私ときどきレッサーパンダのレビュー・感想・評価
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想定外のオンパレード
物語が進んでいくほどに良い意味での裏切りな、意表をつく発想に、お子さま向けと侮るなかれ、これぞ創作というべきか、産み出して編み出して、考えたもんだなーと感心してしまった。
5人なのに4★TOWN
レッサーパンダの守護神でもあったご先祖様。トロントでもっとも古い寺育った13歳のメイ。人気グループ4タウンのコンサートに行くためメイたち友達4人は奮闘する。
中国系カナダ人の監督。もふもふなレッサーパンダ人気にあやかった作品とも言えるけれど、全世界に通用する10代少女の成長物語だった。巨大なレッサーパンダに変身してしまうのは家系によるもので、家族の女性たちはみな経験している。母親に認められようといい子でいることに疑問を持った途端の出来事だった。変身を抑えるには一族の儀式が必要でそれが4★TOWNのコンサートと重なってしまうといった展開だ。
母と娘。そして友情。K-POPに憧れるというのも時代を表現しているけど、事件は2002年のこと。差別や偏見に打ち勝つのも10代ならではのものだろう。監督たち主要なスタッフが女性ばかりというのもこの作品を象徴しているし、ついでにメイキングストーリーをも見たけど、彼女たちの10代をそのまま投影したキャラだと感じることができた。
それにしても大画面で観たらかなりの迫力(だと思う)!メイのレッサーパンダも巨大だと思ったのに、それ以上に・・・
レッサーパンダじゃなかったら?
感情が高ぶるとパンダになってしまう13歳、最終的には「みんなじぶんのネガティブな部分をほとんど見せずに生きているけど、私は表に出したよ!あなたは?」みたいな感じで終わる。
我ながらドン引きな感想かもしれないと思うものの、確かに感じてしまったので書かせてください。
これは、「13歳の少女」が「もふもふで可愛い人気者のレッサーパンダ」になるから許されるのであって、極端な話「そこらの30代や40代」が「ゴキブリ」になる話だったら?と思うと胸が苦しくなる。ディズニーだし、物語だし、そんな野暮なことは考えないことが楽しむコツなのもわかっているものの、じゃあターゲットは誰なの?という疑問。
メイメイが感情をコントロールできなくて爆発しても、(凶暴化していなければ)レッサーパンダ姿がもふもふフワフワで可愛いから許されるし仲間からも受け容れられているのであって、これがゴキブリだったら?感情が爆発すると凶暴なゴキブリになってしまうとしたらそれはもうほぼテ●フ●ーマーズ。メイメイの人間性よりもただただレッサーパンダの可愛さや人気で物語が進んでいくのがモヤモヤした。
私はだいたい30歳のゴキブリ側の人間なので、間違ってもメイメイのようにネガティブな部分を表に出して生きていくことはできない。
健全な人間にとってはじぶんの短所を隠さず人と関わり、短所も長所となるかもしれないと前向きに捉えられるかもしれないけれど、私は13歳ではなくもうすぐ30歳のメイメイなので、荒ぶる感情は死ぬ気で隠さないと社会から受け容れてもらえない。そのことですごく悩んでいるときに見てしまったので余計に最後の台詞が悶々とした。
映像としてはすごくキレイだし、可愛いし、キャスティングもよく(字幕版)、推し事のためなら頑張れる姿も共感できたり、深く考えずに見れば楽しめました。4townカッコよかった。
BTS風味とセーラームーンMIX ~思春期の葛藤を添えて~
D+の吹き替え版で観ました!
最近は吹き替えの良さに気づいて大分吹き替えで観るようになったな…日本の声優さんってほんとに上手ですよね。
映画館ではやらないみたいなので、大きいTVでお酒飲みながら家族で観ました。
ぶっちゃけ、これ観て1番楽しい世代は成人済みの子供と親とで鑑賞なんじゃね?って思ったくらいには私の家族はブッ刺さってました。
私の親は、親ガチャSSRどころかURなので、毒親という概念を知ったのは20代になってからなんですが、世間には色々ヤベェ親って居るもんだな〜と。
家族の形というものはいつの時代もほんとにそれぞれで、そんなにあの子の家が良いならあの子の家の子になりなさい!と言ったところでどうにもならない現実、親と子供お互いにね。各家庭それぞれの道を皆んなで模索するしか無いんだな、という気持ちになりました。
個人的に印象に残ったシーン…というかほとんどの人がウワァ…ってなった、自分の描いた絵が晒される問題のあのシーンですが、お絵描き大好き勢って小中の間で規模の大小あれど絵が晒されたりする事ってわりとあるんじゃ無いかな?と思います。私もそうだったので。
まぁその苦しみを乗り越えてこそだよな!と思う反面、ほんとにトラウマになって描けなくなることもあるよね…。
私はあそこまでとんでもないレベルでは無かったんですけど、ああいう描写で小中学生の残酷性を感じてました。以外とイジってくるの1人くらいだったりするんだよな、ああいうのって。
あと、BTS風味な4タウンがめっちゃ良かったですね。
ライブの描写とか、オタクが生で拝んだ時の表情とか反応が完全に一致で爆笑しました。ライブの演出とかもすっごいわかる〜!ああいう感じだよね〜!!!!さすがピクサーである…オタクの心をよくご理解なさっておる…。
セーラームーンやらんま1/2を参考にした部分がいくつかあると聞きましたが、本作にいい感じに馴染んでて良かったです。
おば4の変身シーンがまじで最高です。
エンディングの「どんな君でも君だよ」がシンプルで1番伝えたいこの作品のテーマなんだろうな、と思いました。
レッサーパンダの部分も、つまりメイメイの才能って事だったんだろうな…!とも。
面白いのにちょっと深くて、楽しく観れるいい作品だったと思います!
ぜひ劇場で公開して欲しかった…
2002年に13歳の主人公はおそらく監督自身の投影だろう。内容も含めて極めて個人的な作品だと思われる。
「一族の女性にしか起きない」「母から娘へと受け継がれる」という設定に思春期をプラスして〝初潮〟を絡めてくるのはさすがとしか言いようがない。コンピューターアニメでナプキンが普通に出てくるなんて本当に凄い。
全体的に父親(男性)の存在が希薄なのは、あの一族が女性主導の一族だという事だけで無く(あの力を封印する儀式が自分には女子の割礼にも思えたように)あそこで行われている事が男に知られる事なく女性の中だけでヒッソリと罰で有るかの様に行われる物事(多くは男性の為だったり世間体の為だったりする)の暗喩だからではないだろうか?
日本の漫画やアニメの影響を色濃く受けたと思われる作画や表現に、ちょっとだけ気恥ずかしさを感じて観るのを一瞬躊躇ったが、観て良かったし是非とも劇場で公開して欲しかった。
ていうか、ディズニーの「どうせ+(プラス)が有るし」的な〝+(プラス)の肥やしに丁度良かんべイズム〟はどうにかならんかね。
ディズニーらしくない作品だけど、歴史に残る傑作
個としての自由を描いている作品。
ディズニーは通例、家族愛を謳うものが多く、ましてや親と子供の作品はそれぞれ典型的な良家庭のような作品がほとんどです。
しかし、今作では、最初から最後まで親は親として、子は子としての生き方を描いていて、それぞれの違うところから、お互いにぶつかることがある、というふうに描いています。
実際、現実でも家族お互いにぶつかることがなく、それぞれ自由に生きているという家族はとても少数派です。
主人公のメイのように、家族で我慢してる存在がどの家庭でも1人はいるでしょう、その人が自分の意見を言えるように背中を押してくれる作品ですね。
ミラベルに引き続き、とても現実的な主人公を見てて、自分も感情移入してしまいました。
すばらしい傑作と出会えたことに感謝を。
00年代青春プレイバック!
思春期女子のパワフル青春映画!
友達も家族も自分も推しもみんな大好き!!大切だーー💕
2000年代ドンピシャの私の青春も蘇りました!
メンズアイドルのオタクは共感の嵐では?!
3次元の同人絵を本人に見せるシーンが…!!ヒェェ!それは本当にやめてあげて〜!!!
関係者および本人への配布や閲覧を禁じます!と叫びました…笑
このシーンの辛さやハラハラさは、同人系を扱う人なら共感してくれるはず…!笑
キャラクターの表情や場面展開など、カートゥーンネットワークやディズニーチャンネルアニメーションが好きな人は絶対好き!
日本のカルチャーが沢山で可愛いです!
変身アイテムがアクセサリーなのも流石すぎる!!完璧!!最高!!
私ならどんなアクセサリーが変身アイテムになるんだろう?と妄想が止まりません…!
おばちゃん軍団に私も入りたーい!!
実は映画鑑賞前は「またピクサーは家族が子供を支配する系の映画か…」と期待値低めだったのですが、リメンバーミーともあの夏のルカとも違う家族の愛の形がありました。
そして観る前は「絶対嫌い〜!」と思ってた主人公のママが大好きになりました。
何度も映画を繰り返し観るほど、主人公家族たちの事が大好きになっていきます。
ママの過去とパパの寛大さと受け入れる勇気…とっても素敵です。
今こうしてレビューを書きながら、ママとパパの事を想像して涙が出そうになるくらい、素敵です。
そしてそして、何より驚いたのは、ガッツリ生理用のナプキンが出演するところ!!
幼稚園くらいの子供達が観てもわからないんじゃない?!と思いました…。
そういった教育が遅れている日本なんてもっともっとわからない子供達いそうですよね。
もし私が生理を知らない子供と観て「アレなーに?」と聞かれたらなんて答えよう。
誤魔化すのも違うし、年齢によっては全て話すのも違う場合もある。
私なら「主人公のメイちゃんや同級生くらいのお姉さんになると身体が大人になるぞーって準備を始めるんだけどその時に必要なのものなんだよ。できれば、人前で目立つように出したりして欲しくないアイテムだから、メイちゃんは恥ずかしがってるんだね。男の子と女の子で準備が違ったりするんだよ」とこの映画をキッカケに少しずつ教えてあげたいかも。
昔、ウォルトディズニーは性教育シアターアトラクション作ってたくらいだし、映画などをキッカケにして変に隠さずに教えることが大切ですね。
色々と斬新で新しいディズニーピクサー映画ですね✨
全然共感出来なかった。
ピクサーの作品で、初めて途中で見るのを止めようかと思った程、全然感情移入出来なかった。
根っこのテーマって何???
家族愛??
それすらも明確に分からなかった。
あの母親の押し付けがましさも好きになれないし、はっきり物を言えない父親も好きになれないし、我慢してるメイも好きになれない。
結局メイは、何だかんだ自分で切り拓いていったけど、最終的に母親が救われる話しなの?!!と、ビックリ。
仲良しの3人はメイを許していたけど、友達にあんなことされたら、私なら仲直り絶対無理だなと。
そんなあっさり許せるんや!?!??って思ったの私だけでしょうか(笑)
星1.5は、レッサーパンダ姿だけはとにかく可愛いのと、4★TOWNの存在だけはめちゃくちゃ良かったので、その分です(笑)
ロベールが好き!!
ちょっと期待し過ぎてしまったかな〜。
相変わらずな配慮。
いままでのピクサーの中でもかなりキャラクターの表情が豊かな作品だったと思います。
ストーリーも明るく楽しめる物語でした、そして相変わらずな不自然に感じるレベルの人種配慮。
思想は勝手だが映画等の娯楽にまで主張しないで欲しい。
娘と鑑賞、どんなテーマ性でも驚きと楽しみがあるディズニーは一流
親に従順な典型的アジア人を題材にした心に刺さるテーマ性、レッサーパンダに変身してしまう主人公がどう展開していくか先の読めない脚本と落とし込みは見事
日本のアニメを意識した描写もあり、多くのアジア人へ向けたメッセージを織り込んでいる
主役目線でも楽しめるし、子供がいる親としても受け取るものがあった
大人になって忘れていた自分が思春期にどうだったか改めて振り返るいい機会になった
親父でも楽しめた。
私は昭和生まれの中年親父ですが、意外と楽しめましたね。
ちなみにアニメもBTSも全く興味ありません。
ビートルズ見るためディズニープラスに入って、そろそろやめるので適当に見ているだけの人間です。しかしこの作品、ながら見に近い感じだったのですが、テンポが良くグイグイ引き込まれ、最後はちょっとウルっと来ました。永遠のテーマを扱っているからでしょうか?
自分らしく、とは何かみたいな。面白かったです。
4タウンに釘付け❤️
酷だなぁ〜💦
親に気を使い感情のコントロールが出来ない13歳かぁ
これ、子供が観たら凹まないかなぁ😅
ドタバタあって丸く収まるにしても途中過程が個人的にはディズニーの良いとこ抜かしに腕組みしたまま唸ってしまった💦
ジェンダーや人種問題に取り組む理念は立派だがエンターテイメントとしてのひねりが
もっともっと欲しかったなぁ
唯一の救いは4タウンがメチャ可愛い❤️
彼らのストーリー作って欲しいわぁ
良い映画だけど嫌い
物語に関して、良い意味でディズニーらくしない、社会の流れを汲んでいて、斬新な脚本だった。
映像に関して、かなり洗練されている。ピクサーのCG技術は、天井に達したように思える。レッサーパンダの毛並みとかすごい(語彙力
レビュータイトルの「嫌い」に関して、独親である母親の言動や、思春期の描写が、やけに生々しかった。この映画を見て、嫌な記憶を蒸し返されるような思いをする人が、少なからずいると思うし、個人的に不快感を覚えた。
総評として、良い映画だけど、個人的に嫌いな映画だった。
ポリコレ風に見えて非ポリコレ作品
主人公が中国系である事、容姿的にポリコレを意識してそうな所など、
予告編でそこそこ批難があったのですが実際に見てみると、
ポリコレ要素など欠片も無い正統派青春アニメーションでした。
お母さんにとってのいい子で居ようとしながら学校の友達とお母さんに話せないような趣味で盛り上がったり、友達と協力してお金を稼ぎ好きなアーティストのLIVEに行こうとしたり。
過去の青春映画作品に敬意を持ちながらも、現代でよく問題になる親子の確執も表現していて、
他ピクサー作品には無い良さがありました。
劇場で観たかった
「野獣」に込めた、思春期の「心身の変化・成長」「やりたいことを我慢できない欲求」のカリカチュア。
自分らしく自由意思をもって生きることの肯定。
過度にフェミニズムに寄らず、(生理関連などの)繊細な表現もまたチャレンジングで、惹かれる要素は多々ありました。
そういったテーマなのはよく分かります。
ただ、親が嫌悪するために、子どもがアイドルグループを推していることを打ち明けられず、好きなことを我慢し、いい子を演じることの残酷さ。
親の価値観で子供の人格を否定する醜さ、身勝手さが強調されていて。
これらから解放されることが、物語の「肝」なのでしょう。
しかしこちらは、そういった圧迫の話はさんざん見てきています。
さらに、中国系カナダ人(や黒人やヒスパニックら)の外見的特徴を強調しすぎたキャラデザインが可愛くなくて入り込めないことも加わって、嫌悪感が勝ってしまった。
主観ですが、『モアナ』『リメンバー・ミー』みたいに普遍的ディズニーキャラ的な可愛いさに民族的アレンジを入れるデザインと、本作や『ミラベル』みたいに人種的特徴を全体に反映させ強調したデザインには差を感じるのかもしれません。
たぶん、劇場という環境なら没入感によって問題を感じなかったのだろうが、配信になったことで引いて観ちゃったんでしょうね。
やっぱり劇場で観たかった。
これに尽きます。
画期的 なのに 普遍的
全然期待していなかった
ことを後悔するぐらいにはしっかり面白かった!
アジア系の
女子中学生の
思春期の話で
主要な製作スタッフは全員女性
という部分は昨今の色々な価値観のアップデートを意識的に反映した部分だと思うが、結果出来上がったこの映画の面白さ、楽しさは全くもって普遍的
個人的には韓国映画の サニー 永遠の仲間たち はこのテイストに近いと思うが、とにかく
この子たち最高!!
と言いたくなるガールズ青春ムービー。
主人公とその親友たちの お前ら本当に最高だぜ! 感が素晴らしくて、彼女達の愛おしさだけでも見る価値あり。
この年頃の女の子の抱える 欲 みたいなものがここまで真正面に描かれるのも中々見なかったがそれ込みでとにかく 普通の楽しさ に溢れてるのが何しろ素晴らしい。しかも これは女の子の楽しみ 的な安易な切り分けもせずに あいつ をきちんとあのライブ会場に送り込んできてる辺りも真の意味で真っ当な価値観のアップデートになってて凄くいい。
レッサーパンダのモフモフ感はさすがの技術力で愛くるしさ抜群だし、レッサーパンダに変わっちゃう
というある種ディズニー的とも言えるファンタジー構造もピクサーらしいきっちりとした練り込みで物語として消化してみせる流石の話運び。
作品のトーンというかテンションが今までのディズニー作品らしさとは少し違って、言うなれば
昔の リボン ちゃお あたりに載ってそうな少女向けギャグ漫画 みたいなテイストに近いのも面白い。
日本の漫画、アニメの影響も大きいのだろう。
気になるところとしては
お母さんの期待に応えないと行けない…
という主人公の葛藤部分と
お母さんの行き過ぎた過保護 というか 過干渉?
みたいな部分が 本質的にはその二つ別の問題じゃ無い? というふうに思えなくもなかった気はする。
あのお母さんの度を越したデリカシーのなさまでレッサーパンダに象徴される主人公一族の成長物語に組み込まれるのは少し違うでしょう…
親のデリカシーのなさに振り回された実体験のある人はこの話は飲み込めなさそう笑
俺はギリギリ看過できるぐらいではあったかな
全体的に満足度の高い作品だったのは間違いなし
配信 という気楽なフォーマットというところもこの作品には割とハマってたような気もする
楽しませてもらった!
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