「「BELFAST」「ベルファスト」かつて、イングランドに侵略され植...」ベルファスト J417さんの映画レビュー(感想・評価)
「BELFAST」「ベルファスト」かつて、イングランドに侵略され植...
「BELFAST」「ベルファスト」かつて、イングランドに侵略され植民地化された、英国を構成する4つの国の一つ、北アイルランド。プロテスタントの支配者イングランドと、カソリックでケルトなアイルランド人が混雑して生活している、北アイルランドの都市「ベルファスト」を舞台にした家族の物語。
北アイルランドのカソリックとプロテシタントの血を血で洗う抗争・・。
かつて、IRAなんていう過激な集団がメディアを賑わした時もありましたが・・。そんな時代、その真っ只中で少年時代を過ごしたケネス・ブラナーのお話。
カソリックでケルト民族のアイルランド人と、プロテスタントでアングロサクソンなイングランド人との間の、長い対立の歴史を踏まえてないとすんなりと物語に入れないかもね・・。
ちなみに、スコットランドはグラスゴーがホームの2つのサッカーチーム、俊輔のセルティックスはケルトでカソリックのサポーターが多く、もう一方のレンジャーズはプロテスタントが多かったりする。だから、このダービーは盛り上がる。
劇中、多分、ケネス・ブラナーが映画の世界への目指すきっかけになったと思われる懐かしの映画が映し出されるのですが、ジョン・フォード監督の「リバティーバランスを射った男」フレッド・ジンネマン監督の「真昼の決闘 (ハイヌーン)」、「チキチキ・バンバン」♪
個人的には、フレッド。ジンネマンの「真昼の決闘」は大好きな映画で、初々しい、グレース・ケリーが出てるのです。
フレッド・ジンネマンはオーストリアのユダヤ人で、ナチの侵攻によって周囲の親しかったはずの人達が簡単に手のひらを返し、迫害された辛い経験をしていて、その時の経験が「真昼の決闘」を創らせました。リアルな時間の流れをそのまま映画の時間にしていて、名作です。音楽も。
脱線しました。
カソリックの初恋の相手と将来結婚できるかと心配する、少年ケネス・ブラナー、プロテスタントのバディ君に、お父さんが「できるさ、相手が、パプチストでも、ブゥドゥーでも○○○でも、フェアで優しくお互いに尊敬し会えるなら」 少なくても 北アイルランドの今は、フェアで優しく尊敬しあえる社会を築いたようです。世界が全てそうなればいいなぁ♪