私ときどきレッサーパンダのレビュー・感想・評価
全83件中、41~60件目を表示
毒親の話
毒親問題は儒教の影響が強いアジア圏では共通のテーマなんだろう。
私の親も毒っ気があるが、10代の頃の自身と重ねて、後半声が漏れるくらい号泣してしまった。
話の組み立て方や映像の素晴らしさはさすがピクサー。
最近のピクサーはほんとにクオリティが高くて安心して見られる。
様々な人種が主人公に選ばれるのも良き。
今からでも是非映画館で上映して欲しい
流石のピクサー、ハズレがない。
個人的にディズニーよりディズニーピクサーの方が斬新で独創的な世界観が好きです。
作中の曲もいいし、かっこいいシーンが多いので、是非大画面でもう一度見たいです。
「エブエブ」と
ディズニープラスで鑑賞。
奇しくも先日観た「エブエブ」と同テーマだった。(こっちの方が公開は先だけど)
もしかしたら、多くのチャイニーズ・アメリカン二世・三世の人が、儒教的な思想やアジア人としてのアイデンティティと、どう向き合うべきかを考えているということかもしれないと思った。
「エブエブ」は母親視点なのに対し本作は娘視点なのも対照的で面白い。
また、本作はこれまでディズニーピクサーがやってきた「リアルへの追及」ではなく、動きやキャラクターデザインを日本のアニメに寄せているんだけど、それが結果的に、ピクサーアニメーションでもジャパニメーションでもない、本作だけのオリジナリティーを会得しているのは、ある意味でテーマ性とも合っているのかもしれない。
時代を先取りしたピクサー映画
最高のエンタメ映画。
同監督の短編映画Baoも本当に素晴らしかったが、本作もそれに引けを取らないくらいの名作だった。
表向きには"真面目な娘"を演じながら、実は根っからの"アイドルオタク"という二面性を抱えた主人公。
そして彼女をとりまく友人達がまず魅力的、かつピクサー的に非常に斬新。
とにかくオタ活描写が徹底的にリアルで、これまでのピクサー作品では考えられないくらいに弾けている。
ここにまず驚かされた。
アニメのキャラクターというよりは、今を生きる等身大の女の子という感じがして感情移入しやすい点も良い。
子を案じるあまり毒親になりすぎてしまう母親。
その親の良き娘であろうとするあまり、強烈な二面性を持ってしまった主人公。
本当の自分をひた隠しにしながら生きるのは辛い。
でも誰もが経験した事があるのではないだろうか。
かくいう私もそんな1人だった。
でも1人の親でもあるがゆえ、毒親になってしまう母親の気持ちも分かるのだ。
人にドン引きされそうな側面は誰にだってある。
でもそれも大切な私の一部だ。
そうやって隠さずに、自分に嘘をつかずに歩き出したメイの言葉は誰の心にも刺さるものだろう。
今を生きる全ての人にオススメしたい最高のエンタメ作品だ。
綺麗な
映像美
思春期の女の子の出来事が宝箱のように詰まってる作品だった
親子の喧嘩と友達との関係性、好きなことを否定されるつらさ。
歳をとるとお母さんの視点で見てしまってる自分がいた。
見る年齢によって感情移入する人が変わりそう
目がキラキラなのがコミカルさもあって良かった
笑えるし爽快!!
レッサーパンダになったメイメイがかわいいのなんの!!
最後の方はツッコミどころが多すぎて笑いが止まらなかったけど、それもまたよし!笑
友達3人が本当にいい子たちすぎて、よかったなあ。
ただ、主人公もうちょっと可愛くてもよかったのでは…
美女を主役にしちゃいけない、っていうのも逆差別に思えるな…
ストーリーは家族向けだが序盤が…
キャラデザが好みじゃないので全く期待せずに視聴。
序盤のコメディ要素のノリがきつくて視聴を断念しかけた。
中盤以降は序盤のきついノリが無くなり普通に楽しめるようになったので序盤でかなり損をしている作品だなぁと思った。
面白かった
思ったよりもコメディーに振り切れてて良かった。
今までのピクサー作品よりも、感情表現の部分のビジュアルが吹っ切れてた。
テンポ良く話も進むしまとまりもあるし、劇場公開でも良かったのでは無いかな。
見終わった後、最終的に登場人物皆んながいい奴に思える様な出来の映画は気持ち良い。
あの母親の自己中さとかも割と許せてしまうのは何故だろう?
誰にだって心に野獣を飼ってる
めっっちゃくちゃよかった!
いい子でいる、周りの期待に応える呪い。そこからの解放。
自分の中に抑えこんでる怒りや悲しみや欲望の塊をレッサーパンダってポップなアイコンで表現しちゃうの天才すぎる。
こんなに過保護な親はレアだけど、少なからず子供は親に愛されたくて忖度しちゃうことある。
子供だけじゃない、大人になってもそう。
だけど自分を律して本音を押さえ込んで、周りに迷惑かけない自分でいることが本当に正解で"大人"なんだろうか?
その問いに怒りを爆発させた母の姿で返す。
押さえ込んで伝えられなかった気持ちはとんでもない爆弾になって心に抑え込まれる。
その溜飲を下げるために、自分が我慢してきたこと、出来なかったこと、本当はしてほしかったこと、無条件に愛されることを娘にさせる。
それでかわりに自分を保つ、呪いの連鎖、それが本当に正しいことだろうか?
ちゃんとただの悪者を作らない、誰かを断罪しない所が安心のディズニークオリティ。ちゃんとそんな母も救ってくれる。
ある意味、自分の中の野獣とともに生きることを決める方が強いなと感じる。
友達との関係が最高によかった。
子供には親の知らない子供だけの世界がある。
いろんな顔がある、それは誰にだってそう。
自分のコンプレックスをただ認めるだけじゃなく、使えるじゃん!てとこまで振り切っちゃうのがよかったな。
所々子供の本音がしっかり出てるとこもいい。
「私普段習い事もたくさんやっていい子やって、本当に頑張ってる!」
「ごめんねいい子じゃなくて!完璧な子じゃなくて!ママみたいになれなくて!」
って自分で言えたこと。
いいんだよ、ならなくて。
魅力的な人間って完璧な人じゃなくて、欠けてたりズルかったり弱かったりする所こそその人の愛しさや本音が詰まってるように思う。
完璧な人ばっかりじゃ世の中つまんないよね。
他人を大切にするために自分を大切にするの、自分をすごく愛してあげることが一番大事。
上手にガス抜きして生きたいよね。見てスッキリした!
呪いからの解放をこんなにエンタメに仕上げられるなんて本当に天才…
「誰でも心に野獣を飼ってて、上手に隠してる。だけど私は外に出した、あなたはどう?」
55点
映画評価:55点
ピクサー作品では過去にない程
異例な展開。
冒険もないし。
ノリも違うし。
主人公が悪さもするし。
なんかピクサーが新境地を開拓している様にも見えますね。
そんな今回の主人公は
いつも良い子のフリ(本心を隠し)、
周りのノリに流され、
金の悩みや恋の悩みがある
まるで現実の思春期みたい。
現実と違うのは
ときどき巨大レッサーパンダ(物理)になるってくらい。
でも実はそこも結構現実的なんです。
だって私もずーっと周りに本心を隠し、
まるでレッサーパンダのよたいな着ぐるみを着ているかの様に生きてきましたから。
そんな現実に存在する、
思春期少女の成長の1ページを
垣間見る事の出来る作品です。
中々興味深かったです。
《メッセージ:本心との向き合い方》
【2022.5.31観賞】
さすがのピクサー、見て損はない
ピクサーを最近全く見ないですが
久々にディズニー+の配信を見てみる事にしました。
じゃあ、ちゃんと面白いという。
素晴らしい!!
最強に楽しいところもあって、飽きずに見れるテンポもあり
見て絶対に損はないです。
アニメだから子供向けとか、思考や価値観、自分が正しいと思っている、...
アニメだから子供向けとか、思考や価値観、自分が正しいと思っている、など頭が凝り固まった人(特に親)に見て欲しい。
親子で見れて共感できたら幸せだと想像してしまう。
逆に親が理解ある人はあまり共感しないのでは?とも。。。
生きる時代が違えば考えは皆違う、されども親子関係の表現が流石すぎる。
子供はわかっている、親がわかっている部分の絡みというか思いのカスり具合がいい。
色んな年齢層が見ても何かを感じ取れる。そして楽しくて幸せ。
映画館でやらないの勿体無さ過ぎる!
やっぱり安心のDisney・Pixar。
新しくて挑戦的だけど、安定感のある面白さ!
とてもアニメチックな表現が多く、それがアメリカらしい画作りやキャラデザと上手くマッチしていて、日本人としては馴染み深いのに真新しいという不思議な感覚のある映像でした。
この作品で凄いなと思った点は、展開がスムーズで一切間延びせず、とてもテンポが良い事です。
VODで映画鑑賞する際のデメリットとして、やはりどうしてもスマホや他のことに気を取られて"ながら見"になってしまいがちだということ。
しかしこの作品は映像的にも脚本的にも目を離す隙間は一切無く、最初から最後まで他のことに気を取られずに済みました。
そして音楽が素晴らしい!
4Townカッコイイですね。
Billie EilishとFinneas O'Connell制作の楽曲もさることながら、スコアの方も印象的でした。
この楽曲たちを劇場で聴きたかった!
こんなに素晴らしい作品を劇場でやらないなんて、めちゃめちゃ勿体ないですよね~。
ひとつだけ。
たまごっちみたいなのも出てきて、AnimeやKawaii的な雰囲気もある。
基本的にはめちゃめちゃ日本的な要素で描かれているのに、何故か中華なんですよね(笑)
脚本や設定の整合性的にそっちの方が都合が良かったんでしょうかね。
まあ洋画で描かれる日本的要素って"和"より"サイバーパンク"なことの方が多いし、謎に中華っぽさと混同されてる部分もあるからアメリカらしいと言えばアメリカらしいか...?
5人なのに4★TOWN
レッサーパンダの守護神でもあったご先祖様。トロントでもっとも古い寺育った13歳のメイ。人気グループ4タウンのコンサートに行くためメイたち友達4人は奮闘する。
中国系カナダ人の監督。もふもふなレッサーパンダ人気にあやかった作品とも言えるけれど、全世界に通用する10代少女の成長物語だった。巨大なレッサーパンダに変身してしまうのは家系によるもので、家族の女性たちはみな経験している。母親に認められようといい子でいることに疑問を持った途端の出来事だった。変身を抑えるには一族の儀式が必要でそれが4★TOWNのコンサートと重なってしまうといった展開だ。
母と娘。そして友情。K-POPに憧れるというのも時代を表現しているけど、事件は2002年のこと。差別や偏見に打ち勝つのも10代ならではのものだろう。監督たち主要なスタッフが女性ばかりというのもこの作品を象徴しているし、ついでにメイキングストーリーをも見たけど、彼女たちの10代をそのまま投影したキャラだと感じることができた。
それにしても大画面で観たらかなりの迫力(だと思う)!メイのレッサーパンダも巨大だと思ったのに、それ以上に・・・
レッサーパンダじゃなかったら?
感情が高ぶるとパンダになってしまう13歳、最終的には「みんなじぶんのネガティブな部分をほとんど見せずに生きているけど、私は表に出したよ!あなたは?」みたいな感じで終わる。
我ながらドン引きな感想かもしれないと思うものの、確かに感じてしまったので書かせてください。
これは、「13歳の少女」が「もふもふで可愛い人気者のレッサーパンダ」になるから許されるのであって、極端な話「そこらの30代や40代」が「ゴキブリ」になる話だったら?と思うと胸が苦しくなる。ディズニーだし、物語だし、そんな野暮なことは考えないことが楽しむコツなのもわかっているものの、じゃあターゲットは誰なの?という疑問。
メイメイが感情をコントロールできなくて爆発しても、(凶暴化していなければ)レッサーパンダ姿がもふもふフワフワで可愛いから許されるし仲間からも受け容れられているのであって、これがゴキブリだったら?感情が爆発すると凶暴なゴキブリになってしまうとしたらそれはもうほぼテ●フ●ーマーズ。メイメイの人間性よりもただただレッサーパンダの可愛さや人気で物語が進んでいくのがモヤモヤした。
私はだいたい30歳のゴキブリ側の人間なので、間違ってもメイメイのようにネガティブな部分を表に出して生きていくことはできない。
健全な人間にとってはじぶんの短所を隠さず人と関わり、短所も長所となるかもしれないと前向きに捉えられるかもしれないけれど、私は13歳ではなくもうすぐ30歳のメイメイなので、荒ぶる感情は死ぬ気で隠さないと社会から受け容れてもらえない。そのことですごく悩んでいるときに見てしまったので余計に最後の台詞が悶々とした。
映像としてはすごくキレイだし、可愛いし、キャスティングもよく(字幕版)、推し事のためなら頑張れる姿も共感できたり、深く考えずに見れば楽しめました。4townカッコよかった。
全83件中、41~60件目を表示