コーダ あいのうたのレビュー・感想・評価
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リメイクする必要あるかな?
高評価の作品で期待したが、リメイク元の「エール」を大元なぞっており、設定を少し変えてまたリメイクする意味ってそんなにあるかな?と思った。
「エール」を見たときの感激が大きかったせいもあるかもしれないが。
この映画はこの映画で素晴らしい所はあるけれど(音楽が何故好きなのか、言葉にしてではなく手話で伝えるシーンなど)そこまで突出した印象は受けなかった。
ふたり一緒にバークレー行けたら良かったのにね
想像通りの仕上がりでゆるいですね😅
もし、自分の耳が聞こえなかったら
もし、自分の目が見えなかったら
もし、四肢に欠損があったら
とハンディのある生活を考えたり想像したりすることは、必要だと思うし見えてなかったものが見えることもあるのでとても勉強になったな
家族は社会の中でマイノリティかもしれないけど、ルビーは家族の中でマイノリティになっていたんだね…
それでもお互い分かり合える強い愛の絆は
"完璧な家族の完璧な人生"そのとおりだわ
素晴らしいブラボー
ダメなのはオイラ‥‥
耳の聴こえない世界って想像できませんよね。
まあ、確かに良い映画ではありますが、期待し過ぎたですかね。
自分がダメになっているのは、分かるがダイナミックな演出の映画を見過ぎてしまっている為、この少しこじんまりした作品にはちょいと物足りなさを感じでしまった感はある。
しかし、音楽の先生はもちろん、いい味出してるし、性に奔放な父母とやたらと妹想いの兄貴らは、みんなイキイキしてるところは良かったわな。
無音の世界へ誘う演出が秀逸
あの無音の演出がなければ、この映画がそこまで高い評価を得なかったのでないだろうか。
私たちが外側から見ていた彼らの世界へ、観客を一気に連れて行った。
ルビーの人生のハイライトであり、観客が一番観たいと思う映画のハイライト。
その大切な大切な瞬間を、共有できない家族。
少しでも観客がその立場を理解できたら。そういう創り手の思いが感じられた。
自分の娘が耳が不自由であってほしかったという、閉鎖的な性根の母親・ジャッキー。
自分の意気地なさを家族がいるからと言い訳にする娘・ルビー。
家族に頼られたいもどかしさを妹にぶつける兄・レオ。
快活な性格な割に、現状打破に重い腰の父・フランク。
しかし健常者も不自由な人も関係なく、自分の殻を破る勇気があれば、少し違う新しい日々を送れるかもしれない。
そんな風に背中を押してくれる映画だった。
現実には、こんなにお綺麗なことばかりではないかもしれない。
身体障害者を取り巻く環境は、もっと厳しいかもしれない。
でも、結局自分を幸せにするのは自分自身なんですよね。
最後のステージで手話を交えながら歌い上げる場面は、ルビーが本当に気持ちを伝えたい相手は誰だったのかよく伝わり、涙無くしてはみられませんでした。
興味深かったのは、前述したジャッキーのセリフで、自分の娘が健常者だとわかったときに落胆したというところ。「わかりあえないかもしれない」と不安になったの弁の裏に、自分が娘を妬むのではないか?という杞憂を垣間見た。
そこで気が付いたのは、私たちは彼らのことを勝手に「社会的弱者だから人の弱さに寛大で、優しい人々」と勝手にカテゴライズしていないだろうかということ。特に映画の中では。
それらが現実社会において、彼らを息苦しくさせているのかもしれない。
いいひと たち
登場人物達に悪い人がいない。
毒のあるキャラがいても良かったかなと。
手話で歌うシーンはよかった。
試験シーンではなく、発表会で疲労してほしかったが…無音シーンを演出するための工夫か。
「エール」は未見。
リメイクされるほどの作品なら観てみたいと思う。
個人的には下ネタは好き(´ε` )
とても後味がよい
聾者の家族でただ一人の健常者の女子高生が自分の歌の才能を見出されて・・・という話。
だいたいこの手の天才現るみたいな話は天才っぷりを表現するのが難しいのだが、うまいことそこが気にならない構造をそれ以上に効果的にやっている。
ありがちな不幸な家族が社会の不理解や差別で苦労する話ではなく、逆に偽善的な説教臭い話でもない。
ただただ魅力的な家族の話。
苦労はたしかにあるのだが、とにかく明るくて前向き。
子供が2人しかいないのが不思議なくらいアレが好きな父親、若いころミスコンで優勝するぐらいの美貌の母親、兄貴らしいことしたいのだがどうしても妹に頼らざるをえないことを引け目に感じているイケメンの兄、3人とも聾者で一家は漁業で生計を立てている。
主人公である妹は朝3時に起きて父と兄を起こし(自分しか目覚まし時計で起きられないから)3人で漁にでてそのあと学校に行く。
漁に出た後、魚臭いまま学校にいっても軽く嫌味を言われるぐらいでいじめられてるわけでもない。
周りがいい人過ぎず悪い人過ぎないのがいい。
大団円というわけでもないのにとても後味がよい
楽しんでいきてこそです。
人物の心理描写がわかりやすく誰でも楽しめる作品ではないでしょうか。
兄貴がかっこいい
物語そのものは、オーソドックスなストーリーだ。才能ある主人公が、困難を乗り越えて次のステップへ向けて旅立つ話。
この作品の特異な点は、主人公の家族が(主人公以外)全員ろう者であることだ。主人公の困難は、主にそのことが原因で起こる。
わりと深刻な問題ばかりなのだが、なぜだかとてもユーモラスだ。両親がこんなにファンキーだと深刻になる暇などないのかもしれない。
母親が「自分の耳が聞こえないせいで、(健聴者である娘を)うまく育てられないかもしれないと不安だった」と打ち明けたとき、娘が「ママが子育てに失敗したのは耳が聞こえないせいじゃないわ」と切り返したのは、もう見事というほかない。
あと、音楽。
映画と音楽の親和性は言うまでもない。なんらかの形で歌や音楽がスクリーンに常に流れている作品は、やはりエンターテインメントとしての完成度が高くなるように思う(芸術面の評価はまた別だけど)。
矛盾するようだけど、高校の発表会のシーンの表現もすごく良かった。このシーンの素晴らしさは、ぜひ映画館で体験すべき。
観終わった後の満足度も二重丸。
マイノリティを描いた映画は、ともすればモヤモヤを残しがちなのだけど、この作品は爽快感しかない。
そうそう、最後の場面で、車の窓からルビーが「ぐわし」みたいな手のサインを出すのだけど、あれってどんな意味が…?
大学受かった?落ちた?お芝居がうますぎる。
親と子の関係は、
縛りとも言えるし
絆とも言える。
ろうじゃは、その分感情が表情や体から溢れている。
そんな家族と対比されたように、
猫背で感情が表に手出づらい主人公…
歌でそれが溢れるように私は感じました。
メキシコ訛りがトラウマ?の先生との
交流のシーンも傷や痛みが近かったから
共鳴したのかもしれないなと思い、素敵でした。
湖でのシーン。
女性監督ならではのスッキリした恋愛観を見れたような気持ちになれました。
ストーリーは王道ではありますが、
心をグッと掴まれました。
ろうあ者の家庭に生まれ、、歌手になりたい夢を叶えるガッツのある少女の元気と親子愛の物語
前から見たいと思っ ていた映画で、アカデミー賞を取る事で近くの映画館で見ることが出来ました。父も母も兄もろうあ者で広い海に出て魚を取ることが彼女の仕事で通訳の為に家に縛られて夢である歌手に中々、なれないが指導の先生、ボーイフレンドの助けでコンクールに出ることが出来、両親も兄も後押ししてくれ最後のシーンは涙ものでした。兎に角明るくて歌が上手くて全編がミュージカルのようで元気になれる映画でした。助演男優賞を取った父役はさすが話さないで表現しているのがすばらしかった。
思ってたより普通
良い話でした。家族愛は普通の家より深くなるのね。
もっと分かりにくい感動作かと思っていましたが。
リメイクだと知りませんでした。リメイクがアカデミー賞取るって???って思ってしまう。
主人公の母が、主人公が聾でないと分かった時、悲しかったという場面がグッときた。彼らは違う世界で幸せに暮らしている。
歌声は痺れました。
合唱の「あのシーン」もよかった。
必要、依存、
アカデミー賞を取ったということで鑑賞。
とりあえず無音の演奏会シーンはグッとくるものがあるよね。
頼るという行為と依存の境界線。
誰のための人生か、何のための人生か、とか色々考えながら見ていた。
平等という言葉が謳われるようになった時代に、マイノリティの家族を描いた作品だった
お父さんが娘の歌を感じるために触れながら歌うシーンも良かった
なんか、いい映画見たって感覚。
自分は誰かに依存していないか、関係性に甘んじていないのか、枷になっていないのかってふと考えてしまった。
もう一度じっくり見たいなと感じました。
96/100
音の無い世界に音楽が届く。音楽を感じるのは聴覚だけじゃ無い。
聴覚以外で感じる愛の物語。
音楽を耳ではなく心で聴くという事を実感しました。
家族3人が向かい合って話していて主人公ルビー1人だけ会話に入らずにただ寄り添うポスターの写真が切なさを物語ります。
下ネタが面白くてとても好き!
だけど自分がルビーの立場だったら嫌すぎる…💦
メイン曲がフッと無音になった時、映画を観てる私たちも耳が聴こえない世界を少しだけ体験できたような気がします。
歌ってる我が子ではなく他の観客の表情で娘の歌声を感じ取るシーンからもうずっと涙腺崩壊…!
明るく優しく音楽の本質を感じる映画でした!
家族に振り回される彼女が手繰った夢1つ、普遍性が…
噂のアカデミー賞・作品賞。あまり前知識は入れず、その噂だけで来たからか、思ったより地味でハマらなかった。映画体験の余韻を食らった『ドライブ・マイ・カー』よりも観やすいが、特段凄みを感じられなかった。
実にハートウォーミングな作品だし、考えさせられる内容を広く透過している点は確かに見事。バックボーンを考えても、もっと大変なことがあることくらい容易に想像がつく。ただ、その家族愛が魅力的に映らなかった所が個人的には大きかった。ルビーに頼らざるを得ない環境も分かるし、生活するのも苦しいのだって仕方ない。ただ、すがり続けた彼女の開放に見えてしまって、肝心な部分が刺さってこなかった。逃げのない現実的な描写も続くので、実にシンプルな世界観も愛だけでは越えられなかった。
手話にも感情が宿る…それを知ったのは『ドライブ・マイ・カー』がきっかけだった。耳が聞こえなくともコミュニケーションに喜怒哀楽は当然宿る。下ネタも少しリアルだ。その両親の能天気さに呆れつつ、楽しく観ていた。それに対し、割とトントンことが上手く運ばれていったこともあって、普遍性が際立っていたように感じる。私からすると、ある家族の変化ってだけで、特段光るモノは見つけられなかった。
歌声は本当に見事。対局にいるようで実は超えられるモノでもある。それを手繰り寄せるルビーに感嘆するし、家族に振り回されながらも懸命に未来を手繰り寄せる彼女の大人っぽさに凄みを覚える。感情を乗せてからの歌声は震えるほどに上手い。
ここまで大きくなれば、当然合わない人も出てくる。ただ、自分も合わないと思ってなくて少し意外だった。これがあるから映画は面白いなーと思う。
物音に対する無頓着さ
家族との葛藤と愛に支えられた成長譚。人間の脳は成長の物語を求める。まさにその欲求を満たしてくれる、文句なしのいい映画。それだけでなく細部のエピソードがとても示唆に富む。聾者の出す音の大きさ(物音に対する無頓着さ)、音ではなく振動で感じ取ろうとする様など、知らない世界を垣間見せてくれる。
幾重にも仕掛けが…そして涙腺壊れる
自分以外の家族全員が聾唖であるということが、世間ではマイノリティなのに家族の中では健常者の自分がマイノリティ、除け者になってる感覚
自分が家族を支えないと言う気持ちと自分の人生を捨てたくない葛藤。家族のことは大好きだけど聾唖と健常者だとやっぱり世界が違うし分かり合えない部分もある
ヤングケアラーや色々な理由で親を支えてきた人にも通じるものがあるのでは?
作品に沢山の仕掛けが散りばめられていて、映画見終わった時には聾唖について調べて少しでも理解したいと言う気持ちになる
めちゃくちゃ感動した
納得の作品賞
ドキュメンタリーのようなリアルさ
洋画が好みではなく普段から邦画しか観ないのですが、手話や聴覚障がいといったテーマに興味があり1人で鑑賞しました。結果、とても良かったです。実際に聴覚障がいを持つ役者が演じているため手話でのやり取りが本物。リアルすぎると驚きました。
コーダ と 言われて どーだ?
今年のアカデミーの主演男優賞がウィル・スミスだとして、クリス・ロックを平手打ちした事件が作品賞だということはわかった。
それ以外に何があったのかと思っていたら、『コーダ あいのうた』この作品が巷を賑わしているということを聞いた。
これって、数年前の仏作品『エール』のパクリやん、という声が多いのに、ずいぶん話題になってるらしい。
トロイ・コッツァーのパパが「ええで!」とか、エミリア・ジョーンズの歌声は「やばいやん!」という声なんだけど、そーなんだろうか。
どうも、全体的に、なーーーーんかデジャブ感強いのは何故だろう?
そして「エモい感」がmaxにいけなかった原因はどこにあるのだろう?
ストーリーは極めて単純でわかりやすい。登場人物もそうだ。
ならば、それぞれのキャラをもっと際立たせるべきだったと思う。性的描写やセリフにばかり集中するのではなくてね。
ディスアビリティの家族をつということ、
被雇用的、経済的に格差社会の辛酸を舐めているということ、
それによる排外的傾向性(差別)、
これらがうまくハーモナイズされていなかったように思う。
唯一の見どころはルビーとマイルズのデュオのところ、そして無音のところなんだけど、「声聞けぬ者が聞き取ろうとする声」が果たして製作者の意図通りに伝わっていたのだろうか。確かに、それはこの後、バークリーのオーディションの伏線にはなってはいるのだが、演出的には弱い。
ルビーとマイルズのデュオが「飛び込み」のシーンに変に回収されてしまっている。これ必要かな?
必要だという前提で見てしまうと・・・・
なんか
オジさんは昔懐かしい"La Boum"を思い出してしまったやんか。
一緒に見に行ったあの子は、今何してるん?
そしてもう一回見に行ってSophie Marceauに狂ってしまった当時の友人は今どこに?
これもデジャブ?
当時の「サ店」の匂いとタバコの香りがしてきた・・・。懐かしい。
って、この映画は、その意味で、「作品賞」だったのか。
※ あいも変わらず邦訳はチンケ。要らぬ副題。
この家族に幸あれ
観ている間はヤングケアラーとか障がい者の経済的な自立とか貧困問題とか色々と思うけども途中からどうでも良くなって、最終的にはルビーとこの家族の未来が幸せであれ!という爽やかな気持ちになれる映画だった。決してフツウの家族ではないけど健全な家族からの健全な巣立ちの話。不健全な家族はきっとルビーのような存在は手放せないからね。ルビーの巣立ちと共に家族それぞれが前に進むことを選んだんだな、と思って清々しい気持ちになった。
コンサートのシーンとオーディションのシーン(選曲も!)の対比が泣けた。
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