「小林真に会いたくなりました」HOMESTAY(ホームステイ) あやさんの映画レビュー(感想・評価)
小林真に会いたくなりました
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想像していたよりも余韻の凄い映画です。
冒頭の家族の不気味さや、居心地の悪そうな学校何かを隠していそうなマドンナなど主人公視点で見る登場人物は
主人公のことを全く見てあげない、主人公に対して興味のない人達です。
しかし視点が変われば、
周りのことを見れず、他人に興味を持たず自分のことしか考えていないのは主人公だったんだということが分かります。
その事に気づくまでの間、主人公視点で映る登場人物達を悪者に見せ続け、次から次へと悪い情報を流していき
負の感情が爆発しきったところで、主人公の周りの見れなさに気づかされます。
この流れはありがちかもしれないですけど、見ていて凄く楽しかったです。
物語の終盤まで生前の主人公がどのような人物だったのかは分からないままなので
明るく振る舞う主人公(魂が乗り移った)に対しての周囲の反応から生前の様子を想像するしかありません。
終盤あたりから真っ黒なスケッチブックや、遺書、生前の辛い体験などが判明します。
なので、物語の最後に幼なじみとの花火大会で笑顔の主人公を見ると胸が締め付けられどんどん主人公が愛おしくなっていきます。
もう物語は終わってしまうけど、生前の小林真くんがどんな子だったのかもっと知りたかったなという感情に襲われます。これが余韻が凄い一因なのかなって思います。
最後にですが、長尾謙杜くんの顔が本当に良かったです。
どれだけ暗くて冴えなくて運動神経が悪くても、顔があれだけかっこいいなら付き合いたいです。
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