「愛の底には憐憫さがある。少年バディーから見た世界。」ベルファスト コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)
愛の底には憐憫さがある。少年バディーから見た世界。
内容は、1969・8・15北アイルランドにある労働者の町ベルファストで起こる宗教問題や種々の問題による紛争を一つの家族を中心に描く悲しくも心暖まる忘れていた子供時代を思い出させてくれる様な映画🎞印象に残った台詞は『愛の底には憐憫さがある』主人公の少年バディーに祖父が話す場面。そんな難しい言葉子供相手に選ばないでと感じました。しかし年老いた大人の達観した恋愛観を率直に表した言葉だと感じます。『答えが一つなら紛争など起きんよ』この言葉も祖父がバディに語る言葉。背景の雨の音が悲しみの涙の様で状況が悪化しているのがよく分かり面白い。印象的な場面は、やはり冒頭の8分間でいきなり心を掴まれた様な気がします。現在のベルファストの素晴らしい黎明に3分間〜労働者の看板を越えると1969・8・15に移りバディのチャンバラからカメラが主人公バディを一回りする間に暴徒に囲まれてしまう辺りは息を呑みます。それだけで、この映画を観た事を喜んでしまう程素晴らしい。ベルファストといえば自分にとっては、タイタニックでありホワイトベースの寄港地だったぐらいしか記憶にないのですが改めて根深い問題を掘り起こされた様で、世界が広がり楽しめました。モチーフとして、たまに挟まれる印象的な場面のカラー映像の使い方やバリケードや鎖は意図的に配置され視覚効果も良かったです。民族紛争については、イギリス🇬🇧と言う国は日本しかなく正式には『グレートブリテン及び北アイルランド連合王国』であり何度も繰り広げられた紛争の結果。現在とりあえず今の線引きで収まってはますが、数々の不穏な感じが正常な状態なのかもしれません。この映画を観て感じたのは、人間はある種の植物🪴の様なものかもしれないと言う事です。育ったら土地を離れて幸せを感じ難い生き物なのかもしれませんが、植物も時に風に乗り遠くに行く様に出会いと別れ・残留者と移住者(旅人・レイヴン)になりより良く生きていくものだと元気が出る映画でした。1秒たりとも気の抜けない編集と全体の流れは何度みても色々な気づきの得る事の出来る素晴らしい作品だと感じました。
細やかなコメントありがとうございます。humさんのレビューも何時も楽しく見ています。其々に違う視点からの評価は自分のフィードバックの素材にもなり楽しくです。この映画のも劇場公開逃した作品。ホント公開内で観れる羨ましさを感じます。
私も忘れられないこの作品だったはずですが、コバヤシマルさんのレビューを見たあとだと、私の読み取りのゆるゆる加減たら…
人それぞれのアプローチを知るのも醍醐味と自分で自分を慰めながらも、ついコバヤシマルさんのつける高評価作品を並べてみています。
人間はある種の、から続く文章が刺さります。
勉強になるなぁ😢
ねもちゃん様 コメントありがとうございます。昨年度ベスト1に相応しい作品ですね。自分も好きな作品の一つです。好きな映画は何回観ても新しく楽しめる要素が沢山あり観ていて楽しいですね。なので一服の清涼剤の様な映画は好きです。若輩者ながら無断でフォローさせて頂きました。
コバヤシマル様
共感ありがとうございます
昨年の自身ベスト1&リピ数1位の作品でした
おっしゃる通りに何度見ても新たに気付きを得られる素晴らしき作品です
コバヤシマルさんのレビューを見て
「観たい!」モードに!!
これから改めて鑑賞しますね!