「どの登場人物にも感情移入しちゃう」ベルファスト arlecchinoさんの映画レビュー(感想・評価)
どの登場人物にも感情移入しちゃう
殺伐とした動乱のベルファストで過ごしたケネス・ブラナーの想い出。まず、純情で、愚かでもあり、それでいて何かに踏み出し始める微妙な年齢の子供バディの視線で描かれている。ここがとてもいい。「トルコの喜び」味のチョコバーとか「環境に優しい」洗剤とかバディならではのこだわりアイテムが芸の細かいくすぐりだ。殺伐としたシーンのなかでも可愛くて笑える所が多いところはとても癒されるが、ちょっと「受け狙い」っぽくてズルいぞ。
バディ本人だけじゃなくて父ちゃんにも母ちゃんにもじいちゃんにもばあちゃんにも感情移入、というかシンパシー感じる。武装集団側のビリーと父ちゃんの関係ものっぴきならないところが良く表現されていました。人間そのものと、加えてその関係性の描写がいいんですね。いい映画を観ました。
音楽もゴキゲンでしたね。
母ちゃん役、カトリーナ・バルフっていう方ですか?初めて見たけど脚長くてめちゃくちゃスタイルいいじゃん、って思ったらファッションモデルなんだそうですね。道理で。
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