「宗教ってほんと・・・」ベルファスト ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
宗教ってほんと・・・
2022年劇場鑑賞85本目。
ケネス・ブラナーの幼少期の体験を元にベルファストという町で起きたプロテスタントのカトリック排斥運動を描いた作品。
主人公家族は差別する側のプロテスタントですが、正しく育った両親のおかげでそういった差別をする人を軽蔑し、手を貸さない姿勢を貫いています。
色々な差別がある中で、人を幸せにするためにある宗教のせいで人が傷つくのが一番愚かだと思っているのですが、それは世界でも数少ない無宗教派が多数の日本人だからこそ言えるのでしょうか。
この作品はモノクロで、劇中の映画や舞台だけカラーで描かれていて、眼鏡に映る舞台までもその眼鏡の部分だけカラーという凝りようなので、ここに何かしら意味があるはず。それは暗い現実から唯一離れられる天国のような場所であるのかなと思いましたが、裏テーマとしてテレビに映る映像はモノクロのままであったことから、今の配信サービス全盛の中、映画館や舞台に直接足を運ぶ素晴らしさを願ったのかなと思いました。これでこの作品がネトフリ限定配信だったら間違いなんでしょうが、ちゃんと映画館で上映してパンフレットも作られていますからね。
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