劇場公開日 2022年1月21日

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「CODAを取りあげつつも、普遍的な家族のドラマに仕立ててあるバランスに好感。」コーダ あいのうた Y.タッカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5CODAを取りあげつつも、普遍的な家族のドラマに仕立ててあるバランスに好感。

2023年3月2日
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鑑賞方法:映画館

聾唖の両親と兄を持つ10代の少女の成長を瑞々しい映像で描いている。聾唖という家族内の障害を乗り越えて少女の夢を皆で1つなって送り出すまでを、良質な音楽が彩っていくのが小気味良いし、聾唖者を健常者と変わらないキャラクター造形で描けているあたりが作品に素晴らしいパワーを生んでいる。オーディションで家族を前に歌う「青春の影と光」が見事にはまっていて、この作品のハイライト。不器用な父親を愛嬌たっぷりに演じたトロイ・コッツァーの存在感と、10代の多感な心の動きをヴィビットに演じたエミリア・ジョーンズが好印象だ。

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Y.タッカー