「母性より父性を問いたくなる!」母性 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
母性より父性を問いたくなる!
ミスリードその①
事故か?自殺か?他殺か?
この予告編でこの映画はミステリーなのかと思って観ると、
これがミスリード。
謎解きの面白さはほとんどありません。
検証その①
大地真央の子育ての失敗例が戸田恵梨香
戸田恵梨香の母親役が大地真央・・・
そう聞いた時、これ以上ないキャスティングだと思った。
大地真央って《嘘臭さの塊り》
ぜんぜん人間臭くなくて歌ったりセリフを話すAIみたい。
(生活感が全くない人です。)
原作を読んでいたので、これ以上の適役は考えられない。 と思いました。
戸田恵梨香をお姫様に育てたかったの?
婿というか娘の夫を選ぶのもまるで下手。
終わりの方で、父親はビーフシチューも食べたことなかったって?
えーっ、あの聖母様がビーフシチューも教えてない?
作り方を知らない?
実は母子家庭で生活に困窮していたのが現実だったのかもしれません。
検証その②
《これが書けたら、私は小説家を辞めてもいい!》
これって湊かなえの強烈なコマーシャル。
自己プロデュース。
嫌ミスならぬ嫌らしプッシュ・・・
かくしてベストセラーは生まれた。
ご本人がそう語る程の作品じゃない気がします。
湊かなえの小説としては面白くない。
2時間観ててクスリとも笑えなかった。
仮説その①
原作も予告編もレビューも一切みないで、
白紙の状態でみたら3倍は楽しめたのではと思う。
仮説その②
戸田恵梨香の母親が高畑淳子だったら?
高畑淳子は大地真央みたいにオブラートをかけた愛し方をしてない。
無我夢中で愛を注ぎ憤死する、みたいな!
それでも娘は出て行くんだから、育て方も愛し方も
関係ないのかもしれない。
疑問点その①
父親の存在感が薄すぎる。
姑にいびられ、こき使われる妻をまるっきり見ないふりをする夫。
知らんぷりにも程がある。
母親が娘を愛さなかったら父親は娘を不憫に思い溺愛するでしょ。
高畑淳子に夫も殆ど出てこない。
大地真央の夫も出て来ない。
(男不在なのです。)
ホント嘘くさい映画だった。
唯一正直なキャラクターは永野芽郁の演じる娘。
彼女が居るから救われました。
娘が母をかばうと、
母親・戸田恵梨香は、あなたの態度が私を悪い立場に
追いやる・・・と娘を叱る。
子供にベターっと依存するママ、
自分の思い通りに子供を私物化するママ、
毒母よりは良いかな!!
疲れる映画だった。
おはようございます。
こんな母親、ちょっとありえないですね。
原作を読んだ後に、娘との関係性を考えてしまいましたよ💦言葉の行き違いや思い込みがなかったかなあ?なんてね。まあ、娘にしても息子にしても思い返すと子育ては反省点ばかりですがね!
確かに疲れる映画でした。