「壊れてしまった人生を継いでいく」金の糸 Momokoさんの映画レビュー(感想・評価)
壊れてしまった人生を継いでいく
主人公エレネのゴージャスな赤毛にハッとする。失われた時はこの映画の大切なテーマだ。
室内のシーンが多く、アパートの住人を中庭越しに観察したりされたり、舞台のような感じ。
旧ソ連の国ではまだまだ社会主義の時代の傷が、生々しい世代が高齢とは言え残っている。
この映画の最も高齢の世代には、加害者と被害者がいる。その子どもたちは被害者だけ。その孫はやっとその意識から脱したけれど故郷への帰属意識は薄いかもしれない。まだ子どものエレナはどんな風に育つのかな?
コメントする