ベルファストのレビュー・感想・評価
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祝!オスカー⭐️
ジュード坊やにねもちゃん撃沈❤️
大女優ジュディ・デンチさえ「台詞を忘れる位彼に見とれた!」と大絶賛!!
ブラナー監督!ジュード君を見出してくださってありがとうございます😊
「北アイルランド紛争」の発端の時代
緊張感や悲惨な場面も多々ありだが悲壮感より
むしろ穏やかで明楽な味わい…家族と愛に心が照らされた
その粋で深い創り…オスカー脚本賞の栄冠に輝くのは当然!
モノクロ作品ゆえに落ち着きと深味豊かで
ノスタルジックなムードになれたり
地に足を付けてその世界観に没入出来る大人の作品である
バディ少年の成長を悲しき歴史を通して伝える
ブラナー監督の少年時代モチーフにした素晴らしき感動作!
『映画を映画館で観る!』に相応しいこの作品に出会えた事に心から感謝です!
敢えての白黒。
ベルファストと言う国でプロテスタントがカトリックをベルファストから追い出そうと虐めにかかると言うキリスト教の悪の行い。イチ少年が主人公の、戦いの中でもユニークさを入れた笑える場面あり。けどまぁ、わざわざお金払ってまで観に行くほどでは。
子供達の日々のエピソードがさりげなく、ユーモラスに描かれ、モノクロ...
子供達の日々のエピソードがさりげなく、ユーモラスに描かれ、モノクロ映像と相まって、どこか懐かしい郷愁感が漂ってくる。
お父さんはしょぼくれずにカッコよく、お母さんは美しくて強く、過激派もなんとなくイケメンで、全体的にどこかおしゃれ感があり、暴動の緊迫感や、お金の無い切実さ、宗派の違いによる対立などの背景は強烈には伝わってこなかったが、暗くならず、それこそが大切な日常ということなのかもしれない。
ところどころに出てくる西部劇が楽しかった。
郷愁を誘う映画。😷
観賞してて、リアルに現実と重なる。😷こういう郷愁を誘う映画に自分はすごく弱いです。😭「祭りの準備」「アマルコルド」「ラストショー」「ニューシネマパラダイス」「戦場の小さな天使たち」等々、いい作品です!😭
良いように解釈します
パワー・オブ・ザ・ドッグに引き続き、アカデミー賞受賞作品。アカデミー賞が発表された翌日ということで、とても映画ファンとは思えないミーハーな1日ですけど、本作は監督・脚本・製作がケネス・ブラナーということで結構期待していた作品。決して、アカデミー賞に触発されて見た訳では無いから!笑 ポスターも予告もいいし…と思って見たが、もうとんでもなかった。外国映画で郡抜いて今年ナンバーワン。めちゃくちゃ良かった!!!
今年は愛おしくなる映画が多い。
邦画でいえば「ちょっと思い出しただけ」、洋画でいえば「フレンチ・ディスパッチ、ザ・リバティ カンザス・イヴニング・サン別冊」。それに次いで本作・ベルファスト。主人公・バディの好きな映画、音楽、クラスメイト、スポーツ、仲間、全てが愛おしい。映画.comの解説にも書いてあるように、力強いモノクロ映像に圧倒され作品に優しさと温かさをもたらしてくれている。すごいわ、、、これ。
そんなモノクロ映像。フレンチ・ディスパッチ...でも使われていて、最近の洋画のブームなのかなという気がした。本作でも上手く活用されていて、どれほどケネス・ブラナーが映画と舞台が好きだったのかが伝わる。白黒になる瞬間の美しさもたまらないし、終始白黒だからこそ感じさせられるものがある。色がないのに、そこには確かに華やかさがある。昔を振り返るからというのだけが映画をモノクロにした理由ではないんじゃないかなと、私は思った。
そして、なんと言ってもこの映画の見所はバディ。
悲惨な抗争や耐えない夫婦喧嘩の中でも、彼はちいさな幸せを見つけて人生を楽しんでいる。バディ目線で話が描かれているために少年心が擽られるし、暗い話なのに面白い。そっか、舞台は1960年か。懐かしのものがクリスマスの日にたんまりと。アガサ・クリスティには笑いました笑笑 幸せで心が満たされている時のバディが可愛いこと。
子どもにとっての恐怖、生きがい。カメラワークが最高に良くて、これまたフレンチ・ディスパッチっぽいんだけど、恐ろしいことが起こっているんだ、幸せなことが起こっているんだと言葉や動きではなく映像で見せてくれる。そして、大人には思いもつかないような発言や行動をする。そんな時、心の中でほほ笑みを浮かべながらもハッと考えさせられる。確かに、子どもってなんでそこ覚えているの?ってこと覚えているもんね。バディの心優しさと真っ直ぐさに心奪われ、揺さぶられました。
笑えるシーンが多くあり、エンターテインメント性も高い。抗争の中でも笑いはある。そんな作風は2年前に脚色賞を受賞した「ジョジョ・ラビット」を思い出させる。イギリス北アイルランド・ベルファストには多くの悲しみが訪れてしまったけど、それ以上に多くの喜びが日々起こる。バディと家族とのコミュニケーションにクスッと笑えて、心が温まる。ベルファストに行ったことないのに、まるで故郷のような気持ちに。何故だろう、スゴく懐かしい。
結末の描きはちょっと微妙だったけど、映像・役者・セリフ・描写・センス・脚本、何から何まで素晴らしい作品でした。ネタバレありでもっともっと語りたい。観客が私合わせて2人しか居なかったから、人気は相当無いのかな...。エンドロール中は心が幸せでいっぱいになり、何故だか涙が溢れだしてしまいました。そんな、素晴らしい作品ですので、是非とも多くの人に見ていただきたい。今の世の中に見るべきです。アカデミー賞脚本賞、おめでとうございます!!!
と、いうかビックリしたんですけど、映画始まる前にケロロ軍曹が流れるようになってるじゃないですか!ナイト・メア・アリーから流れてて驚き。違法であります!実はこれ、第2弾らしいですね。1弾いつ流れたのか...私がどれほど映画始まるギリギリに席に着いているかが分かります笑
マッチボックス、宇宙大作戦、真昼の決闘、チキチキバンバン・・・ベルファストの話なのに今のキエフや自身の郷里とも地続きの物語、すなわち真摯に生きる人々を優しく見つめるドラマです
それはウチの話ちゃうんか!?くらいのシンクロ率にアラフィフ、アラカンの皆さんは戦慄すると思います。
あなたはどちらの道を選ぶ者か
音楽、映像、演技、演出、構成、それら全ての表現が、控えめに言って素晴らしい映画でした。
全てにおいて二分されることの悲しみが根底に流れていて、しかしそれは選択できるということで、人生の岐路に立つ時に思い返したい映画でした。
そもそも個人的理由で設立した英国国教会がイギリスの宗教戦争をさらに複雑化して。。。
だいたい宗教と国の権力が一体化してお互い共依存的に存在する事に問題があるのに、国民そっちのけで、まだ、紛争してるなんて、本当に愚かで悲しい。
選択の自由とはなんだろうか、選択しなければならない自由ってなんじゃい‼︎
ベルファースト。
ずっと「ベルファースト」だと思ってたが、
「ベルファスト」なんだぁ、と思い鑑賞してたが劇中で発音は「ベルファースト」と控えめだが伸ばすのが正解らしい。なんだあってたんじゃん。
私も当時主役の子と同じくらいの年齢だが、国によってこんなに違う人生歩んじゃうんだな。
正直北アイルランドの問題について知識がまったくない自分は状況を理解できなかった、しかも宗教絡みとなると尚更である。だから彼らの置かれた状況に関して全く感情移入出来なかったが気の利いた会話は堪能できた、さすがの脚本賞である。
子供の無垢な目を通して家族を中心として全てがフラットに描かれている。大人の対立、宗教の争いも子供にはピンと来てない、だからそこがわからない私もするっと見れたんだと思う。お母さんがカッコ良い美人で、婆ちゃんは流石の女王陛下の情報局M、爺ちゃんもいい感じ。
どんな厳しい状況でも冗談の一つも言えるタフな人間でありたいと思った。
そして少年は大人になる。か。
大人でも辛い選択を迫られる状況。バディら子供たちから見ればより過酷だったんだろうな。ラストのガールフレンドと別れるときのバディちょっと大人な雰囲気。
月面着陸、チキ・チキ・バン・バンってあの時代だったのね。でも環境にやさしいって言葉あったかな?
私好みの世界観
冒頭のカラーの映像、心揺さぶられる音楽、そこからタイムスリップしたように一気にモノクロの世界へと移り変わる。舞台は1969年、北アイルランドベルファスト。
世界的に有名なケネス・ブラナーの生まれ育った街だが、プロテスタントの武装集団がカトリック住民を攻撃し、彼の家族はいつしか街を出て行かなくてはならなくなった。
顔見知りの街の住人たち、祖父母や両親、兄、そして初恋のキャサリン。
本作には彼の故郷や家族への愛が沢山詰まっている。
“人間は変化を嫌うもの、だけど時代は変わるもの”
モノクロの映像にはため息が出るほど。音楽、脚本、演出、演者などすべてにおいて素晴らしく、映画の素晴らしさが詰め込まれている。そして映像のどれを切り取っても美しく、いくつもの美しい絵をポスターにしたいほど。なんと言ってもバディ演じたジュード・ヒルの天真爛漫さと可愛さといったら!誰もが小さな俳優に虜になるはず。
ケネス・ブラナーの原点であり、彼のアイディンティティである本作、胸が高鳴り、映画の素晴らしさを教えてくれる。
私的、何度も見たい作品!
不幸な宗教対立の裏にある、ベルファストという街の幸福感。
やはり、この映画は、ケネス・ブラナーという監督が、ベルファストという街で暮らしていた時に抱いていた、幸福感を表現したということに尽きるのかもしれない。
北アイルランドで起こった、プロテスタントの武装集団による、カトリック教徒居住区への襲撃シーンから物語は始まる。
無邪気にベルファストの路上で遊ぶ少年バディの目の前に、突如として暴徒が姿を現す。
その日から、街にはバリケードが造られ、バディを取り巻く人々や、街の様相も様変わりしていく。
しかし、この映画は紛争の悲惨さを描くのではなく、ベルファストという街や、そこで暮らす人々の様子を、少年バディの視線でユーモラスに描いていく。
どんなことがあろうとも、ベルファストという街で暮らすことの幸福感が根底に流れている。
じいちゃん、ばあちゃん、母さん、父さん、そして、ベルファストの街が大好きだ!
素敵なユーモアと幸福感あふれる素晴らしい映画です!ぜひ劇場でご覧ください!!!
歴史をしらないまま…
恥ずかしながら歴史をあまり知らないまま鑑賞しました(鑑賞後しっかり勉強しました)。朝起きて学校に行って、ステキな女の子に恋心を抱くどこにでもある日常的な光景と、その日常的な生活の中のテレビに流れる街の崩壊や暴動など非日常的な光景が対照的で、まさにこの時代を表しているのだと感じました。振り返らず前に進む、そこにとどまるどちらの決意もぐっと迫るものがあります。いい映画でした。
ケネス・ブラナーの作品に驚きや新しさはないし、内輪受けの冗長な進行がやや退屈ではある。
しかし、オープンニングのフルカラーからモノクロへの移行、その後のカメラ運びのいくつかのシーンでは面白いものがあった。
背景の人々がワサワサしていて画面を追いきれないとか、ラストのダンスシーン(それ自体はステキだったが)の必要性など疑問も多いが、キアラン・ハインズのセリフに印象的なものがいくつもあり、存在感を発揮していた。
宗教の対立は日本人には理解しがたい問題だが、家族の身の振り方という視点でとらえると、土地に根を下ろしたい安定志向の妻と新たな世界を開拓して家族と共にくらしたい夫との軋轢をもう少し丁寧に描いてもよかったのではないかとは感じた。
ベルファスト出身のヴァン・モリソンの乾いたあっけらかんとした声が全編に流れ、前向きな家族の結束をサポートした。
また、途中テレビに映るのは「リバティバランス」と「真昼の決闘」そんなお楽しみも。
時代に翻弄される悲しさ…
臨まずして時代に流されてしまう人生の刹那さがしみじみ。少年時代の目線で気持ちが痛いほど伝わってくるなー。ただ家族が一緒に幸せに暮らせることがなんと幸せなことか。モノクロの映像がさらにこれを美しく感じさせる。去るもの残るもの…しみじみ。
複雑な北アイルランド問題初期を映像化
アイルランドとイギリス間で長年くすぶっていた、アイルランド島北部に位置する北アイルランド問題は1998年に「イギリス領ではあるけど諸問題は南北のアイルランド島民自身が解決」という解決したのかしてないのかよく判らん一応の決着をしてはいるものの、近年もイギリスのEU離脱をよしとしない勢力が暴動を起こしたりとややこしい地域だが、そんな北アイルランド問題のキッカケとも言える、1960年代後半のベルファストで起きた、プロテスタント派によるカトリック派への暴動、暴行、焼き討ちを少年期に体験したケネス・ブラナー監督の実話。
オウム級のカルト教団でもあるまいし何故同じ宗教の宗派が違うだけでそこまでする必要あるの!?と聞きたいけど、考えてみりゃ同じイギリス同じイングランド同じロンドン、だけど別チームファンってだけで暴動暴行が起き他人を死に至らしめたりもする訳だから、日本人の自分にしてみりゃ何とも理解し難い。
だからサッカーとラグビーの連盟大会に関しては「発祥国特典」としてイギリスは4つの代表チームを持つことが許されているのだろうし(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)、そもそも我が日本が「イギリス」or「英国」と呼ぶ国の正式名も『グレートブリテイン島および北アイルランド連合王国』と長々ったらしいのが既に面倒くさい国民性を表している。
そんな面倒くさい国民性の極々一部を垣間見る映画。
カラーが当たり前の現在におけるモノクロ映像としては「海と毒薬」(1986年)以来本当に久しぶりに意味のある素晴らしい映像だったと思う!(爆発までは勝手にカラーだと脳内変換されていて「いつからモノクロに!?」と戸惑った…😅)
人間の身勝手な争いは何年経っても無くならない
歴史上の出来事として認識していた北アイルランドの抗争の様子が、ケネス・ブラナーの幼少期の想い出として描かれ、また恐らく全く予想されていなかったウクライナの現状も生々しく心に過り観客の心にその情景は深く刺さるものとなった。子供の目の前で爆発が起こり突然近所が襲われる恐怖。そんな状況でも、子供らしく、いや、子供なりに、些細なことも観察しながら、頑張っていかなきゃ、という健気さが、時にコミカルに、可愛らしく描かれている。抗争の原因のひとつ、宗教の違いから、カトリックとプロテスタントの違いから、悔い改めの違いをネタにしたり、牧師の極端過ぎる善悪の選択についての説教が怖すぎたり、文化的に面白い部分も多い。人類が初めて月に降りたった頃。世界は希望に溢れているはずだったのに。去った者達、残った者達、失われた者達へという監督の想いは強く作品から感じた。
とにかくバデイ少年の表情が生き生きとして素晴らしい。おじいちゃんもおばあちゃんもまるで哲学者ように必要なものを与えてくれて、美人で強いママとパパ。ノスタルジーではなく、大切な故郷へのリスペクトとして、大切なものを受け取った感じがした。
大きな物語と小さな物語
ジュディ・デンチの演技力には改めての脱帽ながら、もちろん、それだけの作品ではなく、アイルランド紛争という大きな物語を背景に、前景としての家族と土地の物語が、モノクロの想像力を誘う映像で描かれる。
その前傾としての物語を演じるアクターたちの力が、冒頭に述べたジュディ・デンチにとどまらず、いずれも力のある、複層的な演技であることが映画としての魅力を発揮させている。
アイルランド扮装について少々の知識があったほうが、より納得しやすいだろう。
いい時間になるはずだ。
子どもも大人も老人も、垣根のない世界観
ケネス・ブラナー監督の幼年期を抒情的に描きながらも改めて人間そのものを考えさせる秀作であった。北アイルランド紛争が背景。モノクロ映像がひたすらに美しい。人々の喜怒哀楽もカラー作品よりもはっきり読み取れるから不思議だ。この時代の人々は世代間の関係性が近い。子どもも大人も老人もさしたるラインはなくみんな深く関わりあって生きている。監督は本作でそれを強調したかったのかもしれない。紛争による経済不況で生活は大変だ。しかし悲壮感はあまり表に出しすぎない。苦しいながらも彼らは映画やダンスで人生を楽しむことを忘れない。絶望の前にいつでも仲間がいる安心感というか心の基礎がある。思えばおれ自身のガキの頃の社会の雰囲気も現在とはだいぶ違い、このベルファストの雰囲気があった。昔を思いだして懐かしい想いに胸がつまった。
今日はアカデミー賞の発表があった。コーダの作品賞受賞には素直に嬉しかったが、おれの中ではパワー・オブ・ザ・ドックだった。作品賞受賞には政治的な思惑が入る。だから重要なのは作品賞にノミネートされることだと思っている。その意味でドライブ・マイカーは快挙中の快挙であった
「平和」は「当たり前」じゃない
平和な日常が、ある日「凶気」に変わる。
この映画は民族紛争だけど、戦争も同様なのだろうか?
ウクライナの戦争もそうだし、
昔見た「ホテルルワンダ」もある時から2つの民族が殺し合うようになった。
本作品の北アイルランド問題にしても、私の子供の頃は、爆弾テロ事件があったことを覚えている。
そして、ブレグジットの時も、アイルランド問題が再発するのでは?
と懸念された。
(結果、大丈夫だったのかな?)
そう考えると「平和」というのは、決して「当たり前」のモノではなく、微妙なバランスの上に「かろうじて」成り立っているのかもしれない。
日本人には当たり前に思えても…
あとは、予備知識として、歴史的背景を仕入れた上で見た方が良い作品かな。
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