ホリック xxxHOLiCのレビュー・感想・評価
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一定の前提を鑑賞者に求めるタイプの映画
第一印象としては、長編のミュージック・ビデオを見てるようでした。
だから、セリフもいちいち決めにいってるはずなのに、どれも浅い(だって、ミュージック・ビデオですから)。
世の中に偶然はない。(でも映画的には)必然ということにしないと締まらないので。
主人公のワタヌキくんが(実は亡き母の導きで)成長し、覚醒していく物語なのだと思いますが、その能力(JOJOの冒険的に言えば、スタンド名はバタフライ⁈)が遺伝的なものならば、成長と覚醒も必然だったわけで、『人間界のことはすべてお見通しよ』みたいに上から目線の女郎蜘蛛としてはかなり迂闊な感じがします(まあ、えてして悪玉は最後の最後で間抜けな役回りになるのは映画的には必然なので仕方ない、とも言えるのですが)。
というわけで、( )の部分を考慮すれば、かなりいい映画だったと思います。
逆に言えば、蜷川監督だから(美術で勝負‼️)、その辺の辻褄合わせ的な少し大雑把なところは目をつぶってよ🙏🏻ということでもあり、観賞する側に一定の譲歩をしてもらうことが前提の映画なのかもしれません。
そういう前提を観客に求めることのできない映画人にはちょっと悔しいというか、ムカつくと言いたくなるような、複雑な作品ですね、たぶん。
うーん。飽きる。
豪華キャスト。ってだけ。
原作は知らないが、まぁ面白くは無かった。時間内に説明しきれていないのか、余計なシーンが多いのか。
キャストが全員知らない人なら無価値な内容。
あとはセットがチープ過ぎ。石の鳥居がテッカテカに光って「安そうー。。」って思ってしまった。女主人の蝶の羽根も、幼稚園のお遊戯会の衣装なレベル。CGはキレイだったので、そのへんCGの方が良かったのかも。
蜷川ワールド全開!
原作となる大ヒットコミック『xxxHOLiC』を、『人間失格』や『ダイナー』を手掛けてきた、蜷川美花が監督し、彼女独特な世界観で、実写映画化。原作は未読のため、内容や人物設定も知らないで鑑賞したが、いつもの蜷川ワールドが、本作の内容とはマッチした作品と思えた。
蜷川作品については、賛否両論あるだろうが、本作でもスクリーンに映し出される色彩美については、写真家ならではのアングルと美しい色彩美で描いている。しかし、その美しさは、決して爽やかな美しさでなく、妖艶であり、耽美であり、何かぞくぞくするような感覚で迫ってくる。
人の心の奥に潜む闇・アヤカシが見える、高校生・四月一日君尋(わたぬききみひろ)は、その能力を棄て、普通の生活に戻りたいと願っていた。そこに、一羽の蝶が現れ、君尋を美しい店主・侑子が待つ、不可思議な店に導く。侑子は彼のアヤカシの能力を棄てる願いを叶えてくれると囁き、その対価として彼の一番大切なモノを差し出すことを条件とした。
その後、侑子の元で店を手伝いながら、友人の百目鬼(どうめき)やひまわりと共に大切なモノ探しを始める。そこに、アヤカシを操る、女郎蜘蛛の魔の手が伸び、四月一日を取り込もうとするだか…。
主演の四月一日役の神木隆之介は、安定感のある演技で、アヤカシに翻弄され、不安感が漂う高校生を演じていた。彼は、幾つになっても高校生の役ができる不思議な役者さん。(笑)
侑子役の柴崎コウは、蜷川カラーに彩られた妖艶さの中で、その美しさを際立たせていた。その柴崎に対抗する存在としてキャスティングされた、女郎蜘蛛役の吉岡里穂は、これまでのイメージを一新。胸も零れるほどの、悩ましい黒革のボンテージ・スーツに身を包み、四月一日を甘い言葉で誘惑する役は衝撃的。
その他には、今、不思議ちゃんを演じたら一番だと思え、『ダイナー』にも出演していた玉木ティナや若手の台頭・松村北斗が脇を固めている。そしてしっかり観てないと見逃してしまうくらいの役で、橋本愛や西野七瀬、大原櫻子なども顔を出している。
全体的には、原作の摩訶不思議で怪しげな世界観が、蜷川ワールドの色彩美によって、十分伝わるっているのだろうと思う。しかし、その色彩美のインパクトが強すぎて、ストーリーの組み立てや登場人物の設定が甘く感じ、シーンの繋がりが分かり難かったのが正直なところ。
妖艶な映像美
ドラマを観ていたので、映画公開を楽しみにしていての鑑賞
完全蜷川ワールドで別物のようでしたが
さすがの柴崎さん神木くん飲み込まれることなく
存在感ありました
ただストーリーを知らずに見ると映画ではなく
蜷川ショーかもしれないです
監督の美的センスだけでは見続けるのがつらい
「アヤカシ」なるものを軸として話が進んでいくが、それが何なのかがよく分からないため、物語に入り込めない。どうやら祟りのようなものらしいが、それが見えることによる実害が示されないため、主人公が死にたいほど苦しんでいる理由も理解できない。「アヤカシ」を祓うのに、弓矢を使うのは分かるが、人を射るのか、「煙り」の方を射るのか、その具体的な方法も分からない。
そもそも、登場人物たちの行動原則に一貫性がなく、何を目的にして、何をしようとしているのかがコロコロ変わるため、話についていくことができない。
同じ日の繰り返しや、お寺の本堂の木箱といった「仕掛け」も効果的に機能しているとは言いがたく、主人公の母親のエピソードも消化不良と言わざるを得ない。
ビジュアルやキャラクター造形を楽しむ映画と割り切るにしても、ストーリー・テリングはどうでもいいということにはならないだろう。
役者はいい。でも冗長に感じるのはホンのせい?
おっ?映画化かあ。杏ちゃんと染谷くんのテレビ版は原作の砕けた感じと謎めいた雰囲気がよく合っていたよ。
映画化にあたって、脚本と監督が心配なのよ。好きな漫画だけに。
残念ながら、映画のスケール感はあまり感じられず、映画化の意味はあまり感じられなかったよ。
役者さんたちは揃っていい味を出していた。神木くんはauのコマーシャル的だけど上手い。柴咲コウさんは杏さんに比べると背が低いので、立たせ方を工夫して欲しかった。マルとモロはもともと式神の犬なのだからもう少し小娘の方がよかったかな?ちょっと肉肉しく妖精感が弱い。ヒマワリちゃんはブラックな雰囲気を纏わせるならティナちゃんは外見が可愛すぎる。テレビ版の東出くん(百目鬼)に比べると松村北斗は悪くないが、あえてセリフを低めにしゃべるので聞き取りづらい、一部アフレコかなぁ?
特筆すべきは悪役側の吉岡里帆(女郎蜘蛛)と磯村勇斗(アカグモ)。ちょっとビジュアルが戦隊ヒーローの悪役みたいだけど、どちらも妖しく美しい。
それにしても、神木くん吉岡里帆とキスしたりオッパイ押し付けられたり密着したりとお得だなあ。
さて、音楽はだるいぞー。特にクライマックスや肝心なところで流れるオルガン曲が、幻魔大戦のキースエマーソンを思わせる。緊迫感が全くない。
最後のオチは原作にはない。柴咲コウ演じる夕子は次元の魔女。それが噴き出したあやかしの束と共に扉の向こうに消え去る。彼女は次元の魔女ではないのか?そして、彼女の店を引き継ぐあからさまななぞり。さすがの神木くんを以ってしても失笑は避けられなかった。魔女が去るという節目を設ければ引き継ぐのが自然だが、そもそも去るからああなるのであって、なんらかの完結を求めることで失敗したと言うしかない。原作どおりの方向性でいいように思う。
『蜷川実花』渾身の迷作
どこまでが原作の設定で、
どこからが制作陣の創意かは分からぬが、
映画としての造り込みは雑然としており、
監督の『蜷川実花』と脚本の『吉田恵里香』による
かなり微妙な出来の一本。
長巻コミックの世界観と主要な登場人物、
印象的なエピソードを取り上げ、
巧く組み上げようとの意図も、
キャラクターやその人となり、人間関係の全てに於いて説明不足で
ストーリーがすっと頭の中に入って来ず。
ため、物語の流れも不自然な語り口となり、
尺も二時間に足りてないのにかかわらず、
時として冗漫、時として唐突で挿話間の繋がりも悪く
全体的にぎくしゃくした印象。
短尺のPVをただひたすら積み重ねている様にすら見え。
直近では、昨年公開の〔ホムンクルス〕で同様の感想を持ったが、
コミックの映画化では、ありがちな宿命かもしれぬ。
まずもって『四月一日(神木隆之介)』が見えるとされている「アヤカシ」なるものは
どうやら「妖」ではない様子。
人が持つ悪意や、宿痾が実体化したもののようだが
冒頭のシークエンスからはとてもそうとは思えず、
以降の挿話を悉くミスリードする逆効果。
また、日にちのループに纏わるシークエンスの
各人の役どころが判然とせず、
相当に判りにくく。
ウリとしている独自の映像美にしても、
本作ではさほどのインパクトはなく、加えて
鍵となる小道具の使途も首を傾げるシーンが多々。
「構想十年」や「不可能と言われた作品の実写化」あたりがキャッチとなっているが、
出来上がったのはまるっきりの自己満映像。
原作に対する強い想いだけがから空回りし、上手く作品へと昇華できていない。
〔人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年)〕は上出来だったのにねぇ。
上作を続けてリリースすることの難しさを
改めて思った次第。
幾つかの収穫は、カメオ出演的に登場した『橋本愛』を見られたことと、
露出の多いコスチュームの『吉岡里帆』を堪能できたことくらいか。
もっとも、原作を読み込んでいるファンからすれば
また違った思いを持つのだろうが。
「等価交換」「ループ」等、やや手垢の付いた要素は
判り易いし。
ビジュアルに全振りしたTHE蜷川作品
原作未読で観賞しました。(出演者のファンではないです)
予想通りの良くも悪くも蜷川実花らしい作品。
細部まで拘った画造りはワンカットワンカットが写真集のようで、浮世離れしたメイクや衣装も俳優陣の新たな一面を引き出していたように感じます。
ただ、これ映画でやらなくてよくない?写真集でよくない?というのが率直な感想。
妖が見えるというファンタジーな世界観ではあるけれど、ぶっ飛びすぎたビジュアルや演出にはヒイてしまったし、ラストの展開もついていけない…。
監督がやりたいことを仲良しの俳優陣やスタッフと一緒に作り上げるのは楽しいのでしょうが、そっちだけ盛り上がって観客置いてけぼりの文化祭作品みたいで、やっぱり今回も楽しめませんでした。
実写より原作完成して
レイトショーとはいえ、まだ上演1週間未満そして繁華街の新宿で連休の真っ最中なのに、映画館には10人もない。かなり驚いたが、観終わったら、なるほど、凄く納得。
何を伝いたいかよく分からない。原作ファンの自分でも混乱しかないから、原作読んだことない人大丈夫?全部は必然だから因果関係を強調する作品なのに、映画には四月一日の自己犠牲や女郎蜘蛛の執着とか、前振りもなく理由もなくただただ急に展開が始まり結果論になって好き勝手に物語が進んでるだけ。
登場人物の解釈に絶望しかない。冒頭にて自殺願望の四月一日からもう期待できないって分かった。一番ひどいのはマルとモロ、いい大人2人はロリファッションに子供の振りをするのキモかった。普通に子役使えばいいのに。そして女郎蜘蛛、何でこんなあばずれのキャラになっちゃった?全体的に意味不明の存在。
本当に楽しみにしてた。つまらなくて残念以上です。改めて実写には期待しても無駄だと再確認した。
去年舞台版もあってキャスト全員男性ということで賛否両論の意見もあったが、これを観て少なくとも映画版よりは全然いいと思った。
アニメでは百目木推しだった
アニメ版を観たのが、もう15年以上前になるのか。
蜷川作品は、クレジットを見なくても気づくくらい色使いが特徴的だけど、原作よりも監督の個性の方が前に出過ぎな印象。何故これをやろうと思ったのかちょっとだけ疑問に思ってしまった。
ホリックの設定から着想を得た別物として観た方が良いかも。
原作と役者がイメージが違うみたいな事は、あまり考えないようにしている。
たぶん知名度や役者さんのキャラクターなどから、四月一日は神木くんで異論はない。柴咲さんや吉岡さんも。
特にホリックは、そもそものキャラデザインがひょろっと華奢だから、現実にはあり得ないわけで、そんな中で悪くはないと思う。
稔さんこと松村北斗くんは、アニメの百目木のぶっきらぼうな感じに寄せすぎたのか、声低すぎで聞き取れないところも。
しかし弓のシーンは凛々しくカッコよかった。
さすが美しい男は魅せるなぁ。
疲れている時に観ると極彩色の映像に少々体力を持っていかれるかも。
期待通り!!
CLAMPの人気漫画ホリックの実写版。監督は、話題作を産み出してきた写真家の蜷川実花。
端から期待などしていなかったが、CLAMPは好きなので観賞。結果、期待値相応の出来映えで自分の目に狂いはないな、と感心。
ストーリーはアヤカシが見える主人公四月一日(ワタヌキ)が、対価によってどんな願いも叶えるお店の店主侑子と出会い、生き方を見つける話。
基本的に原作からの要素を集めてコネコネして水に溶いた薄味。はっきり言って中身がなくアニメで一話分くらいの中身。
冒頭から全然引き込まれないストーリーテリングでつまらなくないところがない。
演出・編集は、はっきり言って下の下。やたらと大仰な身振り手振り、シーンが大きく転換しても流れ続ける同じ曲調のBGM、カットの繋ぎ目を略し過ぎて瞬間移動する登場人物、百目鬼初登場時の無理した低音ボイス、など上げだしたらきりがない。もう少し、どういう演出をしたら嫌な違和感がなくなるのか勉強すべき。映像の文法が理解できていない素人作品に見える。
侑子役の柴咲コウの演技は悪くはないが、いささか優しすぎるきらいがある。明言はされてないが、侑子が四月一日の母親というオリジナル設定のせいで、微妙に原作から解離して行き、違和感とコレジャナイ感が漂う。
神木や玉城の高校生役はそろそろ厳しく、他のDAOKOなども、演出と相まって、ただのコスプレイヤーが演技してる感じで不愉快。
原作の雰囲気と蜷川の写真の作風の親和性が高いことだけが、この映画唯一の秀でた点。ただ、これなら写真集で十分。映画にして長時間下らない話をたれ流す意味は皆無。
総じて、脚本も演出も演技も及第点を大きく下回っており映画としての体を成していない。
蜷川実花は美術監督で、携わるぐらいが今の実力に見合うのではないだろうか。
絵作りのこだわり
いつもながら蜷川実花の絵作りがすごい。ファンタジーの世界を破綻なくひとつの作品に結実させている。いつもの赤の使い方で蜷川作品だとすぐにわかる。赤を基調にした黒・青・白の色の組み合わせのセンスにうなってしまう。
あまり話題にされないけど蜷川作品のもうひとつの特徴が音の使い方。映画館の音響で見るとすごく印象に残る。普通のサウンドトラックとは違う映像を演出する独特のサウンドデザインがすごい。
ワンシーン・ワンシーン、衣装や小道具、アングル、照明、メイク、配色、サウンドなど、かなり綿密に作りこまれていて、映画というよりある種のアートを鑑賞する経験に近い。
沢尻エリカ元気かな…
蜷川実花ワールド全開なので原作ファンにはお勧めできませんが、松村北斗が格好良すぎるので彼のファンにはお勧めです。
特別、蜷川ファンという訳ではありませんが、昨今の荒んだ日常の私にとっては、花と原色だらけの非日常は必要でした。
蝶々飛んでくるあたりで同監督の「ヘルタースケルター」を思い出し…というか区別つかないっていうか…。
蜷川監督の世界観に共感した!
蜷川監督の映画は、映像美だけだという酷評もあったので、スルーしてきましたが、観なければわからない部分もあるので、今回は挑戦しました。まず、この映画を見て最初に思ったのは、ハズレではなかったということです。そして神木が人生に行き詰まり死を選ぶという瞬間から、強靭な人間となり再生するまでのプロセスを、美しい映像で展開する楽しさにハマってしまいました。神木を諭すために精神世界の話が、柴咲コウの口から次々に語られます。その言葉が神木の心を刺激していくのです。私も、一部を除いてはほとんど共感することばかりでした。「人生に起きることに偶然はない。必然である」「君はこの世に存在するだけで良い」「君が見ることが現象となる。見なければ何も起こらない」「この世は全て縁で動いている」「人間は摩訶不思議な存在である」ーーこれらの言葉は、まるで釈尊?が説法しているような感触なのです。ですから、蜷川監督の頭脳の中には、女性的で美術的な美しさと、釈尊に似た直感の世界が混ざり合っているのではないかと想像します。評価がイマイチなのは、そういう世界を理解しようとすると、かなりスピリチュアルの世界を知らないと、判らないような気がしましたが、考えすぎでしょうか。あと、蜘蛛の役で吉岡の怪演は見応えあり。妖艶さと狂気が光っていました。いずれにしても、蜷川監督の世界観に、深い興味が湧いた作品でした。
原作ファンにはオススメしません…。
CLAMP先生の大ファンで、中でもxxxHOLiCは私の一番好きな作品です。前情報や予告を見た段階で、これは私の好きなxxxHOLiCではないとうっすら感じつつ、観ないことには何とも言えないと思い鑑賞しました。
一番最初の四月一日の行動から既に解釈違いを起こし、最後までキャラクターの性格や関係性に違和感が残ったまま終わってしまいました。蜷川監督の世界観がどうの、ということではなく、脚本やキャラクターの在り方がまず原作と全く違っていました。一番酷かったのは女郎蜘蛛の立ち位置です。あんなに薄っぺらい敵役にされてしまったことが悲しいです。原作のセリフを何となく使っていましたが、意味がまったく違います。
蜷川監督の世界観や俳優さん達が好きな方は楽しめる…のか正直分かりませんが、原作に愛着のある方は恐らくモヤモヤすると思います。正直お金が勿体ないので、どこかの媒体で配信開始したら観てやるか、くらいの方が良いかと。
4DXシネマで上映あっていいかも。
映画を観たあと外に出たら蝶が飛んでいた…
とてもエモかったし、しばらく見蕩れてしまった。
蜷川実花監督作品は「ヘルスケ」「フォロワーズ」に続き3作目。
「xxxHOLiC」はモダンレトロの映像、異世界のようでちゃんと渋谷や朝食も至ってシンプルなものを交えて、物語になってるのが面白かった。
漫画は未読ですが、登場される人物が実在の人間なのに、そう見えないくらい染まっていた。
侑子さんの妖艶さと、四月一日くんに見せる優しさ。これラストはお母さんの生まれ変わりかもしくは取り憑いてると想像してしまった。
そして、女郎蜘蛛を演じる吉岡さんと手下のアカグモが凄まじく良かった。
アカグモの髪の隙間から見える眼が鋭くて、ゾクッとした。
寺に四月一日くんとアカグモが訪れたときに、皆の目に見えてる所と台詞の中で「人間」と分かるんだけど、その設定がとても良かった。
アカグモは映画だけのオリジナルキャラクターだけど、もはや漫画にいても不自然ではなく、寧ろ存在をしてほしいと願うばかりだった。
この美しく、色鮮やかな映像と少しおとぎ話のような物語をスクリーンで観れて良かった。
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