「宗教の違いで殺しあっても神は赦したもうのか?」ベルファスト たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
宗教の違いで殺しあっても神は赦したもうのか?
アカデミー賞7部門にノミネートされ脚本賞を獲ったのに上映館が少なすぎるでしょ。「ナイル殺人事件」に続いてケネス・ブラナーの作品をこんなに観ることになるとは思わなかったが一方はコロナ禍で公開が延び一方はロックダウンを契機に書き始めた脚本だというのだが彼が9歳で故郷の北アイルランド・ベルファストを離れるいきさつを描いた自伝的物語で私と全く同年代なので(国は遠く違えど)見ているアメリカTVドラマ(宇宙大作戦やサンダーバード)に親近感がありポールマッカートニーが「アイルランドに平和を」と歌っても当時の私には全くの他所事であったが人類が月に降り立った同時期にカトリックとプロテスタントが殺し合いをしているなんて人類というのは進歩と調和が聞いてあきれるとことん救われない馬鹿である。お祖母ちゃん役のジュディ・デンチが素晴らしくモノクロパートのラストカットで彼女がガラス窓に額を突っ伏すシーンがぐっときて泣ける。
コメントする