大河への道のレビュー・感想・評価
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ふざけた話なんだけどw
大筋実話なんだよねw
伊能忠敬は完成させてないし、死んだの伏せてプロジェクト進めてるのよ。
現代のお役所の描写はチョイオカシイけど、諸々有耶無耶にして工期をズルズル引き延ばす辺りでイヤな汗かいたりしましたw
結構楽しめたケド、志の輔の咄で聴いたらモット面白いんだろか? ってあたりが謎です。
ガッテン頂けましたでしょうか?
大河への道を見て感じたこと
1 伊能忠敬をテーマとした大河ドラマの誘致に取り組む人々の姿を通じ、日本地図作成に情熱を傾けた忠敬たちの活動を描いた群像劇。
2 映画前半は、大河ドラマを誘致しようとする役所職員に脚本家が絡む現代劇。基となったのは、志の輔の新作落語であり、そのためか話の筋やテンポといった語り口が良かった。加え
て、中井貴一、松山ケンイチの軽さと橋爪功の存在感が際立つ配役の妙があった。落語原作のドラマ化に成功した。
3 本筋となる地図作りの時代劇は、現代劇がコメディタッチであったのに対し、比較的真面目に取り組んでいた。忠敬の死後であり、最後まで忠敬の姿は出てくることはないが、イリュージョンのように彼の意志が弟子筋や幕府とのパイプ役となる天文方を動かし、忠敬が生存しているかのように工作を施し、地図完成に至るまでを描いた。ここでは、北川景子の機転と場違いのような美しさ、西村雅彦の臭い演技でポイントを稼いだ。
4 地図の完成披露と報告のシーンでは、中井貴一の覚悟が伝わってきた。そして、次の間に広げられた大きな日本地図の原図。カメラが海岸線をゆっくりと舐めていく。苦労を想起する回想シーンをインサートすることはない。それでも積年の苦労と確かな足跡、偉業が伝わり、感動した。
5 ラストは落語のオチみたいな終わり方であった。いずれにしても、娯楽作として水準以上の作品に仕上がった。
予想していた話とは全然違っていて、いい意味で裏切られた…
中井貴一は、タイトルから舞台は中国で、一人の日本人がそこへ渡り、黄河とか長江といった大河を目指す物語だと思ったそうだ。私は映画を観る前にあらすじは抑えていたつもりで、大河ドラマにしてもらうため、いろいろ苦労する話だそうで、大物に動いてもらうとか、NHKに日参するとか妄想していたのだが、まるっきりそうではなかった。伊能忠敬の弟子たちの奮闘を描いていて、並大抵の苦労ってものじゃない。測量自体、足腰が勝負だし、帰還して絵地図に仕上げるのもそれこそ朝から晩まで、働き通し。本当に頭が下がる。私も佐原の伊能忠敬記念館を以前訪れたことがあり、すごい、すごすぎると思っていた。志の輔師匠もそこから話を作ったそうだ。時代劇部分と現代劇部分を同じ役者が演じるとのことで、伊能忠敬はきっと中井貴一だろうと踏んでいたら、伊能忠敬は出てこないし、何だか話は微妙にズレている。現代劇部分では、中井貴一はテレビドラマでもお馴染みの市役所の職員役。いやぁ、ぴったりで違和感ナッシング。松山ケンイチとの掛け合いが笑わせてくれる。北川景子はクールな印象だが、意外にも人情厚く、粋な姐御を演じていた。中井貴一の時代劇をもっと多くの人たちに観てほしいという気持ちが伝わってくる作品だ。
わらじには爆笑させられました。
笑いと感動
スッゲーいい話! 子どもたちにも観てほしい
原作、立川志の輔。企画・主演、中井貴一という作品。
老若男女が楽しめるエンターテインメントに仕上がっていると思いました。
たしかに「スッゲーいい話!」です。
ストーリー構成も巧みだけれど、とにかくテーマの着眼点が素晴らしい。
1人2役というアイディアも面白い。
前半、現代のシーンでは、おちゃらけの演出も目立ち、いささか雑な印象を受けました。それに画(撮影)にも締まりがないように感じたけれど、それらは中盤以降の江戸時代のシーンを引き立てるための計算だったのでしょうか。
時代劇のシーンはさすがにピリッとして、清々しい印象を受けました。
後半、伏線がちゃんと回収されていくところも楽しめます。
それから、最近はあまりこういうことを声高に言ってはいけないのかもしれないけれど、やっぱり美人のクローズアップはいいですね。北川景子は美しい!(僕は、女優としても、女性としても、岸井ゆきのの方が好きですが)
まあそれはともかく、江戸城のクライマックスのシーンはこころに響いた。素直に感動しました。
ひとつの目的に向かってコツコツと努力を積み重ねることの大切さと、その目的を成し遂げるひたむきな情熱に胸が熱くなりましたよ、チューケイさん。
子ども(小・中・高の生徒)たちにも観てほしいと思った。知ってほしいと思った。あなたの立派な生き方を。
歴史に詳しくなくても面白かった
時代劇の映画はあまり見ないが、日本地図がどのようにできたのか興味があった。現代と時代劇、コミカルと真面目なシーン、違和感なく楽しめた。ベテラン俳優だからなのか、言葉の重みというか説得力があるというか、セリフの間なのか、中井貴一の涙につられて涙が溢れた。こんな大河ドラマがあればいいのにと思った。
伊能は、次の間で上様をお待ち申し上げております。
NHK大河ドラマの効力というのは、まだまだ絶大なものがある。地方の町にとって、我が町ゆかりの人物が大河ドラマになる、あるいは大河ドラマに中心人物として登場することは、大河ドラマを観ない人でも嬉しいもの。
千葉県は、それなりに大河に登場する歴史上の人物はいたけれど、ドラマの中心人物にまではなっていないようだ。
大多喜町が本多忠勝の大河ドラマ誘致キャンペーンを張っていたが、ちょっと疲れぎみか。
この映画の中でも、伊能忠敬よりは本多忠勝か里見八犬伝…みたいな台詞があった。
立川志の輔の新作落語は未観賞だが、目の付け所がよいと思う。
中井貴一が落語を聞いて映画化したいと考えた根底には、時代劇への愛情がある。
現代に受け入れられ易い時代劇映画に仕立てられると感じたようだ。
そう言われるほど時代劇が衰退しているわけではなく、意外と新作時代劇は公開されていて、それなりの成績をあげたりはしているのだが。
企画として参画した中井貴一が脚本をオファーした森下佳子は、テレビドラマ界ではヒットメーカー。
彼女は初期段階で辞退を申し入れたらしく、その理由が「伊能忠敬の人生は大河ドラマになる」と、いうのだから面白い逸話だ。
本作はハートウォーミングコメディーとして、極めて善良な映画だと思う。
現代編と江戸時代編を二重配役で同一キャストが演じ分ける趣向も良い。
芸達者な役者陣だが、何をおいても中井貴一のコメディアンぶりに尽きる。
例えば、雨の中で傘をさして門扉の呼び鈴を押す場面。雨の雫で濡れた指をピッピッと払う仕草がさりげなく可笑しい。
こういう芸ができる貴重な俳優なのだ。
松山ケンイチとの掛け合いも息があっていた。
江戸時代編のクライマックスは、将軍への地図のお披露目である。
大広間に広げられた「大日本沿海輿地全図」を空中からなめるように見せるCG映像が、それまでに地図を筆で手書きする繊細な仕事を見せているから、感動的だ。
そして、伊能忠敬は既に亡くなっているという告発を受け、中井貴一演じる高橋景保が将軍の面前に伊能忠敬の代わり身を示すアイデアと、それに呼応する徳川家斉(草刈正雄)の台詞には不覚にも泣いてしまった。
香取市佐原にある「伊能忠敬記念館」に行ってみて知ったのだが、地図の完成まで伊能忠敬の死を隠蔽し続けたというのは周知の史実で、裏歴史という訳ではないようだ。
高橋景保が、シーボルトに地図を渡した罪で投獄され、獄死したという史実の方が、映画を観た後で知ったこととしては驚きだった。
歴史好きには刺さる映画
脚本、原作
時代劇と現代劇のハイブリッド
2022年映画館鑑賞23作品目
6月12日(日)一関シネプラザ
1700円
原作は立川志の輔の創作落語
企画中井貴一
監督は『花のあと』の中西健二
脚本は『包帯クラブ』の森下佳子
2001年の映画・加藤剛主演『伊能忠敬 子午線の夢』未鑑賞
オリエンタルラジオ中田が先生を務めた伊能忠敬の『しくじり先生』は何度も観た
舞台は現代の香取市
地域のまちおこしにNHKに頼んで地元の偉人・伊能忠敬を主人公に大河ドラマを制作してもらおうと提案した総務課主任池本
すぐさま採用され池本はプロジェクトの責任者に任命
県知事の要望で大物脚本家加藤に大河ドラマの脚本を依頼した池本だが
もう一つの舞台は江戸時代
文化15年(1818年)伊能忠敬の死後から数年
伊能隊は予算確保のため亡くなった忠敬がまだ生きていると偽りながら未完成の日本地図完成に邁進する
主要な役者全てが一人二役をしているのがわりと斬新
普通ならこんなことはしない
人件費削減にはなったかもしれない
わりとこういうのは嫌いじゃない
松山ケンイチのコメディーリリーフぶりが良い
中井貴一のツッコミが良い
日本人女性は着物姿が一番美しい
岸井ゆきののようなおかちめんこでも女っぷりがグンと上昇し恋心が芽生えそう
美しいといえば完成した日本地図
なんて美しいんだ日本列島
惚れ惚れした
人気No. 1セクシー女優のヌードよりよっぽど興奮した
とはいえ『ノルウェーの森』の突撃隊みたいに地図を見ながらマスターベーションはしないけどね
日本地図を完成することによって日本侵略を狙う欧米列強から日本を守った伊能忠敬ならびに伊能隊は日本の歴史教科書にもっと大きく取り上げられるべきではなかろうか
総務課主任・池本保治に中井貴一
伊能忠敬の師匠・高橋至時の長男で天文方の高橋景保に中井貴一
市役所総務課員・木下浩章に松山ケンイチ
高橋景保の助手・又吉に松山ケンイチ
観光課の課長・小林永美に北川景子
伊能忠敬の元妻・エイに北川景子
総務課・安野富海に岸井ゆきの
伊能家の下女・トヨに岸井ゆきの
香取市市役所職員・各務修に和田正人
忠敬の測量隊員・修武格之進に和田正人
香取市市役所職員・吉山明に田中美央
忠敬の測量隊員・吉之助に田中美央
香取市市役所職員・山本友輔に溝口琢矢
忠敬の測量隊員・友蔵に溝口琢矢
ラジオのDJ・梅さんに立川志の輔
医師の梅安先生に立川志の輔
葱抜きの鴨南蛮を注文する山神三太郎に西村まさ彦
勘定奉行の命を受け生きているとされる伊能忠敬について調査する神田三郎に西村まさ彦
総務課・和田善久に平田満
忠敬の測量隊員・綿貫善右衛門に平田満
千葉県知事に草刈正雄
11代将軍徳川家斉に草刈正雄
大物脚本家・加藤浩造に橋爪功
源空寺和尚に橋爪功
良い映画でしたよ
伊能忠敬の映画なのに伊能が登場しないというのは見事なアイデアだと思います。伊能の人生を描こうとすると尺が長くなるし、映像的にもずっと歩いているだけのつまらない映画になりかねません。伊能の死後から地図の完成までの3年間に期間を限定したのは正解です。かなり創作も入っているでしょうから、歴史ものとしての完成度はわかりませんが、伊能の偉業を知る入口としては良くできた作品です。
全体的にコメディーなので、本格時代劇を見たい人には向きませんが、肩の力を抜いて見るには丁度いい映画でした。観客の年齢層は高めでしたが、ところどころで笑いも起こってました。
ちなみに、個人的に大河にしてほしい偉人は「ジョン万次郎」です。
落語と映画の間に
中井貴一が立川志の輔の新作落語を気に入って制作した町おこし奮闘喜劇。
地元の誉れ伊能忠敬を忠敬オタクの公務員がひょんなことから大河ドラマにしようと悪戦苦闘する様と実際の江戸時代の忠敬周辺の人々の日本地図作りの闘いが交差する。原作の新作落語はおそらく面白いと思われるが映像にすることで喜劇センスを求められた結果、せっかくの題材の面白みがかなり喪われ喜劇部分とシリアス部分のバランス、面白みをうまく演出できていないように感じる。
ただクライマックスはとてもエモーショナルでありそこまでの下準備がうまくいっていれば傑作になったのではないだろうか。
飄々と我が道をいく老脚本家を橋爪功が好演。ただそれぞれ二役演じた豪華な助演陣は現代と江戸でのシンクロがもっと明確になれば、という点で惜しい。映画の面白さは細部に宿るもの、ということを強く感じた一作です。
では今しばらく、先生には生きていていただきましょうか。
志の輔師匠の落語版を聴いてから、公開を楽しみにしていたこの映画。正直、落語では、ドタバタ劇に重きを置いていたせいで、なんで「忠敬が死んだことを隠す」必要があるのか上手く伝わってこなかった。映画では「隠す」必死さは伝わってはきたが、それでもなんで忠敬の死が地図作成中止に直結するのか、どうも腑に落ちない。幕府は、忠敬個人に大金を下賜していたのではなく、有益な事業に対して補助金を出していたのではないのか?それなら、代表者がいなくなっても、作業の実直な指揮者がいて滞りなく地図が出来上がるのなら、問題はないのではないか。その疑問がずっと引っかかっていた。
大河ドラマ誘致に奔走する香取市総務課主任の中井貴一の役柄に覚えた既視感は、「最後から2番目の恋」に出てくる鎌倉市観光課課長長倉和平そのままだった。役どころもそっくりなうえに、振り回される真面目キャラまでそっくりだった。まあ、中井貴一がクールな役とコミカルな役をさらりと使い分けができる役者だからいけるのだろうけど。だけど、今60を過ぎた中井貴一が、地方の市役所の主任っていうのはしっくりしない。主任ってせいぜい30代でしょう。年相応にいえばせめて部長クラス。あれで主任じゃ、かつてしくじりをしでかした、仕事ができないオッサンに見えてしまう。
「これは伊能の意志を継いだ高橋景保の物語だな。」ってところで大どんでん返しでズッコケてエンディング、、、と思いきや、「弟子にしてください。」「なるほどそれが主任にとっての第一歩ですか。」ときた。人生の後半なんのその、50を過ぎて歩み出した忠敬になぞらえて、しっかり最後は締めてくる。でもなあ、その志、急な思い付きにも思えた。
最近見た邦画で抜群に面白い
泣いた。泣かされました。
絞って書くと、中井貴一、橋爪功。
二人ともコメディ風が多いけど語る時には語りますよね。 思わずセリフに身を乗り出してしまいました。
他の俳優さんたちもすばらしかった。
設定も面白かった。現代と江戸を同じ俳優が演じていて、楽しかったというより良かったです。
最後の上様(草刈正雄)と高橋景保(中井貴一)との会話には心が震えました。
中井貴一が懐からわらじを出すシーンはたまりませんでした。
全224件中、61~80件目を表示