劇場公開日 2022年1月21日

「音楽がとてもいい。爽やかに感動する映画。」コーダ あいのうた M.Joeさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0音楽がとてもいい。爽やかに感動する映画。

2023年9月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

2022アカデミー賞作品賞、脚色賞、助演男優賞を受賞。
遅ればせながら、やっと見ることができた。2014年のフランス語映画『エール!(フランス語版)』の英語リメイクであったことから、見るのを先送りにしていた。が、爽やかに感動する映画であった。ただ、下ネタが多いのでご注意を。

主人公(エミリア・ジョーンズ)が合唱部に入ると聞いて日本のクラシック的な合唱部かなと思いきや、ソウルフルな歌が続く。音楽教師はメキシコ出身でとてもハイテンションでポジティブ。彼女の才能を見抜いて熱く指導する。実際に役者もメキシコ出身のエウヘニオ・デルベス。スペイン語的な英語もいい。歌うことの基礎と厳しさを伝えてくれた。

印象に残った曲は、原曲でいうと
You're All I Need To Get By
(マーヴィン・ゲイ & タミー・テレル)
Both Sides Now(ジョニ・ミッチェル)

私も若い頃に聞いた馴染みの曲を、若いエミリア・ジョーンズ & Ferdia Walsh-Peeloが歌う。これがいい感じに仕上がっている。何度か出てくるのもいい。

ろうあ者のファミリーに一人だけ聴覚を持って生まれた娘(エミリア・ジョーンズ)。彼女が生まれたことは両親にとって必ずしも喜ばしいことではなかった。兄もろうあ者であるが、妹が生まれる前までは家族三人で幸せだったと。
兄が将来の妹を思う気持ちと、ろうあ者でも無力ではないと兄は力強く前向きに生きようとする。

私には、この音楽教師と兄の後ろ盾が心に響いた。

ギャガ・アカデミー賞受賞作品特集上映で見る。

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M.Joe