劇場公開日 2022年5月20日

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「大河ドラマって、これで良くない?」大河への道 のらさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0大河ドラマって、これで良くない?

2022年6月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

予告編の「実は、伊能忠敬は日本地図を完成させていなかった!」…恥ずかしながら知りませんでした…ってところから始まる意外さと、安定の中井貴一主演というところから、ちょっとした興味と”まあまあ”楽しそうだな…って感じで観に行きましたが、見事に予想はハズレ。なかなか上級のエンタメ作に仕上がっていました。

長めの落語仕掛けで、大河ドラマをコンパクトに仕上げてしまったもの。
これだけ凝縮できるんなら、大河ドラマも2時間で十分じゃないの?

中井貴一は、真面目だけど、ちょっと冴えない男…なんか脇の甘さを感じさせる演技で、終始くすくす笑わせてくれる。相変わらずです。

途中、人情劇として泣き笑いしながらストーリーが進んでいくあたりは、松竹新喜劇っぽい所もあり、”時代劇を大切にしたい”という中井貴一の思いも伝わり、噺に入り込んでいけた。
気持ちが極まったところで、キレイに落とすところは、さすが落語でした。

出演者それぞれ皆良かったけど、岸井ゆきのは見事なハマり役で特別良かった♡

あと、この映画自体が地域活性化に繋がってるかな。
大河より良いじゃん。

のら