グリーンバレットのレビュー・感想・評価
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「国岡」ファンには大満足の1本、画郭に関する演出についてのメモ
「最強殺し屋伝説国岡」の絶妙なコメディテイストはそのまま。「ミスマガジン2021」に選ばれたグラビアアイドル6人を、上手くキャラ立てさせているところに好感をもちました。おそらく演技はほとんど未経験のところを、1人をのぞいて本人のキャラクターにあわせたナチュラルな役柄にすることで、作品同様、始めはギクシャクしていたのが徐々に友情が芽生えていく展開にも上手くマッチしていたと思います。
阪元裕吾監督は「黄龍の村」でもスクリーンの画郭を変える演出をしていましたが、本作でも終盤の戦いで画郭を広げる演出が施されていました。そこでタイトルがドーンとでるのが格好いいです。ただ本作では、全体の7割ぐらいがスクリーンを小さく使った画面になっていて(シネコンの予告編のように周囲に大きく黒い額縁が入る)、個人的にはこの演出はあまり嬉しくありませんでした。筆者はシネリーブル池袋で見て、他の劇場で見た知人は画郭を変える演出に気づかなかったそうです。劇場によって見え方が違っていたようで、どこまでが演出上の狙いか断言できませんが、自分へのメモも兼ねて記しておきます。
低予算アイドル映画と低予算アクション映画の美しき合併。
『ベイビーわるきゅーれ』の阪元裕吾監督が、2021年のミスマガジン6人主演で殺し屋アクションを撮る。それでいて、『最強殺し屋伝説国岡』の続編でもあるという。フタを開けてみると、白石晃士監督の影響を受けたフェイクドキュメンタリースタイルと、劇映画ならではの盛り上がりを巧みに融合させてた、阪元監督ならではのアイドル映画に仕上がっていた。
とにかく映画の序盤では、演技もアクションも経験不足であろうミスマガジンの少女たちが、最後までやりきれるのだろうかと不安にもなるのだが、そのおぼつかなさをうまく利用として、気がつけば彼女たちの成長を応援してまっている自分がいた。ああ、これこそまさにアイドル映画の醍醐味ではないか。雑味も隙間もツッコミどころも多いが、それが作品の瑕になることなく、キャラの魅力を引き出して突破していく。これもまたB級映画らしい醍醐味であり、ジャンル映画の担い手として阪元監督への期待がまた高まった。
カオスな殺し屋養成合宿!
■ 作品情報
監督・脚本: 阪元裕吾。主要キャスト: 和泉芳怜、山岡雅弥、天野きき、辻優衣、大島璃乃、内藤花恋、伊能昌幸。
■ ストーリー
プロの殺し屋を目指す6人の女子たちが、京都最強の殺し屋・国岡の指導のもと、訓練合宿に参加する物語。山田ふみか、今井美香、神里はるか、東雲唯、鹿目梨紗、沖田響といった個性豊かな面々は、それぞれスマホ好きで流されて殺し屋になった者、国岡の熱狂的なファン、殺し屋の娘など、一癖も二癖もある生徒たち。協調性に欠ける彼女たちに国岡は手を焼くが、そんな合宿中に凶暴な殺し屋集団「フォックスハンター」を呼び寄せてしまう事態に。国岡は、未熟な新人女子たちと共にこの危機に立ち向かうことになる。
■ 感想
シリーズ第3弾『フレイムユニオン』鑑賞前の予習として、前夜の第1弾に続いて連日の鑑賞。前作がそこまでおもしろかったわけではないですが、乗りかかった舟ということで本作も観てみました。キャストの影響か「ベビわる」度が増し、前作でこのシリーズの楽しみ方もなんとなくわかってきたこともあり、ちょっとおもしろく感じました。おかげで、萎えかけていた第3弾の鑑賞意欲も持ち直してきました。
本作では、モキュメンタリーの構図はそのままに、「殺し屋養成合宿」に密着するという設定がおもしろいです。前作の主人公・国岡ももちろん登場しますが、中心となるのは殺し屋とは縁遠い6人の女の子たち。しかも、なかなかのくせ者ぞろいで、素質があるのかないのか、やる気があるのかないのか、その言動を見ているだけでもけっこう楽しいです。
そして、そこに絡む国岡の相も変わらぬナチュラルな対応が、ドキュメンタリー風味をそこはかとなく醸し出しています。そんな国岡のまわりには、殺し屋仲間のポンコツ真中、密着カメラマンのウザ絡み大坂など、こちらもなかなかの顔ぶれ。こんなめんどくさいやつらが繰り広げる、茶番のような合宿風景が、ゆるく描き出されます。
終盤は、フォックスハンターなる殺し屋集団との乱戦となり、緩さから一転して本気バトルの見せ場が国岡に用意されています。前作にもまして激しいバトルがクライマックスを盛り上げ、問題児ばかりの研修生たちもそれなりに成長したあとがうかがえるラストも悪くないです。
中心となる女の子たちの演技やアクションには、確かにまだ粗削りな部分も感じられ、物足りなさは否めません。しかし、その未熟さが、常に落ち着き払った国岡との絶妙なコントラストを生み出しており、この組み合わせが本作に独特のおもしろみを与えていると思います。
【「ベイビーわるきゅーれ」風ではない】
ほっこり。じゃあないんだがw 殺し屋映画としてはほっこりで 血はや...
相変わらずユルい
前作「最強殺し屋伝説国岡」が面白かった理由は、主人公国岡の日常生活や殺し屋稼業のビジネス面と、非情な殺し屋稼業とのギャップだ。
取り引きで揉めたり(国岡の場合は依頼者だが)、オフには飲み会やデートをする。
殺し屋稼業のドライさとその他の部分のユルさのギャップ。
モキュメンタリーなので、作品の監督が同行し、カメラを回し続けているというシュールな状況も面白かった。
そして本作。
やはり、殺し屋を生業にする人々のユルさが見所となるだろう。
映画やドラマに登場する殺し屋のイメージとは全く違うところがいい。一方で、命を奪うことには非常にドライだ。
ミスマガジンの面々をキャストに加えて、演技面は若干心もとないものの、モキュメンタリーという性質上そんなに気にもならない。
アクション方面だけは前作よりもダウンした感はあるが、チーム戦の様相で、しかも彼女たちはまだ素人なので、こちらもそこまで気にならない。
「最強殺し屋伝説国岡」が面白かった人にはこの作品も楽しめると思う。
WACKの合宿を思い出す
そして殺し屋へ
あの殺し屋国岡が新人育成で合宿するお話。
前半は割とタラタラしてたり、国岡はじめ自分の言葉でナチュラルに話す人たちと役者として演じてる感全開の人たちとの温度差で違和感があったりと、不安を抱きながら観てたけれど終盤にかけて殺しまくりで痛快!まるでダメだった女の子たちが覚醒し団結していく姿はまるでアイドルグループのドキュメンタリーを観ているよう。
そう、これは殺し屋アイドルグループのドキュメンタリーなんだ。
歌って踊るのではなく、殴って殺す。それだけの違い。
それぞれが抱えた殺しの初期衝動を100%引き出す為には真に追い込まれた状況が必要で、それは他でも同じかもしれないなぁと妙な納得があった。
あと、ここから「ベイビーわるきゅーれ」のちさと&まひろが誕生したのかと思うと感慨深い。
やっぱり面白かったです
撮る度上手くなるし、予算があるほど面白くなる監督
タイトルなし(ネタバレ)
キン蹴●で、もっと手っ取り早く、男はやっつけよう!どうせ、お面付けて登場させるのだから、殺され役は幾らでも使いまわしが出来る。だから、内容なんて考えずに、殺陣だけを永遠にやるとかね。疲れるだろうが。兎に角、この映画の現状の殺陣は格好良くない。銃なんて無しにして、刀にするとか。その方が格好良い。
時既にシリーズの行く末や天井が見えている
2022年劇場鑑賞61本目 凡作 49点
最強殺屋伝説国岡完全版の続編
正直前作よりはちょっとだけ良かったかなって感じで、やっぱり苦手だった
殺し屋のドキュメンタリータッチというか、カメラ片手に取材されながら普段のしのぎを映像に残してる感じの映画ですが、今作は前作より映画的だったけど好みではなかった
日本は拳銃の文化がないから邦画で銃弾戦のアクションものはリアリティが無くて世間の評価として悪い傾向があり、それに対してのある種解答になりうるテーマの前作で斬新なアイデアから邦画好き界隈から注目され、期待の続編でしたが、個人的には前作の物語終盤の格闘シーンが長くて変で冷めた心を余計に凍らせたので、それに近しいシーンが無かっただけ今作の方が評価高いですが、それでも女の子達の掘り下げが浅くて雑というか、国岡が教官の立場な今作ならではの引き出しが狭かった気がします。
国岡さんのお仕事シリーズ第二弾
前作と比べると物足りない
【阪元裕悟監督が、”ベイビーわるきゅーれ”で世間に認められた意義は、邦画のアクション俳優を表舞台に出した事である。今作も後半は見応えある作品である。】
■プロの殺し屋を目指す山田ふみか、今井美香 、神里はるから6人の新人女子は、京都最強の殺し屋・国岡(伊能昌幸)がインストラクターを務める訓練合宿に参加することに。だが、個性がさく裂する6人は早くも破綻をきたし、国岡でも全くコントロールができなくなり…。
◆感想
・殺し屋を目指す個性有り過ぎる女性6人を合宿で一人前の殺し屋にする設定は面白いが、前半はやや凡庸である。
・国岡のアクションも殆ど観られず・・。
・後半30分の”フォックスハンター”とのアクションシーンは、まあ良かったかな・・。
<今作は、フライヤーが手元に在りつつも、”これはちょっとなあ・・”と鑑賞を見送った作品である。(大体、当たる・・。)
阪元裕悟監督が、”ベイビーわるきゅーれ”で、世間にアクション俳優の凄さ(勿論、伊澤彩織さんである。)を認めさせ、伊澤さんを主役に据えた事の意義は大きい。
今作は、その辺りが中途半端であったかなと思った作品であるが、面白くないかと言われれば面白き作品であった。
今週末に公開される”ベイビーわるきゅーれ2”を楽しみにしている。>
期待値の高さをもろともしない面白さ、ちょっと今作はフィクション味が多め
リアルな若者像をアクション映画に落とし込む阪元裕吾監督の最新作。クライアントのいる仕事だけに物足りなさを感じるが、ユニバースとして作品を続編として描き切ったのは見事。
最強の殺し屋、国岡の次なる舞台は新人研修。そういうタイプじゃないのに…と思いつつ、頼まれたなら仕方ない。6人の新米殺し屋と合宿に行くが…。これがまた波乱の始まり。やる気のない代わり、個性が充満。誰もがお手上げとなりそうなキャラクターが顔を揃える。妙なリアリティを宿す辺りが阪元監督イズムを感じさせるし、ミスマガの6人のディティールや印象を誇張しながら落とし込んだであろう、強烈な個性が漂う。
ストーリー的には少し劣るが、アクションや空気、モキュメンタリーを踏襲したユニバースは健在。仕事としての心構え、適性を踏まえた練習、そして何より、青春を取り戻そうとする合宿への意気込みが湧き上がっている。別にこの仕事を選ばなくても良いとは思う。それでも選んだのだから、その事情と奮闘が滲んでくる所に面白さが宿る。そして、それをちょっと手荒に授ける国岡はやっぱりなんか人間味がして可愛げがある。
主演はミスマガジンのファイナリストに選ばれた6人。もう少しキャラ造形が欲しかったとは思ったが、それぞれの個性を存分に引き上げるモノがあってよかった。観た人はたぶん、推しになるような存在が見つかるはず。私は天野ききさんかな。童顔でツインテール、友達と共同体な感じから自我が芽生えてくる感じが成長に写って良かった。
板尾創路さんや沢口愛華さんを登場させても特別目立ったことをさせないのが何とも上手い。幾らでも広がっていく国岡ユニバースは次にどこへ行くのか。楽しみだ。
難題だ
ミスマガジンの6名を国岡世界に転生させる、面白い着想に期待と不安のなか鑑賞。筋的には国岡前作の嘘ドキュメンタリーの面白さとベイビーわるきゅーれの虚構世界の中間なんだけど、まだまだ練り上げが足りず、特に前半は低予算とミスたちの演技の質の問題でウトウトしてしまった。国岡部分は前回同様の自然な演技でドキュメンタリー風の絵になるんだが。後半は皆にアクションの見せ場がありそれなりに見られた。監督まだ若いけどそろそろ本気出しておかないとマニア向け監督で終わっちゃうぞー!
ミスマガジンということでアイドル的に顔を見せるカットが必要だと思うがそこはお構いなしだった(笑)。そんな中、ゲスト出演の沢口愛華、他のミスと段違いの美しさのような気がした。演技経験知らないけど自然でうまかった。
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