「小難しくない」ベルファスト 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
小難しくない
ケネスブラナー+白黒=絶対難しく堅苦しい映画だと
覚悟して観たけど、
子どもの視点で主人公の心の成長と家族、分断されて
行く町が描かれていて、とても見やすく面白かった。
起こってる事は大変な事なのに、子ども視線なので
なんか大人たちの関係が変わって行ってるぞ、
俺たちには関係ないよなと言う距離感が
自分の子どもの頃の大人を見てた視点と重なって、
懐かしい目線だった。
分断は今、世界の解決しないといけないテーマの
一つだと思うけど、
子どもの頃にそれを経験したケネスブラナーにしか描けない映画だと思うし、
それを優しさをもって描いてるのが素晴らしいと思う。
あの時、大人たちは間違いを犯した、
子どもたちは好きな友だちと離れ好きな子と離れ、
大好きな街を後にした。
犠牲になったけど、それでも前を向いて進んだ。
今貴方たちはどうする?
そう投げかけられた気がします。
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