「ケネス・ブラナーのベルファスト讃歌‼︎」ベルファスト エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
ケネス・ブラナーのベルファスト讃歌‼︎
ケネス・ブラナー、ベルファスト、そしてヴァン・モリソン‼︎
現在のベルファストのカラー映像にヴァン・モリソンの音楽が重なるオープニング。いきなりのヴァンの音に不意をつかれ落涙。
何と今作は『ヴァン・モリソンの音楽が全編を飾るベルファスト讃歌』だった。全然知らなかった。
ベルファスト出身のケネスとヴァン。世界に羽ばたいた二人だが、幾度となくベルファストに立ち返った。彼らのベルファスト愛が溢れて滴り落ちた。
1969年、激動のベルファストはモノクロ映像。おじいちゃん、おばあちゃん、父さん、母さん、そして兄さんと9歳の少年バディがいた。いい家族だった。ご近所はみな顔なじみだった。
そこを去る者、そこに残る者、彼らは皆ベルファストを愛していた。
思えばケネスと自分は同じ1960年生まれ。『チキ・チキ・バン・バン』を家族揃って映画館で観た世代だ。そんな我々にとってヴァン・モリソンは憧憬だった。同郷のケネスにとっては誇りそのものだろう。
そう、ベルファスト讃歌にヴァンの音楽は欠かせない。
エンドロールの”MUSIC BY VAN MORRISON”というシンプルなクレジットに落涙。今作の選曲は実に王道で真っ当だった。素直に感動した。
㊗️アカデミー賞脚本賞‼︎
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