ジュラシック S.W.A.T 対恐竜特殊部隊のレビュー・感想・評価
全1件を表示
誇大宣伝にご用心
(前置き、失礼)
先ず、この種のB級映画鑑賞の心得として、タイトルやポスター、キャッチコピーは詐欺もどきの誇大宣伝が大半と思ったほうが良いでしょう、時間とお金に拘る方にはお勧めできません、特にSFものは予算が無いので特撮シーンはごくわずか、俳優の無駄話で尺を稼いでいるので気の短い人は体に良くありませんね。もっとも最近は作り手も確信犯で、セリフで「無駄話は止せ!」とか「内輪もめをしている場合か!」など自虐的な茶々をいれるので笑えます。
本作は話題作の勝手便乗や粗製乱造で悪名高いB級SFの本家、アライサムの制作、日本版のプロモートも誇大宣伝のニューセレクトだから典型的なパターンと覚悟なさった方が良いでしょう。
それでも根強いB級ファンがいるのも事実、酔狂でご覧になる方は止めません、映画もある種嗜好品ですし、他人がどうこう言う話ではないですからね。
かく申す私も最初は騙されたと怒っていたのですが最近は間違い探しやパクリにツッコミを入れる粗さがしに嵌ってしまい、嫌い嫌いも好きの内状態かもしれません。
(ツッコミ、ご容赦)
先ず恐竜、登場は雄雌たった2頭、劇中でアロサウルスと言っていましたが大きさはラプトル級です、もっともCGは前作「ジュラシック・ユニバース・ダークキングダム(2018)」の使い回し、そちらではゴジラサウルスと言っていました。原題のTriassic Huntでは恐竜時代の初期、三畳紀ですがアロサウルスはジュラ紀に生息、だからなのか便乗なのか邦題ではジュラシックS.W.A.Tとなっていましたね。
S.W.A.Tとか最強軍団も嘘っぱち、単なる雇われ警備員だし、たった5人で軍団と呼べるのかしら?
たけし軍団でも10人はいるでしょう。
プロットは恐竜がワゴンで輸送中に暴れて逃走、傭兵もどきの警備員が対処に追われるが、なにもかも巧妙に仕組まれた罠だったと言うお話、なんとなく見たような話だと思ったら、案の定「バトル・ドローン(2018)」のロボット兵士を恐竜に置き換えただけでした。メジャーをパクルならともかくB級映画がB級をパクルとは仁義なき戦い。
そろそろこの世界も新たな才能が出てこないと煮詰まりすぎて終わってしまう気もします。
全1件を表示