「時代とのシンクロ」ベルファスト コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
時代とのシンクロ
試写会にて拝見。
笑い、涙し、鳥肌が立ちました。
1969年、のちに1998年(2007年とする言説もあり)まで続く北アイルランド紛争の始まりに、生まれ育った街に残るか出て行くか悩む一家を、子どもの目線で描いたわけですが!
おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんの言葉が一つ一つ突き刺さるんですよ。
やっぱり、寛容と、理解と、愛ですよね。
分断はいけない。
イスラム系でもロシア系でもアフリカ系でも、各地で発生する紛争・戦争の愚かしさともシンクロするし。
また、外出禁止令とともに、暴動に怯えて家に閉じこもらざるを得ないのは、コロナ禍におけるロックダウンともシンクロするし。
時代とのマッチングが半端ないです。
さらには、1969〜70年の様々なテレビ番組や映画、音楽も取り入れていて。
あの番組のテーマとか、あの番組の服とか、あの映画のミニカーとかでも、ちょっと涙腺を刺激されちゃって。
あと、ブラナーの写し身であろう、主人公の子ども=バディが読んでいたある漫画本に大笑い。
ネタバレしたくないので、この辺で切り上げ!
とにかく、いいものを観ることができました!
試写会当選に感謝するとともに、公開したらもう1〜2度観たいとも思いましたよ!
コメントする