「大衆迎合に嫌気」ONE PIECE FILM RED スモーキー石井さんの映画レビュー(感想・評価)
大衆迎合に嫌気
本作は大人気漫画『ONE PIECE』の‘‘野史’‘であり、主人公ルフィが海賊王を目指すきっかけを作った大海賊「赤髪のシャンクス」の娘であるウタが「新時代」と称して世界を平和で争いのない異世界に人々を「閉じ込め」ようとする作品。
海の秘宝「悪魔の実」の一つである「ウタウタの実」を駆使して、本作の‘‘ヴィラン’‘たるウタは邪魔するものを排除していく。
その状況を危険視した政府は軍隊やインテリジェンス機関を総動員して、ウタの暴走を止めようと試みる。
その場に居合わせた主人公麦わらの一味もウタの世界に閉じ込められ、この一大騒動に巻き込まれていく。
はたして、ウタの望む世界の行方は?そして、父であるシャンクスはどう動くのか?
本作は大航海時代をモチーフにした漫画には似つかわしくないある種の電脳世界や仮想空間を思わせる描写がある。
私はオールドファンの為、もともとあった無骨で男のロマンあふれる海賊マンガの世界観を崩されるのには内心腹が立つ。
更に『ONE PIECE』‘‘正史’‘にて初期から「海賊とは何か?」という一つの形を体現してきた赤髪海賊団をそんな歪な世界観に引きづりこんだ尾〇栄一郎氏や映画を企画・主導した集〇社・東〇の連中をローグタウンで処刑したい気分だ。
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