「子供の目線に救われる」ベルファスト 山川夏子さんの映画レビュー(感想・評価)
子供の目線に救われる
007のMとして散ったジュディー・デンチさんの、次のフェーズともいうべき「おばあちゃん女優」さんのチャーミングさを堪能できる作品。愛すべきおばあちゃんの可愛さと年を重ねて腹が座りまくったアイリッシュの女性のかっこよさに、シビレました。
アイルランドの町の中で起きるカソリックとプロテスタントの対立の激化と暴動を子供の視線で描いていて、この話はどこの国の人でも、共感しやすい作りになっているのが、うまい!と感じました。私は沖縄出身で今年は沖縄本土復帰50年でコザ暴動をテーマにした映画もいくつか製作されていますが、ベルファストは沖縄で起きた話のような気もしてくるし、ウクライナの町の隅で起きた話のような気もしてくるし、この作品を観た世界中の
国の人々が、自分の住む町で起きた話のように感じてしまう、不思議な力を持った作品でした。
登場してくる人物がそれぞれ個性的で、それも良かったです。
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琥珀糖さんのコメント
2022年8月16日
はじめまして。琥珀糖です。
昨日、DVDで「ベルファスト」を観ました。
ジュディ・デンチとても良かったですね。
メイキングを観たら、別人(というか普段はこう・・・なんでしょうね)
みたいに素敵でした。
〉子供目線、
たしかに救われましたね。紛争の激しさがマイルドに感じられて・・・。
〉ベルファストは沖縄で起きた話のような気もしてくるし、
〉ウクライナの町の隅で起きた話のような気もしてくる・・・
そうでしたか……
北海道生まれ北海道育ちの私には、当事者としての観方は
出来なかったですね。
申し訳ない気持ちです。
(良かったら私のレビューも読んで頂けたら嬉しいです)