劇場公開日 2024年3月15日

私ときどきレッサーパンダのレビュー・感想・評価

全66件中、61~66件目を表示

5.0ポリコレ風に見えて非ポリコレ作品

2022年3月15日
PCから投稿

主人公が中国系である事、容姿的にポリコレを意識してそうな所など、
予告編でそこそこ批難があったのですが実際に見てみると、
ポリコレ要素など欠片も無い正統派青春アニメーションでした。
お母さんにとってのいい子で居ようとしながら学校の友達とお母さんに話せないような趣味で盛り上がったり、友達と協力してお金を稼ぎ好きなアーティストのLIVEに行こうとしたり。
過去の青春映画作品に敬意を持ちながらも、現代でよく問題になる親子の確執も表現していて、
他ピクサー作品には無い良さがありました。

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りこ

3.0劇場で観たかった

2022年3月14日
PCから投稿

「野獣」に込めた、思春期の「心身の変化・成長」「やりたいことを我慢できない欲求」のカリカチュア。
自分らしく自由意思をもって生きることの肯定。
過度にフェミニズムに寄らず、(生理関連などの)繊細な表現もまたチャレンジングで、惹かれる要素は多々ありました。

そういったテーマなのはよく分かります。

ただ、親が嫌悪するために、子どもがアイドルグループを推していることを打ち明けられず、好きなことを我慢し、いい子を演じることの残酷さ。
親の価値観で子供の人格を否定する醜さ、身勝手さが強調されていて。
これらから解放されることが、物語の「肝」なのでしょう。

しかしこちらは、そういった圧迫の話はさんざん見てきています。

さらに、中国系カナダ人(や黒人やヒスパニックら)の外見的特徴を強調しすぎたキャラデザインが可愛くなくて入り込めないことも加わって、嫌悪感が勝ってしまった。

主観ですが、『モアナ』『リメンバー・ミー』みたいに普遍的ディズニーキャラ的な可愛いさに民族的アレンジを入れるデザインと、本作や『ミラベル』みたいに人種的特徴を全体に反映させ強調したデザインには差を感じるのかもしれません。

たぶん、劇場という環境なら没入感によって問題を感じなかったのだろうが、配信になったことで引いて観ちゃったんでしょうね。
やっぱり劇場で観たかった。
これに尽きます。

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コージィ日本犬

3.0時代にフィット

2022年3月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

推し活だったり、今と昔の価値観の違いだったり、
現代にフィットしたキャラや物語はさすがピクサー
だなと思ったけど、
もっとファンタジーを期待してたかもしれません。

昔の、親の言う事を聞く、
良い子でいる事が美徳とされてた時と違って、
今は自分らしく自由でいることが一番だよ。
と言うのがテーマにあると思うのだけど、
そのテーマに縛られ過ぎて、
少し分かりやす過ぎるし説教臭くもあって、
ピクサーの自由さが失われてるような気も
してしまいました。

ディズニーピクサー作品と言うよりドリームワークス
作品に空気感は似てた気がする。

あの夏のルカ、ソウルフルワールドなど、
現代劇でも素晴らしい作品がある中、
見劣りはしてしまうかなと思いました。

キャラはとても良かった。

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奥嶋ひろまさ

4.0現代的な感性を前面に出したディズニー映画

2022年3月12日
スマートフォンから投稿

笑える

単純

萌える

ここまで現代的な感性を前面に出したディズニー映画は初めてではないだろうか?現場が女性ばかりだったとのこと、納得。
テーマも明確。どんな感情も全部自分。自分を受け入れていこう、といういかにも現代的な自己肯定感。わかりやすくて良い。

カナダのチャイナタウンが舞台のようだが、家族の教えに従うのがいかにも中国らしくてテーマにぴったりな舞台とキャラクターだと思う。

なによりテンポがよい。冒頭から軽薄なくらいにテンプレートな自己紹介から入るが、視覚的にわかりやすい演出のおかげで頭にすっと入ってくる。センスのよさを感じる。
キャラクターたちの動かし方が上手いので、感情の動きがよくわかり、没入しやすい。

なによりレッサーパンダかわいい。
クライマックスがヒーロー映画みたいに壮大なスケールなのも、ファミリームービーとして好印象。

さすがディズニー、さすがピクサー。新しい表現を常に追求している。意欲作。

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チュウォン

3.5すごくうまくて深い作品

2022年3月11日
Androidアプリから投稿

この互いに絡み合った人間模様には肩の荷が下りて、身近な人を大切に想えるような優しい気付きがパンダの愛らしさくらいいっぱい!すごくうまくて深い作品。
アニメーションはかわいらしくて美しく、キャラクターは際立って生き生きとしている。そして互いの関係性によってまた影響されて形作られている、お手本みたいに。日本の漫画/アニメみたいな既視感覚える設定・要素から一転、そうした設定や一歩間違えれば単なる出オチみたいにもなりかねない導入部を、そこで立ち止まり突き詰め深掘りしている。誰か特定の人を責めるようなことはせずに、ティーンも大人もそれぞれその都度の行動原理や葛藤・決断なんかもリアルで嘘がない。
友達へ、親から子へ。おぉ〜!…と思わずテンション上がったり感極まったりする最後の最後までよくまぁこんなに綺麗にまとめ上げたものだと感心。この上なく分かりやすく素直に伝わるメタファーと、届き刺さるメッセージ。灯台下暗しよろしく結局目的より過程自体に気付きがあって、そこは流石ピクサーやっぱりうまい。完璧でいるのは疲れた!美しいアニメーションと共に、自分たちが作り上げてきた心温まるファミリー映画の系譜に新たな1章、それも私的ですごく身近に感じられるもの、が加わったことを喜ばしく思う。

P.S. そしてちなみに舞台はトロントながら、昨今のK-POP人気には世界のコンテンツ帝国ディズニーも無視できなくなったということで。短編『バオ』ドミー・シー監督、共通する題材。

I'm keeping it!
This isn't you!

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とぽとぽ