ホリック xxxHOLiCのレビュー・感想・評価
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漫画原作?
原作は読んでおらず、世界観の再現性とかは評価できないが、総じて、退屈な話だった気がする。 蜷川実花監督は、画的に綺麗なものを撮る傾向があるけど、演出はどうなんだろう? 好き嫌いがある? 僕は後者かな…。例えば、日めくりカレンダーをめくるのも、最初は当然、一枚ずつだけど、主人公の心情を考えると、最後の方は、何枚かまとめてめくると思うのだけど…。そういう部分の演出がちょっと稚拙かな…とも思う。この映画に限らず。 エンドロールに、「セクシー所作」という役割を見つけて、少し笑いました(笑)。 「女郎蜘蛛」の演技を指導したのかしらん? まあ、あの部分は、動きが良かったから…。納得しました。 何回か観ると、面白さが変わる? でも、もう観ないかな…。
吉岡里帆がよかった
原作は未読。 蜷川実花監督の映画を全部観ているわけではないが、原色を使った鮮やかな色彩がキレイではあっても話としてあまり面白いものにはならない印象がある。本作も藤の花が咲き乱れるエントランスやミセの中の装飾品、ユウコの衣装はとても鮮やかでキレイだった。 でも、話がなんとなくボヤけている感じがしてしまう。原作を読んでいないけど、前半で出てくる女優たちは全て駆け足で紹介していたが、たぶんそれぞれのエピソードがあるのだろう。それも必要かもしれないが、もっとワタヌキのエピソードを丁寧に描いたほうがよかったんじゃないかと思う。 それでも吉岡里帆と磯村勇斗はよかった。単純に好きなだけだから贔屓目になっているかもしれない。でも、吉岡里帆はこんな役の方が合うはず。セクシーポーズの指導する人がエンドロールに出ててちょっとおかしかった。素でできたわけではなかったんだな。 終わってみればいつも通りの蜷川ワールドだったってことだ。
いい訳
72本目。 10時25のドクター・ストレンジの前に何観よかなと思い選択。 まあこの時点で、ドクター・ストレンジは席なさそうだから断念。 観る前から自分にいい訳してる、前作がってのもありで。 入り方が前作に似てるかとは思ったけど、歌舞伎町だからボッタクられると思ったら、高校生なのか。 まあ、それは別に構わないけど、前作よりかは見れたなぁとは思うけど、ちょっと謀宗教団体が作った作品っぽい。 夢落ち、いや黄泉落ちかとは思ったけど、話自体が特に印象に残らない。
少し期待し過ぎたかな・・・・
確かに映像は良かった が、あの黒い雲はあまりにも安直 中途半端なCGが品位を下げてしまったと思う 柴咲さんは相変わらず美しい・・・・ 一本調子の演出のためか眠気が襲ってきてしまった
高画質が仇に
蜷川実花監督の極彩色で豪華絢爛な美術、大袈裟で独白の多い「舞台の映画化」みたいな脚本・演出・カメラワークは健在。 セリフにさまざまな意味を乗せて、目まぐるしいカット割りで飽きさせない手腕はさすが。 CLAMPのキャラとの相性は想像以上にハマっていて、神木隆之介くんが「エロいな」「完全に総受け」と思いつつ。 しかしながら、2.5次元舞台的なコスプレショーとの境目が曖昧ななりきり具合「ヅラ感」に加え、俳優の年齢がみな嵩みすぎて、肌の感じに中年の香りがして、高画質が仇となりキツかった。 そして、前述の舞台の映画化テイストの強い作風や、『Diner』『人間失格』で顕著になった蜷川監督の美学が生理的に受け付けない人は多そう。 かくいう私もかなり苦手。 「好き嫌い」の感情があるうちは、興味がある証拠なのでまだ観られるんですよね。 (「どうでもいい」「観る時間がもったいない」となったら、観に行かないのはもちろん話題にもしなくなりますが、そうはなっていない) 蜷川監督の創る「画」には、嫌悪感を抱きつつ、怒りながらも、どこか引かれて可能性も感じています。
映像美を期待したが
特典のカードと見比べると、美術デザインは原作の雰囲気を再現しているなと思います。でも、自分の目が悪いのか、ミセの夜のシーンがあまり美しくなかったです。藤の花なんか、もっと綺麗に見せられるんじゃないでしょうか。ただ、「ダイナー」の時と違って、食べ物はちゃんと美味しそうで良かったです。 吉岡里帆さんがエロい!毒の中に可愛さがあるから、禍々しいと言うより、愚かで哀れなキャラという感じでした。神木隆之介さんは時々色気がありました。 ”対価を払う”という言葉が何回も出てきますが、”ハラウモノ”は"祓う者”の方なんでしょうね。発音が同じだから紛らわしいです。ストーリーとしては、監督が持っている断片的なイメージが、メッセージとしてこちらに届いてこないので、うーん、よく分かりません。
好き。
原作ファンです。 正直、蜷川さんのことはそこまで好きではなくて、多くのレビューにある通りきっとPVみたいな映画なんだろうと覚悟していました。 が! 期待値が低かったせいもあるとは思いますが、めちゃくちゃ心の底から楽しめました…。 役者さんたちが眼福過ぎて目が潰れそうになりました。 蜷川さん、期待してなかったなんて言って本当にすみません…もう大変、素晴らしかったです。 こんな素晴らしい映像化をありがとうございました。 この美しさは映画館で観ないとダメです、もったいない。 まあ、原作未読の方は訳わからないところがたくさんあると思いますが、ぜひ原作を読んでリトライしていただきたいものです…。 HOLICが完結したら、同じメンバーで続編やって欲しい…!
映像は美しかった
予備知識無しでの鑑賞でした。 終始、映像美に魅了される作品で 一つの芸術作品としての存在感は 感じます。 ただ…正直、内容の点で言えば 退屈さを感じる作品とも言えます。 観る観客を引き込む劇的展開や もう少し細かな登場人物の心理描写が もう少し欲しかったかな…というのが 率直な感想です。 内容より、映像美を楽しむ作品と いった感じでしょうか。
一定の前提を鑑賞者に求めるタイプの映画
第一印象としては、長編のミュージック・ビデオを見てるようでした。 だから、セリフもいちいち決めにいってるはずなのに、どれも浅い(だって、ミュージック・ビデオですから)。 世の中に偶然はない。(でも映画的には)必然ということにしないと締まらないので。 主人公のワタヌキくんが(実は亡き母の導きで)成長し、覚醒していく物語なのだと思いますが、その能力(JOJOの冒険的に言えば、スタンド名はバタフライ⁈)が遺伝的なものならば、成長と覚醒も必然だったわけで、『人間界のことはすべてお見通しよ』みたいに上から目線の女郎蜘蛛としてはかなり迂闊な感じがします(まあ、えてして悪玉は最後の最後で間抜けな役回りになるのは映画的には必然なので仕方ない、とも言えるのですが)。 というわけで、( )の部分を考慮すれば、かなりいい映画だったと思います。 逆に言えば、蜷川監督だから(美術で勝負‼️)、その辺の辻褄合わせ的な少し大雑把なところは目をつぶってよ🙏🏻ということでもあり、観賞する側に一定の譲歩をしてもらうことが前提の映画なのかもしれません。 そういう前提を観客に求めることのできない映画人にはちょっと悔しいというか、ムカつくと言いたくなるような、複雑な作品ですね、たぶん。
うーん。飽きる。
豪華キャスト。ってだけ。 原作は知らないが、まぁ面白くは無かった。時間内に説明しきれていないのか、余計なシーンが多いのか。 キャストが全員知らない人なら無価値な内容。 あとはセットがチープ過ぎ。石の鳥居がテッカテカに光って「安そうー。。」って思ってしまった。女主人の蝶の羽根も、幼稚園のお遊戯会の衣装なレベル。CGはキレイだったので、そのへんCGの方が良かったのかも。
蜷川ワールド全開!
原作となる大ヒットコミック『xxxHOLiC』を、『人間失格』や『ダイナー』を手掛けてきた、蜷川美花が監督し、彼女独特な世界観で、実写映画化。原作は未読のため、内容や人物設定も知らないで鑑賞したが、いつもの蜷川ワールドが、本作の内容とはマッチした作品と思えた。 蜷川作品については、賛否両論あるだろうが、本作でもスクリーンに映し出される色彩美については、写真家ならではのアングルと美しい色彩美で描いている。しかし、その美しさは、決して爽やかな美しさでなく、妖艶であり、耽美であり、何かぞくぞくするような感覚で迫ってくる。 人の心の奥に潜む闇・アヤカシが見える、高校生・四月一日君尋(わたぬききみひろ)は、その能力を棄て、普通の生活に戻りたいと願っていた。そこに、一羽の蝶が現れ、君尋を美しい店主・侑子が待つ、不可思議な店に導く。侑子は彼のアヤカシの能力を棄てる願いを叶えてくれると囁き、その対価として彼の一番大切なモノを差し出すことを条件とした。 その後、侑子の元で店を手伝いながら、友人の百目鬼(どうめき)やひまわりと共に大切なモノ探しを始める。そこに、アヤカシを操る、女郎蜘蛛の魔の手が伸び、四月一日を取り込もうとするだか…。 主演の四月一日役の神木隆之介は、安定感のある演技で、アヤカシに翻弄され、不安感が漂う高校生を演じていた。彼は、幾つになっても高校生の役ができる不思議な役者さん。(笑) 侑子役の柴崎コウは、蜷川カラーに彩られた妖艶さの中で、その美しさを際立たせていた。その柴崎に対抗する存在としてキャスティングされた、女郎蜘蛛役の吉岡里穂は、これまでのイメージを一新。胸も零れるほどの、悩ましい黒革のボンテージ・スーツに身を包み、四月一日を甘い言葉で誘惑する役は衝撃的。 その他には、今、不思議ちゃんを演じたら一番だと思え、『ダイナー』にも出演していた玉木ティナや若手の台頭・松村北斗が脇を固めている。そしてしっかり観てないと見逃してしまうくらいの役で、橋本愛や西野七瀬、大原櫻子なども顔を出している。 全体的には、原作の摩訶不思議で怪しげな世界観が、蜷川ワールドの色彩美によって、十分伝わるっているのだろうと思う。しかし、その色彩美のインパクトが強すぎて、ストーリーの組み立てや登場人物の設定が甘く感じ、シーンの繋がりが分かり難かったのが正直なところ。
妖艶な映像美
ドラマを観ていたので、映画公開を楽しみにしていての鑑賞 完全蜷川ワールドで別物のようでしたが さすがの柴崎さん神木くん飲み込まれることなく 存在感ありました ただストーリーを知らずに見ると映画ではなく 蜷川ショーかもしれないです
監督の美的センスだけでは見続けるのがつらい
「アヤカシ」なるものを軸として話が進んでいくが、それが何なのかがよく分からないため、物語に入り込めない。どうやら祟りのようなものらしいが、それが見えることによる実害が示されないため、主人公が死にたいほど苦しんでいる理由も理解できない。「アヤカシ」を祓うのに、弓矢を使うのは分かるが、人を射るのか、「煙り」の方を射るのか、その具体的な方法も分からない。 そもそも、登場人物たちの行動原則に一貫性がなく、何を目的にして、何をしようとしているのかがコロコロ変わるため、話についていくことができない。 同じ日の繰り返しや、お寺の本堂の木箱といった「仕掛け」も効果的に機能しているとは言いがたく、主人公の母親のエピソードも消化不良と言わざるを得ない。 ビジュアルやキャラクター造形を楽しむ映画と割り切るにしても、ストーリー・テリングはどうでもいいということにはならないだろう。
『蜷川実花』渾身の迷作
どこまでが原作の設定で、 どこからが制作陣の創意かは分からぬが、 映画としての造り込みは雑然としており、 監督の『蜷川実花』と脚本の『吉田恵里香』による かなり微妙な出来の一本。 長巻コミックの世界観と主要な登場人物、 印象的なエピソードを取り上げ、 巧く組み上げようとの意図も、 キャラクターやその人となり、人間関係の全てに於いて説明不足で ストーリーがすっと頭の中に入って来ず。 ため、物語の流れも不自然な語り口となり、 尺も二時間に足りてないのにかかわらず、 時として冗漫、時として唐突で挿話間の繋がりも悪く 全体的にぎくしゃくした印象。 短尺のPVをただひたすら積み重ねている様にすら見え。 直近では、昨年公開の〔ホムンクルス〕で同様の感想を持ったが、 コミックの映画化では、ありがちな宿命かもしれぬ。 まずもって『四月一日(神木隆之介)』が見えるとされている「アヤカシ」なるものは どうやら「妖」ではない様子。 人が持つ悪意や、宿痾が実体化したもののようだが 冒頭のシークエンスからはとてもそうとは思えず、 以降の挿話を悉くミスリードする逆効果。 また、日にちのループに纏わるシークエンスの 各人の役どころが判然とせず、 相当に判りにくく。 ウリとしている独自の映像美にしても、 本作ではさほどのインパクトはなく、加えて 鍵となる小道具の使途も首を傾げるシーンが多々。 「構想十年」や「不可能と言われた作品の実写化」あたりがキャッチとなっているが、 出来上がったのはまるっきりの自己満映像。 原作に対する強い想いだけがから空回りし、上手く作品へと昇華できていない。 〔人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年)〕は上出来だったのにねぇ。 上作を続けてリリースすることの難しさを 改めて思った次第。 幾つかの収穫は、カメオ出演的に登場した『橋本愛』を見られたことと、 露出の多いコスチュームの『吉岡里帆』を堪能できたことくらいか。 もっとも、原作を読み込んでいるファンからすれば また違った思いを持つのだろうが。 「等価交換」「ループ」等、やや手垢の付いた要素は 判り易いし。
ビジュアルに全振りしたTHE蜷川作品
原作未読で観賞しました。(出演者のファンではないです) 予想通りの良くも悪くも蜷川実花らしい作品。 細部まで拘った画造りはワンカットワンカットが写真集のようで、浮世離れしたメイクや衣装も俳優陣の新たな一面を引き出していたように感じます。 ただ、これ映画でやらなくてよくない?写真集でよくない?というのが率直な感想。 妖が見えるというファンタジーな世界観ではあるけれど、ぶっ飛びすぎたビジュアルや演出にはヒイてしまったし、ラストの展開もついていけない…。 監督がやりたいことを仲良しの俳優陣やスタッフと一緒に作り上げるのは楽しいのでしょうが、そっちだけ盛り上がって観客置いてけぼりの文化祭作品みたいで、やっぱり今回も楽しめませんでした。
実写より原作完成して
レイトショーとはいえ、まだ上演1週間未満そして繁華街の新宿で連休の真っ最中なのに、映画館には10人もない。かなり驚いたが、観終わったら、なるほど、凄く納得。 何を伝いたいかよく分からない。原作ファンの自分でも混乱しかないから、原作読んだことない人大丈夫?全部は必然だから因果関係を強調する作品なのに、映画には四月一日の自己犠牲や女郎蜘蛛の執着とか、前振りもなく理由もなくただただ急に展開が始まり結果論になって好き勝手に物語が進んでるだけ。 登場人物の解釈に絶望しかない。冒頭にて自殺願望の四月一日からもう期待できないって分かった。一番ひどいのはマルとモロ、いい大人2人はロリファッションに子供の振りをするのキモかった。普通に子役使えばいいのに。そして女郎蜘蛛、何でこんなあばずれのキャラになっちゃった?全体的に意味不明の存在。 本当に楽しみにしてた。つまらなくて残念以上です。改めて実写には期待しても無駄だと再確認した。 去年舞台版もあってキャスト全員男性ということで賛否両論の意見もあったが、これを観て少なくとも映画版よりは全然いいと思った。
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