「【モンクに触れる】」MONK モンク ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【モンクに触れる】
没後40年と云うことなんだけれど、セロニアス・モンクは亡くなるまでの10年以上、双極性障害を長年患っていたいたことなどが原因で、演奏はおろか、ほとんど人と話すこともなくなっていた。なので、たぶん、今生きてる人の中で、セロニアス・モンクの生の演奏を聴いたことがある人は、ほとんどいないんじゃないかと思う。
だから、この映像は、いろんな意味で貴重なのだ。
古い映像だし、もう少し演奏が長ければとか思ったりするけれど、それはレコードやCD、サブスクで聴くとして、とにかくセロニアス・モンクを目撃するつもりで観たらどうでしょうか。
セロニアス・モンクについて著作のある村上春樹さんもきっとこの映画は観に来ているに違いないと思う。
“ビバップやモダンジャズに道を開いた人”ってのはよく言われるところだと思うけど、ジャズ好きにはたまらないように思う。
もし、ジャズに興味があれば、村上春樹さんと和田誠さんの「ポートレイト・イン・ジャズ」や、海外のセロニアス・モンクに関する記述も集めた「セロニアス・モンクのいた風景」を読んでみて、セロニアス・モンクを含めたジャズ・プレーヤーの楽曲を聴くのも素敵な時間になると思う。
最近、映画にもなったコルトレーンとのアルバムもサブスクで聴けるし、コロナ禍で悶々としている時間に良い変化もあるかもしれない。
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