「凡庸」ベルファスト shantiさんの映画レビュー(感想・評価)
凡庸
以前見たような気がずっとしていて、大して面白くもない作品だった。誰もが気に入り、良い作品だと声高に言っても差し支えのないそれだけの作品。私の食指はちっとも動かず、むしろ詰まらないと感じた。子供が出て来て、家族の愛と別れ。ありがちな映像でしかない。ケネス・ブラナーは良い役者であり、人間的な魅力もある人なのだろうが、作品には灰汁が無くて私としては全く魅力を感じなかった。カンヌもその程度かとガッカリさせられた。大多数の方は「感動した!」と述べるだろうが、私は「凡庸で詰まらない」と素直に述べたい。思えば、サタジット・レイの「大地のうた」の亜種であり、ヴァリエーションだとも感じた。詰まらない中でも、ジュディ・デンチは素晴らしい役者だとあらためて実感したのが唯一のポイントだった。
コメントする