大河への道のレビュー・感想・評価
全29件中、21~29件目を表示
予告見て気になって初日に
初日に鑑賞しました。女1人で観ましたが…見事に中高年のおじさんだらけでした笑笑
まず題材と発想が面白くて興味深い。
名前と功績は知ってるけど、それ以上深く知らない伊能忠敬。まさかの初っ端から死んでるし、ドタバタコメディなのかなと思いきや、最後の最後で泣かせてくれました。役所の現代のシーンの中井貴一と松山ケンイチの掛け合いはクスッときます。劇場おじさん率高かったからか途中何度かおじさんの笑い声が聞こえました。
北川景子は…台詞回しのせいなのか、元々ものすごく演技が上手いとは思ってなかったけど、今回はちょっと微妙でした。
大河への一歩
50歳を過ぎてから自ら全国を歩いて日本地図を作った伊能忠敬(ちゅうけいさん)の偉業を描いて、年を取ってからでも一歩踏み出すことができることを教えてくれる。
ラスト、中井貴一演じる主任さんの一歩に拍手。
中井貴一と松山ケンイチの掛け合いが楽しかった。
軽い感じの松山ケンイチいいなぁ。
最後、重々しい草刈正雄と玉置浩二の歌で感動させたいなら、西村雅彦と祈祷師のパートいらなかったんじゃないかな。
ずっと軽い調子で良かったのに。
草刈正雄は重厚な役回りが多くなってきたけど、「病院坂の首縊りの家」の黙太郎役が面白かったけどな。今ならスピンオフできてもいいくらいのキャラクターだった。
他の方も書いてましたが、知事役は森田健作でしょう。
ちゅうけいさんが出てこないのも良かったですね。
伊能班の人たちの思いやりが日本を救ったんですね
美しい国、日本。
徳川家斉(読み方わからん)が忠敬の草鞋に大儀であった。と、労う場面。草刈正雄、おいしいシーンでしたね。
脚本家の加藤がプロデューサーにオチを変えられたという話。ちょっとした思い遣りの欠如が悲劇を産む結末にしたかったという加藤の話は伊能班の人たちの熱意と忠敬への思い遣りが日本を救ったのだという話の伏線になっていました。松山ケンイチがしきりにツッコミを入れる北海道は伊能忠敬から測量技術を学んだ間宮林蔵がデータ収集したらしいです。高橋景保の天文学も正確な測量に役だったことでしょう。伊能忠敬は高橋景保の父親が師匠で測量技術を学んだらしいので、恩返しの話しでもあると思いました。忠敬の名前は「忠」と「敬」。「忠」は落語の人情話ではお馴染み。
ロシア人から攻撃されて命を落とした班員の話やイギリスが驚いて植民地化を諦めたという逸話は幕末から明治維新がなにかと注目されますが、江戸時代から着々と準備していた偉人たちの功績は大きかった。この話は立川志の輔が伊能の日本地図を見て感動して作った創作落語が元になっているのですが、前後する現代と江戸時代を同じキャストをシャッフルして映像化するという落語ではできない見ごたえのある作品に仕上がっていて、非常に面白かったです。
私は岸井ゆきの目当てで観たのですが、町娘の衣装がよくにあっていました。北川景子は綺麗過ぎ。腕のホクロも素敵でした。
中井貴一の市役所の課長が最後、脚本家の加藤に弟子にしてくれというサゲは非常にお上品でした。
立川志の輔は立川流師範の談志からいっぱい上納金取られたでしょうから、えげつないサゲもいろいろ考えたでしょう。
千葉県のキャラクターのチーバ君。千葉県の県境の形から出来ています。地図への愛情を感じました。九十九里浜はまっすぐな海岸線なので測量の開始の場所として最適だったかもしれませんね。房総半島はじめ、海岸線は断崖絶壁も多いので測量大変だなぁってつくづく思いました。凄い偉業です。ちなみに私はチーバ君のお尻の辺りで釣りをすることが多いです。
NHKの大河班が悔しがったら、志の輔中井組の勝ちですね。
鎌倉殿の13人より絶対面白そう。間宮林蔵役も入れれば出来そうじゃないですか。アイヌの人やロシア人モドキの俳優も入れて。悪いロシア人役には元立川流の快楽亭ブラック師を推薦します❗
王道の和風映画!!
普通に面白い、和風映画だと思いました。
大作ではないので予算はそこそこなのでしょうが、現代劇有り、時代劇あり、
相変わらずの中井貴一風(最初はだらしないけど、終盤で急に締まる役柄)有り、
北川景子は相変わらずお綺麗だったりです。
この映画を見て、そのあとウィキペディアを見て、
伊能忠敬の「喪を秘して地図製作を続行」というのが史実だったことをはじめて知りました。
ちょっと勉強になりました。
ただ、1点映画には、突っ込みどころあります。
長さの測量が歩測というのがどうしても信じられません。
三角関数を使うほどの思考があるなら、長さの測量はどう考えても、
ロープをメジャーのようにして使うのが正解のような気がします。
その方が早いし正確だし。。。。
<主な基準(今後のためのメモ)>
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画
忠敬(ちゅうけい)さんと一蓮托生
伊能忠敬といえば、日本で初めて実測で日本地図を作製した人、と
社会の時間か、歴史の本か、何かしらで学んだ。
でも、その人を大河ドラマへ、ということ?とタイトルに惹かれ、鑑賞。
現代の市役所から始まり、やはり大河ドラマの主人公に、と提案、
製作のため、脚本家に依頼、ようやく脚本家が興味を持ってくれたと思ったら、
実は伊能忠敬は・・・
「日本地図を完成させていなかった」
という衝撃の事実。
えーーー???そうなの??
日本地図を作った人じゃなかったの??
そして、シーンは変わり、江戸時代にタイムスリップ。
さきほどまで現代に居た方たちが、みな江戸時代の別人として再登場。
主役と思った伊能忠敬は亡くなっており、一度も顔出し無しなんだけど、
それを隠し、弟子たちが地図を完成させるというお話。
高橋景保(中井貴一)は見事に伊能の奥さんである、えい(北川景子)に騙され、
弔った際のえいの「一蓮托生」という言葉が、地図の完成までのチームワークの原点に。
でも実際に、どのように距離を測ったのか、三角関数により高低差なども考慮していた、
三角関数がこの時代にすでにあったとは、と驚きばかり。
そして、最後の将軍へのお披露目シーンはさらに驚き。
あの大きい広間を埋め尽くす、壮大な「大日本沿海輿地全図」の大きさ、そして美しさ。
将軍の温かい言葉にも感動でした。
ちなみに、家に帰りググると、完成前に亡くなり、3年後に地図は完成、
そして3か月後に喪を公表と書かれていた。
地元の人からは、忠敬(ちゅうけい)さんと慕われ、呼ばれていることも。
いや~、勉強になりました。面白かった。
原作は立川志の輔による新作落語。 町おこし・観光促進としての案を練...
原作は立川志の輔による新作落語。
町おこし・観光促進としての案を練る千葉県香取市役所。
観光促進課の提案に「ちょっと・・・」と異を唱えた総務課の池本(中井貴一)。
かねてから、町の偉人・伊能忠敬をもっと持ち上げたいと思っていた彼は、チューケイさん(伊能忠敬のこと)を主人公にした大河ドラマはどうか、と提案した。
言い出しっぺが責任を取るのは役所のルール。
大河ドラマ推進責任者に抜擢された池本だったが、嫌がる脚本家(橋爪功)の提出したシノプスでは、伊能忠敬は、全日本沿海輿地図を完成していなかった・・・
といった物語で、現代パートと時代劇パートが交互に、同じ役者で演じられるのがミソ。
伊能忠敬の物語と言えば、2001年に加藤剛主演で『伊能忠敬 子午線の夢』が映画化されている。
あちらは至って真面目。
こちらは・・・
いやいや結構真面目。
ただし、その真面目さが(中途半端なのかもしれないが)裏目に出たところもあり、時代劇パートが伊能忠敬の死隠しに終始しており、これで大河ドラマはできないだろうと思ってしまう。
真面目なら真面目に終始してもよく、大河ドラマ初の2部作。
伊能忠敬生前編は、蝦夷に渡っての波乱万丈物語。
死後編は、死隠しと列強の進出編。
ならば、大河も可能のように思える。
って、それでは、立川志の輔の落語とかけ離れるのか・・・
映画の見どころは、完成した全日本沿海輿地図が将軍の目の前に披露されるシーン。
いや、このシーンだけで、この映画、誉めて遣わす(って、将軍かい、わたしゃ)。
名もなき人々の活躍
本作は落語が原作らしいが
それをまったく知らなくても楽しむことができた
千葉県香取市で観光のために
その地域の有名人である伊能忠敬の大河ドラマを作るために
脚本家に依頼をするが
その脚本家が「実は伊能忠敬は日本地図を完成させていない」と言う
ここで現代から江戸時代の物語になる
そこで伊能忠敬が亡くなったあとに
伊能が亡くなったことを隠して、
日本地図を完成させようと奮闘する伊能の弟子たちの物語を描く
この映画はコメディっぽいが
江戸時代のあたりはあまりコメディが少なく感じた
ただ、地図を披露するシーンは
地図の大きさもあり、圧倒的なシーンで個人的には感動した
本作はキャストがそれぞれ
現代と江戸時代の人物を二役をするが
それの演技もよかったと思う
ラストは大河ドラマ企画はしばらく無しになったが
自分が伊能の大河ドラマをつくるためか
脚本家に弟子入りするところで話は終わる
千里の道も一歩からということか
【“これが、余の国の形か。美しい・・、と家斉将軍は言った。”伊能忠敬”達”が、命を懸けて”大日本沿海輿地全図”を作った訳が、良く分かる作品。時代劇と現代劇とのミクスチャー度合いも宜しき作品でもある。】
ー 序盤の香取市役所総務の池本(中井貴一)達が、郷土の偉人、伊能忠敬を大河ドラマにするプロジェクトを市長の意向で立ち上げ、20年以上も脚本を書いていない頑固な加藤(橋爪功)を訪れる様を、コミカル要素を塗して描くさまは、やや空回りしている感じがして、少し心配になる。
だが、舞台が江戸後期に移ってからは、面白く鑑賞した。(少し、ホットする・・。)ー
◆感想
・令和の現代劇と江戸期の時代劇を交互に構成しながら物語は進む。面白かったのは、出演俳優が、(現代と江戸期の時代劇で役柄は当然違うが)演じていた事は、斬新だったなあ。
- ”中井貴一さんは、洋装より、和装の方が絶対に似合うよなあ”と思いながら鑑賞続行。-
・時代劇の比率が大きくなり、冒頭に描かれた伊能忠敬が亡くなってからも、”大日本沿海興地全図”を3年掛けて、幕府の勘定方へは”伊能は生きている”と言いながら、地図作成を続ける伊能の遺志を継いだ人々の姿。
- 彼らは聞いていたのだろうなあ・・、晩年の伊能忠敬の想いを・・。”
諸外国に負けない技術力が、日本にはあるという事を示さなければ日本は早晩、植民地にされてしまう・・。”
伊能忠敬が、最初に蝦夷の地図を制作した意図が良く分かる。-
・そんな中、勘定方の中には、伊能の生存を疑うものが出て来て・・。
- あのねえ、そんな小さな考えでは、列強には歯向かえないんだよ!伊能忠敬が遺した想いを理解しなよ!-
■少し、残念だったところ
・物語展開が、やや粗いし、ストーリーが単調になる箇所が幾つかある。
例えば、西村まさ彦が演じた役柄の描き方や、エイ(北川景子)の抱えていた背景などである。
■興味深かった所
・これは、矢張り江戸期の地図製作の数々のシーンである。歩幅で距離を測り、定規、測量器具を使い、気が遠くなるほどの作業を延々と行うシーン。
そして、そこで得られたデータを紙に手で書き写し、夜遅くまで、地図にしていくシーン。
伊能の遺志を継いだ”名もなき人々の姿”は沁みるなあ・・。
皆、使命感を持った良き顔をして、作業に没頭している。
<そして、到頭”大日本沿海興地全図”は完成し、伊能の遺志を引き継いだ高橋景保(中井貴一:ニ役)は、江戸城大広間で、将軍家斉(草刈正雄)に拝謁する。
勘定方の箴言を止め、家斉が”伊能は存命なのか・・、”と聞くシーン。
高橋は答える。”はい、次の間にて控えております・・。”
そして、家斉が次の間に足を運ぶとそこには、大きな大きな日本の地図が、大広間一杯に広げられている。
家斉はその地図を見て言う。
“これが、余の国の形か。美しい・・。大儀であった・・。”
ここのシーンは、沁みたなあ・・。
伊能忠敬は、死しても尚、列強が迫る幕末期の日本の未来を案じて、高齢にも関わらず全国に足を運び、”大日本沿海興地全図”を作り上げたのだ、と忠敬のボロボロの草鞋を見て、私は思った。
矢張り、伊能忠敬(ちゅうけいさん)は、近代日本の発展に貢献した偉人だったのである。>
全29件中、21~29件目を表示