
- タイカ・ワイティティ
- 製作
- エインズリー・ガーディナー
- クリフ・カーティス
- エマニュエル・マイケル
- 脚本
- タイカ・ワイティティ
- 撮影
- アダム・クラーク
- 美術
- シェーン・ラドフォード
- 衣装
- アマンダ・ニール
- 編集
- クリス・プラマー
- 音楽
- ザ・フェニックス・ファウンデーション
2010年製作/87分/ニュージーランド
原題または英題:Boy
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2024年10月18日タイカ・ワイティティ監督の原点と言っていい作品。マオリの少年が父を乗り越える通過儀礼をユーモアたっぷりに描いている。『ジョジョ・ラビット』にも通じる、少年のイマジネーション溢れる世界を映像化しており、ワイティティ監督の持ち味が存分に堪能できる。
刑務所に収監されている父について、主人公の少年はすごい人だと信じている。長いこと会っていないから理想化された父親像を持つ少年だが、ある日突然チンピラと一緒に帰ってきた父にこき使われるようになり、次第に現実に目覚めていく。
駄目な父親役をタイカ・ワイティティが自ら演じているのだが、彼がやるとどこか憎めないキャラクターになるので、それが作品全体に絶妙なバランス感覚を与えている。80年代が舞台なので、『ET』やマイケル・ジャクソンなど当時のアメリカ文化への憧れも交えて描かれ、マオリの人々の日常的感覚も味わえる素敵な作品だ。
お父さんのクズっぷりが魅力的で、監督がその役で、それは確かにハリウッドでもみんなに好かれて人気監督になるのもうなずける。だらしのないクズおじさんなのに、子どもからは慕われていて、それも一緒にいて楽しそうだ。ストーリーも面白い。主人公の息子はヤングケアラーでもあり、健気だ。
が、しかし後半エンディングに収斂される最後の20分はいい。ここの良さで前半中盤の疎外感は救われる感じがする。とは言え・・3歩進んで2歩下がる的な映画進行は見てて辛いタイプの映画であった。エンディングでそれが効いてくるのではあるが・・
ニュージーランドのマオリ族隔離政策の弊害なんだと思う。
監督、脚本、主演だから、しょうがないが、こんなバカ親父嫌だよね。男はつらいよのフーテンの寅さんってこう言う奴。DNA受け継いでいるから、息子は嫌だろうね。
バカ親父が次に行くところが日本で『サムライ』になる。どー考えても、ニュージーランドの人に『サムライジャパン』は認知されていないと思う。
サムライとかショウグンとか海外の人はディスっているとなぜ日本人は気が付かないのだろう。それで挙げ句の果てにクール・ジャパンときたもんだ。
『空気読めない奴はつらいよ』別に自虐的史観を持てと言っている訳ではない。
この話は日本の『つらいよ』シリーズ見たく、50作もつづかず。一作で懲りたようだ。現実には駄目だと思うけどね。そもそも、こんなバカ男を母親が好きになった理由が分らない。
まぁ、それでも、面白かった。
ラグビーはよく知らないが、スリラーの踊りとラグビーの踊りをクロスオーバーさせたのは良かった。みんな踊りもうまいようだから、ミュージカルとかイギリスでやれば良いのにと思う。
本国、イギリスね。