「ケネス・ブラナー監督、やるやん!!」ベルファスト ごーるどとまとさんの映画レビュー(感想・評価)
ケネス・ブラナー監督、やるやん!!
いきなり上から目線のタイトルをつけちゃってゴメンナサイ!
それについては後ほど。。
第94回アカデミー賞では作品賞など7部門にノミネート、そして見事脚本賞を受賞。
K・ブラナーの監督・脚本作です。
ブラナー自身の少年時代を振り返った自伝的作品で、1969年にベルファストで起こった北アイルランド紛争を背景に9歳の少年バディの目を通して描く分断と家族と郷愁と初恋の物語。
感想を一言でいうと・・・イイ。好き。素敵。
あ、三言ですね(^^;
まずはとにかくバディ少年を演じるジュード・ヒルくんが可愛いのよ!屈託のない笑顔、くるくる変わる愛らしい表情…誰もが彼にメロメロになること間違い無し。
待って。ブラナー監督は自分の少年時代を投影するバディ役にこんなにも愛くるしい子を自ら選んだの?
少年時代のブラナー監督より何倍もジュードくんの方が可愛いやろ~←超失礼m(__)m
子役って成長するにつれていろんな意味で残念になってしまう人が多いけど、ジュードくんには永遠に無垢のままでいてほしいなぁ。
恥ずかしながら、北アイルランドとアイルランドの区別もあまりついていませんでしたし、北アイルランド紛争についてはほとんど知らなかったので、映画鑑賞後にがっつり学びました。
本当にあまり勉強してこなかったので私の人生はまさに“大切なことは全て映画が教えてくれた”です。
紛争と分断が背景にあるものの、決して暗い映画ではなく、歌もダンスもあってとってもキュートな作品。お父さんとお母さんのダンスシーンは魔法がかかっているかのようにキラキラしてましたね。
おじいさんとおばあさんもあったかい。おばあさんがジュディ・デンチだなんて途中まで気づきませんでしたよ。ラストシーン、今思い出しても涙がこぼれそうに。
サンダーバードやチキ・チキ・バン・バンもとっても懐かしくて。子供のころチキバンバン、チキチキバンバン♪ってよく歌ってたなぁ。(あ、ブラナー監督よりは年下ですよ)
モノクロってこんなにも美しく、こんなにも“鮮やか”だったんですね。鮮明に記憶に残る映像です。
ブラナーってシェイクスピア俳優の印象が強かったのですが、最近は「マイティ・ソー」「シンデレラ」からアガサ・クリスティ原作物まで監督していて、アガサの2作品については正直(うーーーんその演出は好みではないです)って感じていたのですが!これは!!素晴らしいです!!!
98分というコンパクトな尺にぎゅっと収めていてしっかりとメッセージも伝わってきました。
子供目線のカメラアングルも幼い恋の描き方もセリフも音楽もとても良きでした。
ここで
ケネス・ブラナー監督、やるやん!!
です(笑)
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全然関係ないんですけど、中学時代に放課後教室の片隅で誰かが持ってきたラジカセで『ベルファッ、ベルファッ♪』って踊っていたのですが、調べたらあの曲(ボニーMの『ベルファスト』)もどうやら北アイルランド紛争を歌ったものだったようです。40年以上の時を経て知りました。。
こんにちは。
昨日観ました。本当に良い映画でしたね。
〉分断と家族と郷愁と初恋の物語。
短い映画なのに心に突き刺さりました。
〉ヒルくんの可愛らしいこと。
あの目の輝き・・・
(大人になってほしくないです)
勝手ながら思ってしまいました。