「ケネス・ブラナーと“ベルファスト”の街が奏でる珠玉の98分間」ベルファスト 大塚史貴さんの映画レビュー(感想・評価)
ケネス・ブラナーと“ベルファスト”の街が奏でる珠玉の98分間
第94回アカデミー賞で脚本賞に輝いた「ベルファスト」だが、筆者は敢えて今作の編集力を特筆すべき点として挙げたい。北アイルランド紛争のど真ん中にいた少年の眼差しだけを描くのでなく、両親や優しい祖父母の視点もとらえている。にもかかわらず、98分間にまとめあげた今作は、ケネス・ブラナーが実際に“分断”を体感したからこそ作り得たと言うことが出来るかもしれない。
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