大河への道のレビュー・感想・評価
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本当に年金詐欺みたいな話なのかな‼️❓
落語家の落語のような話を映画化したらしいです。
ふざけるのは中途半端で、ほとんど本気モードです。
でも、なんか変なんですよ。
演技が大袈裟なのは良いとして、余りなるほどとゆう展開がありません。
九十九里浜の海が日本海の映像だし、江戸時代の北川景子の耳にイアリングの跡が見える気がする、どうでも良いことが気になって。
それに市役所の職員が千葉県知事に指示されてるし、なんだか無茶苦茶です。
要は、時代考証とか社会常識をふざけて取り上げるなら、それらしくエクスキューズしないと、三谷幸喜みたいに、そうでないと良心的でないと思いますよ。
でも、演技は良かったです。
中井貴一、松山ケンイチ、岸井ゆきの、北川景子、みんな良い演技でした、是非。
タイトルなし(ネタバレ)
原作は立川志の輔による新作落語。
町おこし・観光促進としての案を練る千葉県香取市役所。
観光促進課の提案に「ちょっと・・・」と異を唱えた総務課の池本(中井貴一)。
かねてから、町の偉人・伊能忠敬をもっと持ち上げたいと思っていた彼は、チューケイさん(伊能忠敬のこと)を主人公にした大河ドラマはどうか、と提案した。
言い出しっぺが責任を取るのは役所のルール。
大河ドラマ推進責任者に抜擢された池本だったが、嫌がる脚本家(橋爪功)の提出したシノプスでは、伊能忠敬は、全日本沿海輿地図を完成していなかった・・・
といった物語で、現代パートと時代劇パートが交互に、同じ役者で演じられるのがミソ。
伊能忠敬の物語と言えば、2001年に加藤剛主演で『伊能忠敬 子午線の夢』が映画化されている。
あちらは至って真面目。
こちらは・・・
いやいや結構真面目。
ただし、その真面目さが(中途半端なのかもしれないが)裏目に出たところもあり、時代劇パートが伊能忠敬の死隠しに終始しており、これで大河ドラマはできないだろうと思ってしまう。
真面目なら真面目に終始してもよく、大河ドラマ初の2部作。
伊能忠敬生前編は、蝦夷に渡っての波乱万丈物語。
死後編は、死隠しと列強の進出編。
ならば、大河も可能のように思える。
って、それでは、立川志の輔の落語とかけ離れるのか・・・
映画の見どころは、完成した全日本沿海輿地図が将軍の目の前に披露されるシーン。
いや、このシーンだけで、この映画、誉めて遣わす(って、将軍かい、わたしゃ)。
もう少しタイトルに工夫を
普通にまとまった作品。歴史好きなら良い。過去の想像はロマン。ただし映像としてはスケールが超スモール。残念。
この作品は良い点、悪い点が「ワシ個人的に明白」
「歴史ツウ」でなくても「歴史好き」なら好評価かも知れないか?
【個人的に良いと思った点】
・歴史考証的には大きな飛躍はない。細かい部分除く。
・人間ドラマ、人情劇的に最後の徳川家斉の場面以降、展開が良く、機知に富む。盛り上げ、面白い。
・江戸のCGだかの遠景は良い。
・測量方法、地図への反映場面も「交通手段が全て足」「全て手書き毛筆」の時代の苦労が偲ばれて良い。
・中井貴一、松山ケンイチ、橋爪功、西村まさ彦の演技が光る、活躍。
・場面切り替え、テンポ等に破綻は無い。
・エンドロール画面と玉置浩二の歌はしみじみ。良い。
【個人的にイマイチ、というか悪いと思った点、あくまで個人的】
・最後に「志の輔」が「突っ込まれるだろうと」予防線を張っているのだが、とにかく日本各地の描写が無い。
勿論、当時の写真なんてないし、各地の測量描写、つまり北から南までの美しい日本の四季の描写は予算的にも期間的にも
VFX CG的にも困難なのはわかるが、とにかく「全国走破感が無くスケールが小さすぎる。スモール。
・ワシは、当時の物理的事情、つまり、主要な街道沿いの宿場しか、旅籠や木賃宿の泊まるところなかったろうし、トイレは
そのまま野に放てば良いが、主要な街とか以外は「店屋」「棒手振り=豆腐とか納豆はじめとする呼び込みする行商人」
「屋台」とか、食料供給ライン、生活必需品購入基盤が皆無の状況で、勿論、電話通信も、電気水道ガス全てなしも併せて
の状況で、いかに苦労して旅を続けたか・・観たかったし、知りたかった。描写も無い。
・江戸の街はもっとホコリっぽい。綺麗すぎるよ江戸の描写が。
・北川景子はその顔立ちが、イマイチ、「ワシ的に」江戸時代の背景と違和感マックス。
・蝦夷地北海道については「間宮林蔵」の貢献は欠かせないはずだが・・・
・イヤイヤ、天文方役人、高橋景保・・借金の証文なんてその場で破り捨てれば良いし、そもそも親の借金が自動的に子供にl って描写は不自然?ワシの見間違い?本人の借金?当時の「体制側の権力の絶対さ」を無視している。残念。
・志の輔がチョット出しゃばりすぎ。力量は買うが、何事も謙虚さは必要。
・市役所の総務の年配クラスが「ゴミの網」補修する訳がない。そもそもゴミ関係=清掃局が主管だけども、業者に丸投げ
が多いと思うよ。
【その他】「佐原市」でいいじゃん、いくら由来根拠があるとはいえ「香取市」知名度ゼロに近い、流山、野田、茂原の方が圧倒的に知名度高い。「南アルプス」よりはいいけども、チコっと損得考えようよ。余計なお世話だけども。
チョット中盤中だるみした。ただし最後の方のオチは良い。
イヤイヤ3年なんて写真も防犯カメラもスマホも新聞記者も無い時代、悠久の時の流れでは一瞬だってば。
あと千葉県知事に」香取市役所職員が直接指揮されるいわれはないと思うよ。
歴史好きな人はどうぞ。普通の、余りに普通の平均点、過不足なし映画とワシは感じました。
知らなかった。死んだ後に地図が完成したなんて。
めちゃくちゃ面白い。市役所の会議から江戸時代へのシーンチェンジが手品のようにスムーズ。まくら(枕)から本編の落語が始まる感覚と似ている。
タイムスリップしたように江戸時代パートが始まると、市役所の人たちが、そのまま別な役として演じている。総務課主任の中井貴一は、高橋景保役だし、観光課課長の北川景子は伊能忠敬の元妻・エイ。
伊能忠敬の死を隠しながらの地図作成奮闘記が笑いを交えながら続くんだけど、『大日本沿海輿地全図』が完成する頃になると目がウルウルし始め、将軍へのお披露目のシーンではヤバイくらいに涙が止まらない。
中井貴一と松山ケンイチのコンビは息がピッタリ合っていて思わず笑ってしまう。北川景子もコメディエンヌとしてもピカイチ。気が強そうな見た目との落差があって面白い。
『ハケンアニメ!』に続いて、今週は大収穫です。
年齢を理由に挑戦を諦めることはないです
表題は、多分この作品の裏のテーマだと思います。
(加山雄三さんあたりが言えばピッタリでしょうね)
中高年の方は映画を見た後、気持ちよく劇場を去ることができる作品かと思います。
物語は現代と江戸期を切り替えながら、出演俳優がそれぞれの時代の人物を演じています。
(これはいいですね)
逆に、将軍閲覧の際に奉行がいきなりチャチャ入れたり知事を市の課長と主任だけで訪問したりするのは、イマイチな演出かと思います(まあ、ストーリー進行の都合なんでしょうけど)
少し気になったのが「鳥肌がたつ」という表現。この言葉について肯定的な使い方は比較的新しく、古くは否定的な使い方をしていました。
ストーリー進行に必要がないのに高齢・高名な脚本家がこの言葉を使うのには違和感を感じました。中高年の観客の方は多分、違和感があったのでは。
大河への道が結局どうなったか、題名からはわかりません。結論が気になった方は劇場へどうぞ。
個人的には良い纏め方だと思います。
日本地図に隠された秘話
立川志の輔の新作落語を映画化したとは知らずに鑑賞。歴史上の人物・伊能忠敬が主人公だが早々と亡くなるので実際は故人の遺志を継ぐ仲間の物語。異なる時代を生きるキャラクターを一人二役で演じてて演技を2倍楽しめるが物語としては平凡でメリハリに欠ける。
2022-88
名もなき人々の活躍
本作は落語が原作らしいが
それをまったく知らなくても楽しむことができた
千葉県香取市で観光のために
その地域の有名人である伊能忠敬の大河ドラマを作るために
脚本家に依頼をするが
その脚本家が「実は伊能忠敬は日本地図を完成させていない」と言う
ここで現代から江戸時代の物語になる
そこで伊能忠敬が亡くなったあとに
伊能が亡くなったことを隠して、
日本地図を完成させようと奮闘する伊能の弟子たちの物語を描く
この映画はコメディっぽいが
江戸時代のあたりはあまりコメディが少なく感じた
ただ、地図を披露するシーンは
地図の大きさもあり、圧倒的なシーンで個人的には感動した
本作はキャストがそれぞれ
現代と江戸時代の人物を二役をするが
それの演技もよかったと思う
ラストは大河ドラマ企画はしばらく無しになったが
自分が伊能の大河ドラマをつくるためか
脚本家に弟子入りするところで話は終わる
千里の道も一歩からということか
なぜか天文知識やら数学知識が求められるので要注意(補足入れてます)。
今年148本目(合計422本目/今月(2022年5月度)25本目)。
ということで「a-ha」から25分違いでこちらの映画。
この映画で述べられていること、つまり、「実際には伊能忠敬は日本地図を厳密には完成させていない」という点は、映画としては初めてかと思いますが、クイズ番組や雑学本等ではよく取り上げられていた話題(実はここも知っている方は結構いそう)、そこの斬新さはあまりないかな…というところです。
他の方も書かれている通り、現代日本(千葉県と千葉県の市の魅力を伝えるための観光(地域)行政という話)と江戸時代が交互に出る、というストーリー仕立てです。ただし、どちらの話をしているのかはちゃんと明示がありますし、そんなに何度も入れ替わるわけではないので(確か、どちらも3回程度の合計6回くらいだったはず)、そこで「今どこの話をしているのかわかりづらい」という論点は発生しにくいところです。
映画としては初めてでも、このこと(史実通りの内容)は少なからぬ方が知っていることで、それをどう映画というエンターテインメントに落とし込むのかという論点がやはりあり、そこは工夫が見られたので良かったです。
一方、それにこだわったのか(作品の完成にこだわったのか)、一部にわかりにくい点や、なぜかしら突如天文の話をしたり、当時(江戸時代)の事情を知らないと趣旨がわかりにくい点もあります。
予習必須とまでは言えないにせよ、「より理解度を上げる」ためにはちゃんとした事前のチェック(情報収集。公式サイト等)があればより有利です。
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(減点0.4/説明不足・日本語の誤用等)
・ 映画内でも触れられている通り、当時は測量技術がまだ未発達で、日本でも取り入れられていた三角比(三角関数ではない。映画内では「三角関数」といっているが、趣旨的には「三角比」が正しい)が使われています(これは今は関数電卓でも出せますが、当時にはすでに早見表などはありました(サインコサインという言葉が日本に来るのは、明治時代以降のお話であり、実質それに相当する概念が日本にもありました)。
この話がいきなり十分な説明なく出てくるのがちょっと厳しいかな…というところです(今では理系文系共通の高校1年の数学の話ですが、数学嫌いな方にはちょっと厳しいところです)。
・ この映画、ご覧になるとわかりますが、北斗七星(おおぐま座の一部。北斗七星は星座ではないので注意)と北極星が何度も描写されますが、具体的な言及はありません。
北極星の見える高さと、その場所の緯度は同じだということは小学4年では発展扱いで学習します(私立中学等では普通に出してきます)。このことは当時の日本でも知られていたのですが(つまり、何度も北極星を見ているのは、緯度の確認、ということです)、緯度ではないほう、つまり、経度については日本の当時の測量技術が未発達であり(クロノメーターに相当するものがなかった)、このことが映画内で振られている「蝦夷(北海道)・九州でゆがみがある」という部分です。
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(参考) なお、当時はまだ日本には「北極星」だの「北斗七星」といった語は存在「せず」、日本ではこの当時もまだ、中国文化から「輸入」した中国式の「星官」が一般的でした(88星座が普及するようになったのは、開国以降の明治以降の話です)。ただ、北斗七星は有名なので「斗」だけで呼ばれていたりという部分はあります。
(※) この「北斗七星と北極星が映るシーン」は結構あるのですが、妙に北極星(2.00等級)が明るく描写されているのは気になりました(→対比される北斗七星をなすいくつかの恒星よりも暗い)。あの明るさ・色(オレンジ・黄色)からすると、アークトゥルス(-0.04)やカペラ(0.08)を想定するほどの明るさですが、位置関係としてそれはないのですが、ここも気になったところです。
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・ ラストあたり、完成された日本地図が公開されるシーンは見どころですが、あのシーンをよく見ると、海岸線付近は非常に正確に作られているのに、内部、つまり、「海岸線付近でない部分」はほとんど描かれていない(何も描かれていない)ことが描写されます。
これは映画内の手抜きでもなく、当時の地図の作成の手抜きでも予算不足でもなく、当時、日本地図の完成というのは「ロシア等からの海をわたっての密入国対策」という問題に解決する幕府の方針でした。したがって、この観点では「海岸線にいたる部分はちゃんと描かれている必要はあるが、富士山の位置だの琵琶湖がどうだのというのは本質論ではなかった」のです。
・ 「鳥肌が立つ」というのは、(ホラー映画などでの)恐怖で皮膚に鳥肌が立つことを意味する慣用句であり、「何かに感動すること」を意味する表現では「ありません」(江戸時代から含めてこのような用法はなく、この「何かに感動すること」をこのように表現する誤用が広まったのは、平成に入ってから)。
これも誤用が広まっているので理解はしますが(日本国内では国語の誤用に近い)、意地悪な言い方をすれば「何を言いたいのか不明」です。
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全員一人二役
型
この偶然はもしかして、仕事について考える…五月病対策の一環?厚生労働省の差し金?
NHK関係者ではないので確かな根拠はありませんが、伊能忠敬が主人公の大河ドラマの予定はありません。なので、今のところ大河への道はまだ〝道半ば〟どころか、そもそもそこに向かう道すら描けていないというのが現実のはずです。
それを逆手にとってのこの原作(落語は聞いたことがないので小説のほう)と脚本はお見事❗️
時の将軍徳川家斉に出来上がった地図を献上する場面では、思わず涙がポロリ。中井貴一さんや松山ケンイチさんらの演技と演出が上手いので、見てるこちらまで、一緒に地図を作ってきた伊能隊の仲間に同期したみたいな感覚で泣けてきます。
忠敬さん(地元の人は親しみを込めてチュウケイさんと呼ぶ)は、あれだけの労力と時間のかかる作業を経て、歴史に残る凄い地図を作った人。つまり、地図には収まり切らない大偉業を成し遂げた。だから、大河ドラマという枠にも収まらない。
というのが、この映画のオチということだと思います。
同日に公開された『ハケンアニメ』もやはり仕事というもののあり方を、分かりやすく教えてくれましたが、この映画もそうでした。
『ハケンアニメ』のレビューでこんなことを書きました。
何かを成し遂げるための、要件。
①リーダー(監督)の熱量と動機に説得力がある
②ベテランや特殊技能を持つ曲者のやる気を引き出す
(仕方ねぇな、俺がやらなきゃうまくいくものもうまくいかなくなるんだろう?やるしかないよな)
③ 組織の決定に関わるキーマン(柄本佑さん❗️ハマり過ぎ‼️)の協力を取り付ける
『大河への道』の場合、①に〝根気〟と〝遺志を継ぐ者〟を加えれば、ほぼ同じことが言えると思います。
橋爪功さん演じる脚本家が、歴史から消えてしまう名もなき功労者たちのことを書きたい、という趣旨のことを言っていましたが、ここもまた、静かにジンワリと心に響いてくるのでした。
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