「世界中の故郷を去る子どもたち」ベルファスト Momokoさんの映画レビュー(感想・評価)
世界中の故郷を去る子どもたち
ベルファスト、北アイルランドのこと、少しは知っていたけれど…。
昨日まで普通に隣人であった人が、今日は宗教の違いで敵になってしまう。故郷が安全なところでなくなってしまう悲しみ。
60年代終わり頃のベルファストは、どこか日本の下町のようだ。みんな知り合い。子どもたちが道で遊んでいる。
何かとんでもないことが起こっている。それをバディの視点で追っている。お母さんの緊張、必死さ、お父さんの不安、もどかしさ、お祖父さんお祖母さんの愛情。セリフは少ないけれど眼差しと仕草がとても良い。
音楽もとても効果的。
ナチスから逃れたユダヤ人の子どもたち、ウクライナから逃れた子どもたち、のことを考えた。故郷を離れても、次の故郷を見つけられるように。そしてまた故郷に帰る日が来ることを祈りたい。
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